こんにちは友幸(@humberttomoyuki)です。
わたしは洋服を買う時は、価格は当然として「デザイン」や「着心地」を重視して選んでいる。
今年は選ぶポイントを少し変えて、機能性や重量を重視してみようと考えている。
簡単に言うと、化繊の服やアウトドア系のウェアなどを取り入れてみる予定だ。
第一弾として購入したのが、モンベルの「EXライトウインドジャケット」だ。
今回は新しく購入した世界最軽量のウインドジャケット、モンベルの「EXライトウインドジャケット」を紹介するよ。
- モンベル「EXライトウインドジャケット」の特徴
- モンベル「EXライトウインドジャケット」の詳細
- モンベル「EXライトウインドジャケット」の気になる点
- モンベル「EXライトウインドジャケット」のたたみ方
- モンベル「EXライトウインドジャケット」まとめ
モンベル「EXライトウインドジャケット」の特徴
- 世界最軽量45gで超軽い
- 7デニールのナイロンで極薄
- 高い撥水性を持つ
- ベンチレーション付き
世界最軽量のウインドジャケット
モンベルの「EXライトウインドジャケット」はメンズサイズで重さがわずか45gしかない。
現在販売されているウインドジャケットの中でも世界最軽量のウインドジャケットだ。
普通のTシャツが200g程度と言われているので、Tシャツの4分の1以下の重さになる。
ウインドジャケットでベンチマークとなるのが、パタゴニアの「フーディニ・ジャケット」。
こちらの重さは公式のカタログスペックで102gとなっている。
このウインドシェルを基準に考えると、100g以下であれば軽量なウインドジャケットと言えるだろう。
軽量なウインドジャケットは多くのブランドでリリースされているが、モンベルのEXライトウインドジャケットはフードなしとはいえ、50gを切る半分以下の軽さだ。
EXライトウインドジャケットにはフード付きのパーカータイプもあり、そちらも重量56gと超軽量だ。
軽量で持ち運びがしやすく、内側の収納部分に収めることでコンパクトに畳むことができるので携行しやすい。
小さくて邪魔にならないので、飛行機の機内で羽織ったり、「Tシャツだけだと少し寒いかも」と思った時に旅行先に持っていくと便利。
サイクリングに一緒に持っていくジャケットとしても最適だ。
7デニールのナイロンで極薄
EXライトウインドジャケットは7デニールの極細の「バリスティックエアライト・ナイロン」で作られている。
デニールは、9,000メートルの長さの糸の質量を示す単位のことだ。
7デニールということは、9,000メートルの糸の重さがわずか7gということになる。
当然、糸の太さも極細で0.03mmという細さ。
髪の毛(0.08mm)の3分の1程度の太さしかない。
バリスティックナイロンといえば、アメリカのデュポン社が開発したナイロンのことを指すのが一般的だが、この「バリスティックエアライト・ナイロン」は、モンベルが独自に開発した生地のことだ。
ややこしいが、モンベルも独自開発で通常のナイロンの2倍の強度を誇る「バリスティックナイロン」を開発していて、「バリスティックエアライト・ナイロン」はその軽量版になる。
生地が非常に薄いので、白色だと下に着ている服が透けて見える。
それを利用してマラソンで走る時に、ゼッケンが見えるようにしながら寒さを防ぐために利用している人もいるようだ。
バリスティックエアライト・ナイロンは薄さを活かして、ウインドジャケット以外にも軽量な傘やダウンジャケットにも使われている。
高い撥水性能を発揮する「ポルカテックス加工」が施されている
EXライトウインドジャケットの生地には「ポルカテックス加工」と呼ばれる高い撥水性能を持つ加工が施されている。
撥水性が高いので、小雨程度であれば、難なく防ぐことができる。
撥水加工は、アイロンやタンブラー乾燥で熱を加えれば復活するが、何度も使っていると撥水機能が徐々に落ちてしまう。
「ポルカテックス加工」は加工剤が通常の撥水加工に比べて摩擦や洗濯に強く、加工がはがれにくいことから、撥水機能の低下を防ぐことができる。
単純に撥水機能を長持ちさせることができるというのは、良い点だ。
またこの加工のおかげで汚れもつきにくくなる。
