こんにちは友幸(@humberttomoyuki)です。
派遣というとどういうイメージが あるだろうか。
正社員に比べて「不安定」という印象が強い派遣だが、実は結構メリットもある。
今回は派遣社員で働いていた経験を元に派遣のメリットとデメリットを紹介するよ。
「派遣ってどうなの?」と思っている人は参考にしてね。
派遣のメリット
- 理不尽なサービス残業、休日出勤がない
- まとまった時間が手に入る
- 仕事内容が簡単
- 嫌ならすぐに辞めることができる
- 仕事内容を自分で選べる
- 色々な会社で経験をつめる
- 未経験でも新しい業界で働くことができる
- 正社員並に稼ぐこともできる
- 人間関係のしがらみが少ない
- 独立の手助けにもなる
理不尽なサービス残業、休日出勤がない
派遣社員の大きなメリットの1つに「サービス残業や休日出勤がない」という点がある。
わたしが派遣社員の働き方を選んだ理由もこの理由が大きい。
正社員の場合、サービス残業や休日出勤が常態化している会社も多い。
「毎日終電近くまでサービス残業をして働いていた」
「残業がいつ終わるかわからないのでアフター5の予定が全く立てられない」
「休日に出勤しないと仕事が間に合わないから休みがなくなった」
こんな声はわたしの周りでも結構耳にする。
サービス残業は本来違法だが、実際のところ正社員はサービス残業をかなり行っている。
どうしてサービス残業をする羽目になるのかというと理由は単純で「1人あたりの仕事量が多すぎて時間が圧倒的に足りていない」からだ。
わたしの派遣先の社員も、総務部から残業時間を減らすように指示がでたが、仕事が追いつかないためUSBメモリにデータをいれて、休日や帰宅後に自宅で作業をしていた。
USBメモリの会社のデータを個人のPCに移すことはNGだ。
しかし会社のパソコンを使うと起動している時間が記録されてデータとして残ってしまう。
そうなると後から「この時間にどうして会社のパソコンを使ったのか」という説明が必要になるため、残業をしていないように装ってサービス残業をやるという涙ぐましい努力をしていた。
本来であれば人手を増やして一人あたりの仕事を減らすべきなのだが、何の解決策もなしに「残業はNGだからよろしく!」というだけなので、現場の人間の負担がただ増えるだけという状態だった。
派遣社員で働いた場合、サービス残業や休日出勤をする必要がない。
派遣社員はアルバイトと同じように時給で働くことが多いが、給与は5~15分単位で退勤時にオンライン上に記録をつけることができる。
ブラックなアルバイトでありがちなタイムカードを押した後に働くといった必要も全くない。
なぜ派遣社員にサービス残業がないのかというと、派遣は派遣先と派遣社員の間に派遣会社という第三者が入るからだ。
第三者が間に入っているため、労働基準法に違反した理不尽なサービス残業や休日出勤ができない仕組みになっている。
派遣社員が残業した分を派遣先に請求しないと、派遣会社自体が損をすることになるというのもある。
そのため派遣社員は、働いた分はきっちりと給料として対価が支払われる仕組みになっている。
また派遣社員は間に派遣会社が入るので、派遣先と直接やりとりしなくても、堂々と残業代を請求することができる。
1日の時間は24時間と有限だ。
これは誰にとっても同じで、変えることはできない「もっとも大切な資源」だ。
サービス残業をするということは自分の貴重な時間を会社のために無償で捧げるということだ。
その会社の仕事に人生を捧げたいのであればそれでもいいかもしれないが、そうでないのであればサービス残業が避けられる職場を探したほうがいいだろう。
まとまった時間が手に入る
派遣社員は期間を区切って働くので、数ヶ月のまとまった休暇を取りやすい。
派遣の場合だいたい3か月、6ヶ月、1年など期間を区切って働く。
基本的には3ヶ月毎の更新になることが多い。
実際わたしが働いた時は、どこも3ヶ月更新だった。
ほとんどの派遣は長期雇用を前提としているため、契約期間が満了しても、派遣先企業と派遣社員両者の合意があれば契約更新となり、継続して働くことができる。
しかし契約更新のタイミングで仕事を辞めることも可能だ。
海外旅行で趣味で「日本で派遣で働いて残りの数ヶ月は海外に滞在する」というライフスタイルを送っている人も結構多い。
1つの会社で直接雇用されている場合、年に1度、長くても2週間程度の休みがとれるかどうかだろう。
もちろん働いていない間は給料が入ってこないというデメリットもあるが、まとまった期間に、仕事以外にやりたいことがある人にとっては派遣という働き方は最適だ。
また派遣の場合、契約更新の際に仕事を辞めると「自己都合退職扱い」となるが「3ヶ月の給付制限なしに失業保険を受給できる」というメリットがある。
関連記事:派遣社員が契約満了で退職した場合、失業保険に給付制限はつくのか?
