こんにちは友幸(@humberttomoyuki)です。
「テストエンジニア」という仕事をご存知だろうか?
あまり聞き慣れないかもしれないが、テストエンジニアは、公開前のシステムのテストや評価を行い、バグやエラーを発見するエンジニアだ。
エンジニアというと真っ先に思い浮かぶのが注目されやすい「アプリ開発」や「ソフトウェア開発」をしているプログラマーやSEだが、実際はそれ以外にも様々な種類のエンジニアが存在する。
どんなに優れたシステムでもバグやエラーだらけでは使いものにならない。
テストエンジニアは地味だが、品質管理を高め、品質を保証するためにとても重要な役割を果たすエンジニアだ。
そんなテストエンジニアに特化した知る人ぞ知る珍しい求人サイトに「ソフトウェアジョブズ」がある。
この記事ではソフトウェアジョブズのメリットとデメリットを紹介するよ。
- ソフトウェアジョブズとは?
- ソフトウェアジョブズのメリット
- ソフトウェアジョブズのデメリット
- ソフトウェアジョブズをチェックするべき人
- ソフトウェアジョブズの無料登録から働くまでの流れ
- ソフトウェアジョブズのまとめ
ソフトウェアジョブズとは?
「ソフトウェアジョブズ 」は、株式会社バルテスが2004年から運営しているテストエンジニア向けのIT派遣、フリーランス向けの求人サイトだ。
ITエンジニアの中でも「テスト検証、評価、開発」などの品質管理に特化している珍しい会社で、テストエンジニア向けの品質管理の案件が豊富にある。
運営している株式会社バルテスは、品質向上を目的としたテスト検証や、第三者検証サービスを専門に行なっている会社だ。
年間1,200件以上のプロジェクトの検証を行っていて、テスト、品質管理の会社ではトップクラスの実績を誇る。
テスト案件を外注できる大手電機メーカーや大手ソフトウェア会社がクライアントなので直受け案件が多く、高単価なのも大きな特徴だ。
テスト案件で「月収55万円」以上も可能となっている。
会社名 | 株式会社バルテス |
---|---|
設立 | 2004年4月 |
本社所在地 | 大阪市西区阿波座1-3-15 JEI西本町ビル8F |
拠点数 | 全国38拠点 |
登録スタッフ数 | 5,900人 |
職種 | テスター、テストエンジニア、PMOなど |
案件数 | 600件以上 |
ソフトウェアジョブズのメリット
- 高単価な案件が多い(月50万以上が半数以上)
- テスト案件は定時で帰ることができる
- 未経験でも働ける
- 資格支援制度があり
- 福利厚生が充実している
- 給料が翌月15日払いと早い
高単価な案件が多い(月50万以上が半数以上)
テスター、テストエンジニアは給料があまり高くないイメージがある。
しかし「ソフトウェアジョブズ」の案件は、大企業の直受け案件が多いため高単価で給料が高い。
品質を高めるためにテスト検証を外注できるくらい資金力のある大手企業がクライアントになるので、必然的に単価も高くなるというわけだ。
ソフトウェアジョブズの案件をみると時給2,000円以上の案件がほとんどだ。
人手不足のためIT派遣の平均時給は2,000円を超えているが、その中でもソフトウェアジョブズの案件は単価が高く質が高い印象を受ける。
時給2,000円あれば、年収400万円程度になるので、サラリーマンの平均年収程度はすぐに稼ぐことができるだろう。
月30万以下の案件は6%以下とほとんどなく、月50万~70万の案件が最も多くなっている。
半分以上は月50万~月100万円以上の案件が占めていて、かなり高単価な案件が多い。
経験を積んで上流工程に携わるようになれば、年収1000万円も可能だ。
テストエンジニアは残業なしで定時で帰ることができる
ソフトウェアジョブズの案件は「テスト、評価」の仕事が大半を占めている。