ただしあくまで「撥水加工」なので「耐水加工」とは別物だ。
小雨を防ぐことはできても、長時間雨に打たれていると生地に水分が染み込んで濡れてしまう。
水圧には弱いので、レインウェアとして使うことはできない点は注意しよう。
蒸れを逃がすベンチレーションつき
EXライトウインドジャケットは脇部分に衣服内の熱を逃がすためのベンチレーションがつけられている。
ベンチレーションがついていることにより、効率よく蒸れを逃がすことができる。
過去のモデルは脇下がメッシュ生地になっていたが、現行モデルはメッシュではなく、脇下が一部だけ縫われておらず穴が空いているような仕様になっている。
どちらがいいのかは一概には言えないが、メッシュのほうが蒸れをより逃してくれそうな気はする。
過去のモデルが欲しい人は、アウトレットショップやネットのアウトレットコーナーを観てみれば昔の型番を見つけることができるはずだ。
また現行モデルでも、サイクリング用の「EXライトウインドバイカー」は、脇下がメッシュ生地になっている。
「EXライトウインドバイカー」は、サイクリングに特化しているで、指につけるサムループや、裾がずり上がるのを防ぐ裾テープなどがついている。
仕様が少し違い重量も10g重い55gとなっているが、脇がメッシュ生地がいい人はそっちを選んでもいいかもしれない。
モンベル製品にしては細みなシルエット
EXライトウインドジャケットは、モンベルの製品の中では比較的タイトな作りとなっている。
ウインドジャケットなので、風によるバタつきを防ぐため細身に作られているようだ。
モンベル製品全般は幅広い年代をターゲットとしているため、サイズ感はそこまで細身ではない。
モンベルのターゲットである登山者は中高年が中心層なので、細すぎると着れなくなる恐れもある。
そのめ全体のサイズ感は若者からすればやや大きめな印象を受けるはずだ。
しかしEXライトウインドジャケットに関しては、作りは結構細身だ。
Tシャツの上に着るのであればジャストサイズで構わないが、フリースなどの厚手の服を下に着ることを想定するなら、ワンサイズ上げたほうがいいだろう。
わたしは身長175cm、体重62キロ程度だが、Mサイズだと厚手の服を下に着た時にかなりタイトになり動きにくくなるので、ワンサイズ上げてLサイズを購入した。
全体的にタイトめなので2サイズ上げても良かったが、そうなると今度は袖丈が余って、Tシャツの上に着た時におかしくなるのでLサイズにしておいた。
モンベル「EXライトウインドジャケット」の詳細
購入したモンベルの「EXライトウインドジャケット」を細かく紹介するよ。
値段
値段は定価7,800円。
ユニクロなどに比べると高いが、他のアウトドアブランドだと確実に1万円を超えるので、モンベルはやっぱり安い。
アウトドア界のユニクロだ。
モンベルの定番品はセールもないのでほとんどの場合定価で買うことになる。
アウトレットに型落ちの商品があるので、現行モデルと比較して納得すればそちらで買うのもありだ。
カラー
購入時のカラバリは4種類あったが、わたしが購入したカラーは「グラファイトブルー」というブラックに近いネイビーだ。
濃い色は蚊に刺されやすいので、登山に行く時は薄い色の方がいいようだが、薄い色だと生地が薄いので下に着た服がすごい透ける。
そこで一番無難そうな濃い色にしておいた。
グラファイトブルーであれば、色が濃いので下の服はほとんど透けることがない。
生地
生地は先に話したとおり、7デニールの「バリスティックエアライト・ナイロン」だ。
リップストップナイロンになっているので、格子のような織りの模様が入っている。
リップストップ(rip-stop)は、格子状にナイロンが使われている素材で、名前の通りもし生地が破けてしまっても、格子部分で破れを止めて、それ以上広がらないようにしてくれる効果がある。
リップストップナイロンはアウトドアの素材としてよく使われる生地だ。
各ディテールと実際の重量
フロントファスナーは軽量化のために細めのファスナーが採用されている。
ファスナー自体は小さいが引き手がついているので、問題なし。
ファスナーの上には、あごにファスナーが当たらないように、布が折り返してある。