1年以上雇用保険に加入していれば、失業保険を受け取ることができるので、1年間働いて失業保険をもらいながら3ヶ月休み、また働き始めると行ったことも可能だ。
ただし失業保険を受け取る場合は、前の派遣会社で仕事を紹介してもらうことができないので注意しよう。
派遣はまとまった時間がとりやすいので、 数ヶ月海外で生活したり、習い事や資格取得の勉強をしたり、趣味に没頭することもできる。
仕事以外の自分の自由な時間が一定期間欲しい人に派遣はおすすめだ。
仕事内容が比較的簡単
派遣社員の仕事は正社員に比べると責任のあまりない仕事が多いので気楽だ。
派遣社員は、派遣先の社員の下で働くことになり、仕事の責任は派遣を管理する社員が負うことになる。
もちろん仕事なのでミスをしないことは大事だが、派遣社員に「絶対にミスできない仕事が振られる」といったことがないので、変な仕事のプレッシャーはない。
もちろんスキルアップして時給が上がり、管理職に違い立場で動けば、派遣でも責任のある仕事をすることになるだろうが、多くの場合は派遣先の社員で働くのであまり気負う必要はない。
また派遣社員ごとに能力やスキルにばらつきがあるため、仕事の内容自体も比較的簡単で期間内にできる仕事や、時間に余裕がある仕事を任されることが多いのも楽な要因だ。
派遣は仕事内容が契約であらかじめ定められているので、いきなり締切間近の資料作成を依頼させられて残業するようなこともない。
派遣社員はボーナスがないがその分時給が高めだ。
残業をすると正社員よりも派遣会社に支払う金額がかさむ可能性がある。
それにサービス残業がある会社なら、社員に残業してもらったほうが会社は一切の金銭的なコストをかけずにすむ。
仕事が嫌ならすぐに辞めることができる
派遣社員は3か月ごとの短い期間の契約更新が基本だ。
「職場環境や仕事内容が自分には合わない」と感じたら最初の契約更新で打ち切って仕事を辞めることもできる。
派遣の契約更新には双方の同意が必要なので、嫌になったらすぐに辞めやすい。
実際は契約更新前でも辞めることができるのだが、派遣会社にも迷惑がかかるし、失業保険に給付制限がかかるため、あまりおすすめはしない。
正社員でもすぐに仕事を辞めることができるのだが、実際は3ヶ月で仕事を辞めるというのは中々難しい。
仕事を辞められない人が多いのを反映してか「退職代行サービス」と言うものがあるくらいだ。
派遣であれば、そんなサービスを使うまでもない。
派遣会社が間に入るため、自分で派遣先に仕事を辞めると伝える必要も一切ない。
契約更新の時期になると派遣会社の営業担当が「契約更新の確認」に来るので、そこで話をすれば、あとはうまく話をつけてくれる。
契約更新の時期に辞めるのであれば契約は完了しているので、3ヶ月だけしか働いていなくても、全く負い目を感じる必要もない。
気持ちよく仕事を辞めることができる。
派遣社員は「就社」しているわけでもなく、ただ仕事をするためだけに派遣先企業に行っている。
会社に拘る理由はまったくないので、会社の雰囲気が怪しければすぐに仕事を辞めるといい。
はっきりいって同じような仕事内容の会社はいくらでもある。
嫌なら辞めて新しい会社を紹介してもらうといい。
人間関係のわずらわしさが少ない
「仕事で悩んでいる」という時、多くの場合、職場の人間関係が問題になっていることが多い。
わたしの友人が「仕事をやめたい」といっていたのでよく話を聞いてみると、人間関係が悪い人と一緒に仕事をすることになり「精神が死ぬ」といっていた。
「嫌われる勇気」の大ヒットで日本でも脚光を浴びた心理学者のアドラーも「すべての悩みは人間関係である」といっている。
逆に給料がある程度低くて福利厚生が充実していなくても、人間関係が良好な職場であれば大きな悩みにはならないことが多い。
