こんにちは友幸(@humberttomoyuki)です。
登山を始めたばかりの頃は、登山道具を揃えるのに苦労するはずだ。
アウトドアメーカーの製品はしっかりしているけど、値段がそれなりにするからだ。
また頻繁に山に行くのでウェア類の消耗が激しく、アウトドアメーカーの製品のかわりに使える安い商品がないか探している人もいるだろう。
今回は身近なブランドであるユニクロから登山で使えそうなアイテムを紹介するよ。
登山で使えるユニクロの服【アウター】
ポケッタブルパーカ(ウインドシェル)
ユニクロ公式サイトより
ユニクロのポケッタブルパーカはウインドシェルとして使うことができる。
防風性があるので肌寒い時にサッと羽織れるし、撥水加工も施されているので、多少の雨なら凌いでくれる。
重量もメンズMサイズで150g程度だ。
フード無しで50g以下のウインドシェルもあるので、重量は決して軽くはないが重たくはない。
モンベル「EXライトウインドジャケット」レビュー!【世界最軽量45g】
収納袋にいれればコンパクトに収納できるのも良い点だ。
ウインドシェルは行動中の体温を調整するのに非常に役に立つ。
利用頻度の高さを考えると、ポケッタブルパーカはユニクロ製品の中でも1位、2位を争う登山向きのアイテムだろう。
参考リンク:ユニクロムーブのポケッタブルパーカはトレランでも使えるか鎌倉で試してみた - トレイルハシルアラウンド
ブロックテックパーカ(レインウェア)
ユニクロ公式サイトより
ブロックテックパーカは、ユニクロの中で唯一レインウェアとして使えそうな服だ。
以前ユニクロに問い合わせて調べたところ、耐水圧や透湿性は以下の通りだ。
- 耐水圧:8,000~10,000mm
- 透湿性:不明
関連記事:ユニクロのブロックテックパーカの透湿性、撥水性を調べてみたよ!
耐水圧は10,000mmあるので、雨が染み込んでくることはないだろうが、透湿性が全く不明なのは気になるところだ。
裾やフードなどにドローコードなどがついていて、袖にもベルクロがついているので雨の侵入を防ぐことはできるだろう。
ただしアウトドアブランドのレインウェアのように、コンパクトにして収納することは想定されていないので、多少かさばりそう。
以前ブロックテックライトパーカというポケッタブルになるパーカも発売されたが、人気がなかったのかすぐに消えてしまった。
ただ2,000~3,000円追加すれば、モンベルの「レインハイカージャケット(定価7,200円)」といったエントリーモデルのレインウェアが購入できる。
そう考えるとレインウェアとして使うためにあえてブロックテックパーカを購入する必要はない気もする。
ブロックテックパーカが手元あって、低山登山に行こうと考えている人は代用して使うことができる。
登山で使えるユニクロの服【パンツ】
ウルトラストレッチのロングパンツ類
ユニクロ公式サイトより
登山で使えそうな化繊のパンツは実はユニクロにはあまり多くない。
ユニクロのパンツで登山で使えそうな製品はメンズだと以下の商品になる。
- アンクルパンツ(ウルトラストレッチ)
- ジョガーパンツ(ウルトラストレッチ)
- 感動パンツ
これらの商品は、同じ商品名でも種類がいくつかあり、全く違う素材でできている。
購入時は綿などが含まれていないか、素材を必ずチェックしよう。
どれもストレッチ素材でできていて伸びるので、ピッタリとしたサイズでも足を動かしやすい。
わたしはジョガーパンツを使っているがストレッチ性があり歩きやすいし、多少の雨で濡れても、歩いてるうちに乾くくらいの速乾性もある。
裏地はついていないので冬は寒い。
冬に使うならタイツが必須だろう。
手元のジョガーパンツの重量を測ったところメンズSサイズで300g程度だった。
ストレッチ素材を使っているので重量はあまり軽くはないが、履き続けるのでそこまで重量は気にする必要はない。
登山で使えるユニクロの服【ミドルレイヤー】
エクストラファインメリノウールセーター(ミドルレイヤー、ベースレイヤー)
ユニクロのエクストラファインメリノウールセーター類は、ミドルレイヤーとして利用することができる。
フリースなどが登場する前はもともとセーターがミドルレイヤーとして使われていたことを考えると十分活躍してくれるだろう。
低価格でメリノウール製品を利用できるのは良い点だ。
メリノウールのベースレイヤーは登山ウェアの定番品なので、小さいサイズを選んで体に密着させベースレイヤーとして使うこともできる。