袖は運動量が多いことを想定して、腕が動かしやすいラグランスリーブになっている。
スポーツウェアでは定番だね。
袖部分は風が入ってこないように内側に細いゴムが入れてあり、袖口をやや絞ってある。
よくみるとゴムにもしっかりとモンベルのマークが入っているのがわかる。
正面にはモンベル(mont-bell)のブランド名がプリントされているが、背中部分には真ん中にモンベルのマークもプリントされている。
モンベル製品はこのマークを目に見えるところに配置しようとする執念をすごい感じる。
折りたたんで実際の重さを量ってみると、47gだった。
Lサイズで47gなら、Mサイズなら生地の分量が少なくなるので公称値の45gになりそうだ。
モンベル「EXライトウインドジャケット」の気になる点
モンベルのEXライトウインドジャケットは軽量に特化したウインドシェルだ。
しかし日常で使うと気になる点がいくつかある。
ポケットがない
EXライトウインドジャケットにはポケットがない。
一応収納するための小さなポケットが内側に1つついているが、後ろ身頃の裾についているので、収納のとき以外に使うことはないだろう。
それ以外にポケットはなし。
通常ナイロンジャケットには脇ポケットがついている事が多いが、それもなし。
軽量化を進めるために、余分な生地や縫製箇所を減らして余計な機能は削ぎ落としてある。
女性はジャケットのポケットに物を入れること自体が少なそうなのであまり問題ないが、わたしを含め、男性はポケットに結構物を入れることが多い。
ジャケットに脇ポケットがないと「あれポケットがない」と最初は結構違和感がある。
日常で使う時は慣れるまで注意しよう。
ちなみにウインドジャケットでも、パタゴニアの「フーディニ・ジャケット」は脇ポケットはないが、胸ポケットが一つついている。
静電気がすごい
EXライトウインドジャケットは上に述べたように極薄のナイロン素材なので、乾燥した冬の時期だと静電気がものすごい発生する。
わたしはモンベルのお店でサイズ選びのために試着したが、服を脱ぐときに下に来ていた服との摩擦で静電気が発生して、すごいくっついてきた。
化繊素材で静電気防止の加工なども施されてはいないので、静電気が出るのは避けられないだろう。
静電気防止の加工が行われていない理由はわからないが、アウトドアウェアという性質上優先度はあまり高くないのかもしれない。
パタゴニアなどは環境への負荷が高いことから、静電気防止の加工は行っていないから同じような理由かもしれない。
モンベル「EXライトウインドジャケット」のたたみ方
EXライトウインドジャケットには、右後ろの裾あたりにジャケットを収納するポケットがついている。
この中にジャケットを入れることで、コンパクトに畳んで持ち運びできるようになる仕組みになっている。
ジャケットを収納したあとは、ポケットについている円形のマジックテープで閉じることができる。
収納方法は簡単で、ポケットを裏返すようにして少しずつジャケットをポケットの中にいれていけばいい。
動画もあるのでこちらを参考にするといい。
モンベルのジャケットではないが要領は同じだ。
畳んでポケットにいれると、このように手のひらサイズまで小さくなる。
ただしポケットに収納すると、出した時にジャケットがシワシワになる。
これは、生地が薄いので仕方ないだろう。
シワは着ていれば自然になくなっていくが、気になる人は内ポケットは使わずに折りたたんでしまうといいだろう。
モンベル「EXライトウインドジャケット」まとめ
- 世界最軽量(45g)のウインドシェル
- 撥水機能あり
- コンパクトに収納可能
- 収納後はしわしわになる
モンベルの「EXライトウインドジャケット」は、薄いナイロンでできた超軽量ウインドシェルだ。
静電気が起こりやすかったり、収納するとシワシワになったりするが、それを補って有り余る軽さがある。
撥水機能もあるので、軽い雨なら凌ぐこともできる。
より撥水機能を期待するなら、フード付きのタイプを選んだほうがいいだろう。
持ち運びが簡単なので、バッグに入れておいてちょっと肌寒い時に 、軽く羽織ったり旅行で使うのに便利だ。
軽さにそこまでこだわりがなければ、十分軽くて扱いやすいパタゴニアの「フーディニ・ジャケット」もおすすめだ。