正社員として一つの会社で集団生活を続けていると、必ず派閥のようなものが生まれたり幼稚な職場だといじめが起こったりして、面倒な人間関係が必ず生まれることになる。
ある程度距離を置いていても避けることはできず、複雑な人間関係の中に否応なしに巻き込まれることになる。
派遣であればそんな面倒な人間関係に巻き込まれることはない。
正社員とは立ち位置が異なるので距離をおくことも簡単だ。
派遣社員なら行きたくない飲み会の誘いも楽に断ることができる。
もちろん飲み会が好きなら誘いを受ければいいが、嫌いなら無理に参加する必要はない。
わたしは基本的には飲み会は断っていた。
行っても大体は興味のまったくない仕事の話を延々とするか、転勤していなくなったまったく知らない社員の昔話になる。
誰だよそれ。
上司がいる場合は上司のおべっかもあるが、どれも本当につまらない。
社員なら社員同士で親交を深めることで今後仕事に関してメリットになることもあるだろうが、派遣にはそれもない。
個人的には会社の経費で落ちる以外は、お金の無駄だし派遣社員が飲み会に参加しても何のメリットもないと考えている。
仕事内容を選ぶことができる
派遣の場合、働く前に仕事内容を確認してその仕事を受けるかどうか選ぶことができる。
そのため派遣社員は自分の意志である程度仕事をコントロールすることができる。
働く前に仕事内容や勤務地、月の残業時間を確認できるし、同じ派遣会社から派遣社員が常駐していることも多いので、派遣会社のコーディネーターや担当営業から派遣先企業の情報を知ることもできる。
アフタ-5を大事にしたい人は残業なしの仕事、がっつり稼ぎたい人は残業時間多めの仕事を選ぶこともできるので自分の生活スタイルにあった仕事選びが可能だ。
正社員の場合、求人募集では「残業なし」だったのに、いざ入社してみると残業がやたらとあったり、残業時間40時間があらかじめ給料に含まれているような場合もある。
派遣社員の場合、あらかじめ仕事内容が記載されていてそれ以外の仕事は基本的にやる必要はない。
もし業務内容以外の仕事を任された場合、派遣会社の担当営業に契約内容と話が違う旨を伝えて、時給アップの交渉をしたり、嫌なら仕事を辞めることもできる。
正社員の場合「総合職」という名の「何でも屋」であることが多いので、業務内容に区切りがなく、部署異動や転勤なども嫌とは言えない。
派遣であれば自分で仕事内容や勤務先を選ぶことができる。
いろいろな会社で経験をつめる
派遣社員で働くと、色々な会社で経験を積むことができる。
これは「就社」と揶揄され、一つに会社で働く正社員とは大きく違う点だ。
たとえ同じ職種、仕事であっても働く会社が違えば、社風も大きくかわり、仕事の進め方や手順も大きく変わってくる。
複数の会社で働くことで、1つの会社にいたときには気が付かない「自分にあった仕事の進め方」や「自分に合った環境」を知ることができる。
それに働く場所が変わると、多くの働いている人と出会うことができる。
そこで色々な働き方や仕事への考え方に触れることができる。
「自分が共感できる仕事への姿勢」や、仕事ができる人の「効率的な仕事の進め方」をみたり教わったりすることで、自分の役に立つことも多い。
多くの職場を経験すれば、自分に向いている仕事内容や職場環境を理解することできる。
派遣なら仕事がマンネリ化して飽きてきたら新しいことに挑戦することもできる。
前の経験を活かしながら、将来役立つスキルを身につけていけばキャリアアップにもつながっていく。
特にIT派遣の場合、今まで自分が経験したことのないジャンルの仕事をすることで、総合的に知識が身につきスキルアップできることが多い。
IT派遣の場合は「スキルアップ=給料アップ」につながりやすいので、いろいろな経験を積むことで給料が高くなっていくはずだ。
未経験でも働ける
派遣は即戦力として求められ、未経験でも働けないと考えられていることが多い。
