こんにちは友幸(@humberttomoyuki)です。
わたしはフリーターから未経験で派遣エンジニアとして働いていた経験がある。
この記事では、派遣エンジニアについて特徴やデメリット、主な職種や仕事内容を紹介するよ。
派遣エンジニアの働き方が気になる人は読んでみてね。
派遣エンジニアとは
派遣エンジニアは、名前の通り、派遣社員として派遣先企業で働くエンジニアのことだ。
エンジニアに限らず「派遣」の場合、雇用主が勤め先の企業ではなく派遣会社である点が大きな特徴だ。
派遣以外の雇用形態(正社員や契約社員、アルバイトなど)の場合は、雇用契約を勤め先企業と結ぶため、基本的に「雇い主=勤め先」となり、雇用された企業で働くことになる。
派遣の場合は雇用契約は派遣会社と結び、実際に働くのは派遣先企業となる。
給料は派遣会社から受け取るが、勤務地や仕事の指示は、派遣会社ではなく派遣先企業から受けることになる。
派遣
- 雇用主=派遣会社
- 勤務地、仕事の指示=派遣先企業
派遣以外
- 雇用主=勤め先
登録型派遣と常用型派遣
派遣には大きく分けて「登録型派遣」と「常用型派遣」がある。
登録型は派遣会社に登録して、仕事を紹介してもらう一般的な派遣会社の働き方だ。
そして常用型は派遣会社の正社員として雇用される働き方だ。
以前は「特定型派遣」と呼ばれていたこともある。
- 登録型:派遣会社に登録して働く
- 常用型派遣:派遣会社の正社員として働く
雇用形態が違うがどちらも「給料を派遣会社から受け取り、派遣先企業で働く」点は同じだ。
常用型は正社員の肩書は手に入るが、給料が安いことが多い。
また派遣会社の正社員になるので、仕事内容や職場を選ぶことができるといった派遣のメリットがほぼなくなってしまう。
常用型派遣は正社員と派遣社員の悪いところを合わせたような性質を持っているので、あまりおすすめはしない。
派遣で働くことをステップアップとして考えるなら、登録型派遣で働くほうがおすすめだ。
派遣エンジニアの4つの特徴
派遣エンジニアの特徴を4つにわけて簡単にまとめてみたよ。
平均時給2,000円以上と高い
「派遣は給料が安い」というイメージを持っている人も多いだろうが、派遣エンジニアは給料が高く平均時給は2,000円を超えているという特徴がある。
他の派遣と比べて派遣エンジニアの時給は頭一歩抜けている印象だ。
時給2,000円あれば月数時間残業をするだけで、年収400万程度は稼ぐことができる。
日本の平均年収程度ならすぐに稼ぐことが可能だ。
エンジニア派遣の時給が高い理由は色々あるが「業界自体の給料が高いこと」やITの社会全体への普及による「エンジニアの人手不足」が大きな理由だ。
実際わたしも未経験から派遣エンジニア2年目で年収500万程度稼ぐことができたので、データは間違っていないことがわかる。
働くまでのハードルが低い
派遣は正社員に比べると、仕事を見つけてから働き始めるまでのハードルが低い。
IT未経験で他業種から転職する場合、いきなり正社員で就職するのは難しいが、派遣であればすぐに仕事を見つけて働き始めることができる。
派遣会社と派遣先企業の間には元々繋がりがあり「ここの派遣会社が紹介した人なら大丈夫だろう」という信頼があるため仕事が見つけやすい。
わたしもフリーターからまったくの未経験で派遣エンジニアとして働くことができた。
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派遣会社に登録した後は何もしなくても条件にあった仕事を紹介してもらえるので、手間もかからない。
他業種からの転職や未経験でも働きやすいので、業界にはいるためのステップアップや、スキルアップの手段として最適だ。
仕事内容を自分で選ぶことができる
派遣の特徴の一つが「仕事内容を自分で選べる」点だ。
日本の正社員の場合、会社の指示があれば従うしかないため、仕事内容を自分で選ぶことができない。
会社の指示で転勤や異動などがあることも多く、自分のやりたいと思っていた仕事をやることはほとんど難しい。
派遣は派遣会社に働きたい仕事内容を伝えておけば、仕事を紹介してくれるが、必ずその仕事で働く必要はない。
仕事内容がやりたいことと違えば、別の仕事を紹介してもらうことができる。
また働く前に「月に何時間くらい残業があるか」といって労働時間も知ることができる。
アフター5を大事にしたい人は残業のない仕事、ガッツリ稼ぎたい時は、残業の多い仕事をするといったように自身の生活やライフスタイイルに合わせて仕事を選ぶことができる。
手に職をつけることができる
エンジニアはスキルが身につくので、手に職をつけることができる。
もちろんスキルを身につけるためには、自身の努力が必要になるが、