厚さとしては200~250g/m2くらいなので、厚手のベースレイヤーとして使うことが可能だ。
ただしもともとインナーウェアとしては作られていないので、サイズを下げると、袖や着丈が短くなりすぎる恐れがある。
またあくまで日常着なので耐久性に関してはあまり高くない。
ザックとの摩擦で毛玉になり薄くなりやすいだろう。
フリースフルジップジャケット(ミドルレイヤー)
ユニクロの定番品のフリースジャケットは、温かいので寒い時期に登山中のミドルレイヤーとして使用可能だ。
また防風性はないが、そこそこ暖かいので休憩中の保温着としても利用できる。
ただしアウトドアブランドのフリースに比べると嵩張るし重たい。
フリースを着続けて行動する比較的寒い時期に使ったほうが便利だろう。
登山で使えるユニクロの服【保温着】
ウルトラライトダウンジャケット類(保温着)
秋冬の定番品であるウルトラライトダウンジャケットは、休憩中の保温着として利用できる。
厚さをみるかぎりダウン量はおそらく50g程度なので、寒い時期には少し心もとないが夏の高山登山などではこれで十分だろう。
重量はサイズによっても変わるが、200~250gといったところなので十分軽量でアウトドアプランドのダウンと比較しても大きな違いはない。
保温性は640FPとアウトドアブランドに比べると低いが、十分活躍してくれるだろう。
ジャケット、パーカー、インナーダウン、ベストなど種類が豊富で選択肢が多いのも良い点だ。
ウルトラライトダウンボリュームジャケット(保温着)
ユニクロ公式サイトより
ボリュームジャケットは、ウルトラライトダウンの2.5倍以上のダウン量が入っているジャケットだ。
ウルトラライトダウンでは寒さを凌げない冬の時期に保温着として活躍する。
ウルトラライトダウンのダウン量が50gだとすると125g程度のダウンが入っていることになるので、相当暖かいジャケットだ。
ヒマラヤ登山のミドルレイヤーとして着用してる人もいるので、日本の気候なら寒い時期でもこれひとつでほぼ対応できるだろう。
雪山登山の保温着として最適だ。
メンズのMサイズで重量約350gと非常に軽量でポケッタブルなのも良い点だ。
ジャケットタイプしかないがフードタイプもでてくれるとなお良い。
関連記事:ユニクロのウルトラライトダウンボリュームジャケットをレビュー!【ダウン量2.5倍】
参考リンク:ユニクロウルトラライトダウンボリュームジャケットを登山用に | YAMA TRIP
防風エクストラウォームイージーパンツ(保温着)
ユニクロではダウンパンツを展開していないが、代りとして使えるのが「防風エクストラウォームイージーパンツ」だ。
いわゆる「暖パン」というやつで4層になっている暖かいパンツだ。
- 表地
- 防風フィルム
- 中綿
- 裏地
中綿が入っていて、裏地がフリースになっているのでとても暖かい。
ただし重量が400g以上あるので、ダウンパンツに比べるとどうしても重たい。
また行動着として使うと汗だくになって汗冷えするので、絶対にやめよう。
ヒートテック類(保温着)
ヒートテックは、テント泊の時に寒さを凌ぐための吸湿発熱素材として使うことができる。
寝る時に少し寒いと思った時の防寒対策として着るといいだろう。
ヒートテックには、極暖、超極暖などの種類がある。
防寒目的に着るのであれば薄手のヒートテックよりも厚手のヒートテックを使うほうがいい。
ただしヒートテックを行動中に着るのは基本的にNGだ。
ヒートテックは主な素材が再生繊維のレーヨンでてきている。
再生繊維は天然繊維を加工して作られているので綿と同じように乾きにくい性質がある。
そのため行動着のベースレイヤーとして着ると汗冷えしやすい。
行動着のベースレイヤーとして吸湿発熱素材を着るなら、ミズノのサーモブレスなど化学繊維でできたものを着用しよう。
登山で使えるユニクロ製品まとめ
登山で使えるユニクロ製品をまとめて紹介したよ。
登山で使うなら個人的には以下の4つのユニクロ製品がおすすめだ。
- ポケッタブルパーカ
- ウルトラライトダウン系のウェア
- ウルトラライトダウンボリュームジャケット
- ウルトラストレッチ系のパンツ
ユニクロ製品はアウトドアメーカーよりも値段が安く手を出しやすい。
登山を始めたばかりの人や、ガンガン使い倒していきたい人は、ユニクロのアイテムを賢く使えばOKだ。