しかし意外かもしれないが、派遣であれば、未経験でも新しい業界にはいり働くことができる。
「別の業界、職種で働きたい」と転職を考えた時に、一番最初に壁になるのは「未経験である」ことだ。
新卒採用ならみんなが同じスタートラインだが、一度会社で働いた人を募集する「キャリア採用」の場合、即戦力である経験者に来てほしいと考えるのが普通だからだ。
普通に考えれば未経験での採用は難しいが、派遣であれば簡単に新しい業界で働くことができる。
派遣会社は多くの企業とつながりがあり、派遣会社を利用すればそのパイプを利用できるからだ。
個人で面接に行った場合、海の物とも山の物ともわからない人間だが、派遣社員なら派遣会社が勧めたというお墨付きをもらうことができる。
すでに同じ派遣会社の派遣社員が働いている企業や、古くからつながりがある企業なら「あそこの派遣会社から来た人なら大丈夫だろう」という判断が働き未経験でも採用されやすい。
一度業界に入って実務経験を積んでしまえば、次からは「未経験」ではなく「経験者」として採用される。
そうなれば選べる仕事の選択肢もグッと広がってくる。
派遣であれば大手企業で働くことも簡単だ。
大手企業は多くの派遣社員を採用しているので、ノウハウやマニュアル等もしっかりしていて働きやすい。
「日本企業全体の80%以上の会社が派遣社員を活用したことがある」というデータもあり、ほとんどの業界で派遣社員が活躍している。
自分が働きたい業界の仕事を見つけるは難しくないだろう。
正社員並に稼ぐこともできる
派遣社員は時給制であることが多いが、アルバイトなどに比べると時給が高い。
給料を比較すると
【派遣社員>>>契約社員>>アルバイト】
といったところだろうか。
特にわたしが働いているIT系の派遣は、三大都市圏の平均時給が2000円を超えていて全体的にかなり高めだ。
職種 | 時給 |
---|---|
SE・プログラマ・ネットワークエンジニア | 2,349円 |
運用管理・保守 | 2,071円 |
ユーザーサポート・ヘルプデスク | 1,810円 |
OAインストラクター | 1,877円 |
テスト・評価 | 1,912円 |
CADオペレータ・CAD設計 | 1,759円 |
設計(電子・機械・建築) | 2,154円 |
2019年1月度 派遣スタッフ募集時平均時給調査(リクルートジョブズ)より
時給2,000円あれば、月に数時間残業をすれば年収400万になる。
正社員の平均年収程度は簡単に稼ぐことが可能だ。
実際わたしがフリーターから未経験からIT派遣で働いた時は時給1,800円、別の派遣会社から来ていた同僚は時給2,000円だった。
正社員は年功序列のため平均年収に到達するには40歳まで約20年働く必要があるが、派遣であればスキルがあれば20代の若いうちから高い収入を得ることができる。
契約社員は給料が上がらないうえに、そこまで給料が高くない。
わたしの年上の知り合いは契約社員をやっているが、給料はわたしよりも低い。
契約社員やフルタイムで働いているフリーターの人は、派遣社員で働いた方が給料が高くなるはずだ。
フリーターがフルタイムで働くのは意味ない?正社員との年収比較とおすすめの働き方
独立の手助けになる
将来独立するために派遣で働く人もいる。
派遣の仕事は自分の時間を確保しやすく、給料も高い、それに仕事も辞めやすいからだ。
- 資金を貯められる
- 自分の時間を確保できる
- 仕事を辞めやすい
派遣はアルバイトに比べると時給が高く、20代の若いうちから稼ぐことができる。
そのため独立開業のために必要な資金も貯めやすい。
派遣の契約期間は3ヶ月毎が多いので、「お金を貯める時期」と「準備をするために時間を作る時期」を分けるといった働き方もできる。
仕事内容を選ぶことができるので、自分が独立したい分野の経験を派遣で積むという方法もある。