派遣エンジニアは、色々な会社で働くことができるので、様々なスキルを身につけることができるのもメリットだ。
1つの会社で働いていると、会社の都合で仕事が決まるので、どうしても将来的にあまり役に立たない知識やスキルを身につけたり、仕事の幅が狭くなってしまう可能性がある。
先に述べたように派遣であれば自分で仕事内容を選ぶことができる。
特定のプログラミング言語のスキルを磨きたいと考えたら、そのスキルに関係した仕事を選ぶなど自分の目的に沿って仕事を選ぶことができる。
きちんとスキルを身につけながら数年働けば、フリーランスとして独立して月70万~100万稼ぐことも可能だ。
派遣エンジニアのデメリット
契約期間が決まっている
派遣や契約社員は契約期間がある。
派遣の場合は基本的に3ヶ月毎の更新となり、契約更新の時に双方の合意がなければ契約は終了することになる。
そのため労働時間をコントロールしやすい反面、雇用が不安定だといわれることが多い。
ただ派遣で働いてみるとわかるが、契約更新は形式的なもので、普通に働いていれば契約更新されないことはほぼないため、あまり気にする必要はない。
契約期間が短いので、こちらから仕事を辞めやすいというメリットもある。
あまり知られていないが派遣の場合、契約更新のタイミングで仕事を辞めると、自己都合退職でも失業保険が給付制限なしですぐにもらうことができる。
ただITの場合、仕事がプロジェクトや案件単位で進むことが多いため、プロジェクト自体が終了すると同時に派遣の仕事も終わる可能性があるのは確かだ。
IT系は慢性的な人手不足の状態なので、仕事が途切れる心配はないが、新しい職場に行く必要があるので「同じ場所でずっと働きたい」と考えている人には、向かないかもしれない。
交通費が支給されないことが多い
派遣で働くと気がつくことだが、多くの派遣会社は交通費が支給されない。
交通費の支給がないと、職場が遠かったり乗り換えが多いと交通費がかさんでしまい、実質賃金が少なくなってしまうというデメリットがある。
わたしは満員電車に極力乗りたくなかったこともあり、職場の近くに引っ越しをして自転車で通っていたが、それが難しい人もいるだろう。
IT系の仕事は都市部に集中している傾向があるため、郊外に住んでいて交通費がかさみそうな場合は、交通費が支給される派遣会社で働くといいだろう。
大手IT派遣会社ではパーソルテクノロジースタッフが2019年4月より交通費の支給を開始している。
元々案件数も多く、高単価な案件が多いのでおすすめだ。
派遣エンジニアの職種や仕事内容
エンジニアは技術職のことをさすので、「派遣エンジニア」と一言でいっても仕事内容は様々だ。
ここでは派遣エンジニアの様々な職種や仕事内容を紹介するよ。
エンジニアには、ハードを作る「機電系エンジニア」とアプリやシステムなどのソフトを作る「ITエンジニア」があるが、ここでは「ITエンジニア」を中心とした仕事を紹介するよ。
システム開発エンジニア
システム開発エンジニアは、様々なプログラミング言語を使ってアプリケーションやシステムを開発する仕事だ。
プログラマー(PG)やコーダー、システムエンジニア(SE)などがこの職種に当てはまる。
スマホの普及によってアプリは利用者として目に触れることも多い。
「エンジニア」と聞いて、一番最初に思いつく職種がこのシステム開発エンジニアだろう。
エンジニアの花形となる職種だが、時代の流れとともに新しいプログラミング言語を学ぶ必要があるので、新しいことに挑戦したい人や学習意欲が強い人に向いている仕事だ。
サーバーエンジニア
サーバーエンジニアは、サーバー機器の選定や設計構築、運用保守などを行う仕事だ。
サーバーは簡単にいうとパソコンを超高性能にした機器のことだ。
わたしたちがインターネットでサイトを見たりする時は、サーバーにアクセスしてそこからデータを受け取っている。
もしサーバーがダウンしてしまうと、サーバー上にあるシステム全体が止まってしまうので、サイト表示されなくなったり、アプリが利用できなくなってしまう。
ゲームアプリをやったことがある人は、サーバーが落ちて遊べなくなった経験が一度はあるはずだ。
IT系の会社はもちろん、IT以外の会社もイントラネットなどの社内システムが構築されているので、サーバーがダウンすると、会社にとって大きな損害となる。
サーバーエンジニアはサーバーを適切に設定し、外部からの攻撃に備えてセキュリティを高めたり、障害発生時に速やかにサーバーを復旧させるようにするのが仕事だ。
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアはネットワーク機器の設計構築や、運用保守などを行う仕事だ。
ネットワーク機器はインターネットに接続したり、他の機器とやりとりするために必要な機器のことだ。
ルーター、スイッチ、アクセスポイント(AP)、ファイアウォールなどがネットワーク機器に当てはまる。
わたしたちは当たり前のようにインターネットを使ってサイトを観たり、アプリを使っているが、ネットワークが構築されていないと、インターネットを使うこともできないし、サーバーへアクセスすることもできない。
目に見えくいが、生活に欠かせない基盤(インフラストラクチャー)を作る仕事だ。
担当する領域が近いサーバーエンジニアとネットワークエンジニアをまとめて「インフラエンジニア」と呼ぶこともある。
テストエンジニア
テストエンジニアは、システムや製品をテストして設計通りに動作するか確認する職種だ。
テストでチェックする項目を作成したり、テスト項目に従って様々な側面からチェックを行い、エラーやバグなどおかしな動作がないか発見するのが主な仕事だ。
システム開発エンジニアは、どうしても開発するエンジニアの視点からシステムや製品を見てしまう。
しかし「ユーザーは開発者の想像できない使い方をする」といわれるように、時にユーザーは開発者が思いもしない使い方をする場合がある。
テストエンジニアはユーザーの視点からシステムや製品をみて「こういう使い方をしたらどうなるか」「ここで誤った操作をするとどうなるか」などをチェックしていくことで、見つけにくいバグやエラーを発見していく。
テストの作成に、システム開発の知識が必要な場合もあるため、システム開発エンジニアからテストエンジニアに転向する人も多い。
テストエンジニアは、品質保証をしたり製品のクオリティを高めたりするのに重要な仕事だ。
テストエンジニアに特化した「ソフトウェアジョブズ」という派遣会社もあるので、気になる人はチェックしてみるといい。
フィールドエンジニア
フィールドエンジニアは、製品を設置したエンドユーザーの元に行き、製品の設置や設定、点検やメンテナンスを行う仕事だ。
例えば、インフラエンジニアが設定したサーバーやネットワーク機器を現地に設置するのがフィールドエンジニアの仕事だ。
設置以外に、製品に障害が起こった時に現地に駆けつけて復旧や製品の交換をするのもフィールドエンジニアの仕事となる。
直接エンドユーザーとやりとりするので「サービスエンジニア」と呼ばれることもある。
セールスエンジニア
セールスエンジニアは、営業を技術的な面からバックアップするのが主な仕事だ。
ITの場合、営業が製品の専門的な知識を持っていないことも多く、相手先のエンジニアと具体的な仕様や技術的な話をできないことが多い。
セールスエンジニアは営業と取引先に同行して、製品の説明を行ったり技術的な質問に答えることが仕事だ。
相手の要望を聞き、適切なアドバイスを送る必要になるので、技術的なスキルとどうjに、営業をサポートしながら提案するための営業スキルも必要になる。
ヘルプデスク・テクニカルサポート
ヘルプデスクやテクニカルサポート(テクサポ)は、 ITや製品に関連した問い合わせにメールや電話で回答するのが主な仕事だ。
仕事内容はヘルプデスクによって様々で、社内のメールやネットワークなどシステム全般の問い合わせを受け付ける場合もあれば、マイクロソフトの「Office365」など一部のサービスに特化する場合もある。
問い合わせは社内外からくるため、社内の質問を回答する場合は「社内ヘルプデスク」と呼ばれていることもある。
会社でIT機器の設定に困った時に、社内ヘルプデスクに連絡した経験がある人もいるかもしれない。
ヘルプデスクは、基本的にはマニュアルが用意されていて、問い合わせが多い質問に関しては回答や解決方法がまとめられている。
問い合わせ内容もそこまで専門的な知識を必要としないことが多く、IT未経験の初心者でも始めやすい仕事だ。
ヘルプデスクとテクニカルサポートに大きな違いはないが、テクニカルサポートのほうが専門的な知識が必要とされる傾向がある。
派遣エンジニアのまとめ
派遣エンジニアの特徴やデメリット、主な職種などを紹介したよ。
派遣は給料が安いイメージがあるが、派遣エンジニアは派遣の中で最も時給が高く、平均時給2,000円を超えているので、下手な正社員よりも稼ぐことができる。
また仕事内容や労働時間を自分で選ぶことができるという派遣ならではのメリットを併せ持っているので働きやすい。
派遣にあまり良くないイメージを持っている人もいるだろうが、IT業界で働くための最初のステップとしては最適な働き方といえる。
- 他業種からIT業界で働きたい
- 仕事内容や労働時間を自分でコントロールしたい
- 色々な職場でスキルアップしたい
- 将来フリーランスとして働きたい
といった人におすすめだ。
おすすめのITエンジニア派遣会社は以下の記事にまとめてあるので、派遣エンジニアに興味のある人は参考にしてね。