IT系であれば、IT派遣で数年エンジニアの経験を積んでから、フリーランスで働くという道がある。
未経験での参入が難しいIT業界でも派遣であれば敷居が低く、簡単に働くことができる。
一度業界で働いて実務経験を積んでしまえば、あとは色々な経験を積んでスキルアップしていけば数年後にはフリーランスとして独立できる。
フリーランスになれば月収70万以上稼ぐことも可能なので、独立したい人にもおすすめだ。
派遣のデメリット
- 契約期間があり不安定
- 交通費が出ない
契約期間があり不安定
派遣社員は契約期間が決めれらているので身軽に動けるが、その分派遣先から契約更新を打ち切られる可能性もある。
そのため雇用が不安定と言われている。
「派遣は不安定」というイメージを印象づけたのが、リーマンショック後の「派遣切り」や「年越し派遣村」だろう。
炊き出しの光景などがニュースで大きく取り上げられたのをみた人も多いはずだ。
ただ注意したいのはあれは現在禁止されている「日雇い派遣」の人だということだ。
派遣村には派遣切りとは関係ない、一時金目当てのホームレスの人も多くいたようだ。
そもそも仕事がなくなったくらいで、すぐに住むところがなくなる状態になるというのは普通に働いている人には考えにくいだろう。
実際の派遣は企業に求められるスキルをきちんと持っていれば、派遣切りにあうこともないし、次の仕事を見つけることもできる。
また目標に向かう足がかりとして利用することで、契約期間が定めれらていることが逆にメリットにもなる。
交通費が出ない
派遣で働くとほとんどの派遣会社では交通費の支給がないので、給料から自分で低経験を購入する必要がある。
勤務地が遠方だったり、乗り換えが多いと交通費がかさむのでその分、実質の手取りが減ってしまうことになる。
交通費支給で月給制の派遣会社もあるが、時給制よりも給料が総じて安いのであまりおすすめできない。
わたしはどうせ交通費が支給されないなら満員電車に乗らないほうがいいと考えて、勤務地の近くに引っ越して自転車で通勤していた。
引越し費用を考えてもすぐに元が取れる計算だ。
ただ現在は交通費を支給する会社も増えているので、今後は交通費支給が一般的になっていくかもしれない。
派遣が向いている人
派遣が向いている人は端的にいうと「現在の仕事の優先度が低い人」「仕事以外に自分の時間を確保したい人」だ。
目標までのステップアップとして利用する人
自分の目標があり、目標を叶えるまでの足がかりが必要な人に派遣はおすすめだ。
いわば副業的な立ち位置だ。
準備期間には、まとまった自由な時間を確保しつつ、生活費や目標に必要な資金を貯めるためのある程度の収入が必要になる。
派遣とアルバイトを比較すると、派遣はアルバイトよりも時給が高いので、より少ない時間でより多くの給料を稼ぐことができる。
その分働く時間を減らすことができるので、自分の時間を多く確保することができる。
また未経験で新しい業界に入る足がかりとして使うこともできる。
派遣であれば派遣会社のコネクションを使うことができるので、未経験でも容易に新しい業界に入り込むことができる。
派遣は身軽だが、契約期間が定められているため、どうしても「不安定」と言われている。
実際はスキルアップをきちんとしていればあまり関係ないと考えているが、最終的な着地点にいくまでのステップとして利用するなら、デメリットを解消することができるだろう。
自分の時間を確保したい人
一定期間働いて残りの期間は別のことをしたい人にも派遣はおすすめだ。
1年派遣で働いて3ヶ月は仕事を休み、長期休暇を取って旅行など自分の好きなことすることができる。
育児や介護に専念するため勤務時間が限られ、週5勤務が難しかったり、残業ができない人でも派遣であれば働くことができる。
サービス残業をしたくない人にも派遣はおすすめだ。
わたしが派遣で働くことを選んだのもこれが理由だ。
なんだかんだいっても、サービス残業を行っている会社は多い。
中小企業になれば、なおさらだろう。
特に若いうちは、給料をサービス残業を含めた労働時間で割ると、最低時給を余裕で下回ることも少なくない。
ずっと同じ会社で働き続けるつもりなら、昇進したり給料が徐々に上がっていく可能性があるので、それでもいいかもしれない。
そうでないのであれば、派遣で働いたほうが多くの給料を稼ぐことができる。
ただしこの場合もずっと派遣で働き続けるつもりがないのであれば、独立、スキルアップして就職など、何かしら最終的な出口を用意しておく必要があるだろう。
仕事に人生を捧げたい人には派遣は向いていない
逆に派遣に向いていない人は「仕事に人生を捧げたい人」だ。
- 仕事の優先度が高い
- 仕事がうまくいっていれば満足
- 仕事を通じて自己実現をしたい
- 仕事で承認欲求を満たしている
- 会社で出世することに強い喜びを感じる
こういう人は意外にも多い。
競争心が強いタイプで、男性に多いタイプではないだろうか。
わたしが働いてた時も「会社で認められて出世するのが楽しい」と言っていた人がいた。
わたしはなんでそんなに頑張ってるのかよくわからなかったが、同僚よりも早く会社で出世したり、認められることで強い満足を得ることができるのだろう。
40歳近くまでずっと同じ会社で働いていると、もう後には引けなくなってやるしかないという状況になっているのもあるかもしれない。
こういうタイプの人は、独立や起業のための準備ステップとして働く以外は、契約期間がある派遣は向いていないだろう。
派遣のメリットとデメリット まとめ
派遣社員は確かにデメリットもあるが、必要以上にデメリットが強調されすぎてメリットが隠れてしまっているところがある。
ワークライフバランスの満足度が一番低いのが正社員であり、一番高いのが派遣社員であるという調査結果もある。
サービス残業が多い会社で正社員をやるよりも、派遣で働いた分の給料はしっかりともらったほうが良いケースもあるはずだ。
しょせん派遣は働き方の一形態に過ぎない。
まずは、自分がどんな仕事でどんなふうに働きたいのかを考えてみて、それにあった仕事を選ぶのが一番大切だろう。
その時に、派遣という働き方のメリットを理解していれば、選択肢も広がるはずだ。
給料面はIT系が一番おすすめだ。
わたしもフリーターから未経験で派遣エンジニアになったが、2年目で年収500万円を稼ぐことができるようになった。
ネットワークエンジニア派遣は未経験でも高収入!2年で年収500万を稼いだ方法
ITの派遣会社はパーソルテクノロジースタッフが一番おすすめ。
大手なので派遣先も大手企業が多く、給料が高い。
案件数もIT派遣会社の中ではトップクラスなので、とりあえず登録しておいたほうがいい。
IT系の派遣会社については、こちらの記事も参考にしてね。
正社員で転職を目指すなら転職エージェントを利用しよう
正社員での転職を目指すのであれば転職エージェントを利用するといい。
転職エージェントは、最大手で実績数の多い「リクルートエージェント」が鉄板でおすすめだ。
IT系ならワークポートもおすすめだ。
現在は幅広い職種を扱っているがもともとIT系に特化していた転職エージェントなので、IT系に強い。
わたしの知人もワークポートからWeb関連の仕事に転職をすることができた。
どちらの転職エージェントも無料で登録できる。
仕事を探そうかなと考えている人は登録だけでもしておくといい。
今の仕事に違和感があると思うなら、仕事と自分の強みがうまく噛み合っていない可能性がある。
そんな人は自分の強みを知ることができるリクナビNEXTの「グッドポイント診断」をやってみるのもおすすめだ。
無料で自分の強みを知ることができるので、新しい仕事を見つける時に役に立つはずだ。