テストエンジニアはアプリやソフトウェア開発のエンジニアに比べると、圧倒的に残業が少なく定時で帰ることができる。
「仕事だけで1日を終わりたくない」「アフター5を大事にしたい」と思っている人や「定時に帰れる残業のない仕事」を探している人におすすめだ。
開発系のエンジニアは、締切が決まっていてそれまでに仕事を終わらせなければ行けないので、残業がかさむことが多い。
仕事にやりがいがあれば忙しさも苦にならないだろうが、なかには残業時間の多さが嫌になってソフトウェア開発からテスト・評価の仕事に移る人もいる。
ワークライフバランスを重視しながら働ける、短期の案件が多く、時間に余裕を持てるという理由から、家族との時間を大切にしたい女性のテストエンジニアも増えている。
仕事以外の時間も大事にしたいと考えているのであれば、テストエンジニアはおすすめだ。
未経験でも働ける
ソフトウェアジョブズは、30歳以下の「第二新卒、未経験者」を対象に「TE-Pass」として未経験者を採用している。
採用されれば、給料をもらいながら研修を2ヶ月間受けて最低限の知識を得た後に、派遣先で実務経験を積むことになる。
ただしこの枠は、研修が有る関係上いつでも募集しているわけではない。
まずはソフトウェアジョブズに無料登録をして非公開で未経験OKの求人を探してみる。
そこで求人が見つからなければエントリーするといいだろう。
1年程度の実務経験を積めばテスト設計から開発、品質コンサルタント、プロジェクトマネージャーと上流工程にステップアップしていく可能性ができる。
テストエンジニアとしての仕事を探すならまずは最初の経験を積むことが大事だ。
ソフトウェアジョブズの派遣先企業では多くの場合、運営会社バルテスの社員が常駐してサポートしてくれるので、OJTで学びながら働くことができる。
テスト技術者資格の支援制度があり
ソフトウェアジョブズでは、「JSTQB認定テスト技術者資格」の資格支援制度を行っている。
この資格は「JSTQB(日本ソフトウェア資格認定委員会の略称)」が行っているテスト技術者向けの資格で、海外でも認定されている資格だ。
3つのレベルに分かれていて、ソフトウエアのテスト評価技術を証明することができる。
- ファウンデーションレベル
- アドバンスドレベル(テストアナリスト)
- アドバンスドレベル(テストマネージャー)
アドバンスドレベルを受験するには、ファウンデーションレベルを取得、実務経験を3年以上積む必要がある。
資格は直接的な能力、技術を必ずしも証明するものではないが、客観的なスキルを証明する手段でもある。
そういう意味では、テストエンジニアとして働くなら取得しておきたい資格だ。
JSTQB認定テスト技術者資格は、ファウンデーションレベルは一度取得すれば、再取得が不要なのも良い点だ。
ITのベンダー資格は3年などの有効期限が決められていて、期限内に再試験を受けないと資格を失うことが多い。
これはIT技術が日進月歩なため、情報のアップデートが必要なための措置だが、受ける側からすると毎回時間とお金がかかるので、あまりうれしくない。
IT派遣会社ではまったく資格支援制度がなく自腹を切ることが多いため、資格支援制度があるのはありがたい。
福利厚生が充実している
ソフトウェアジョブズで働き、社会保険の加入条件を満たしていれば、バルテスの正社員と同等の福利厚生を受けることができる。
バルテスは「東京都情報サービス産業健康保険組合(TJK)」に加入しているため様々なメリットがある。
ソフトウェアジョブズで働いた時の福利厚生
- 1年間の保険料が協会けんぽと比較して30,000円安くなる
- 高額医療の自己負担額が、協会けんぽと比較して60,000円安くなる
- 健康診断を年に1度無料で受診できる
- インフルエンザ予防接種を年に1度無料で受けられる
- 6ヶ月以上働くと10日間の有給休暇を取得できる
- 育児や介護の休業制度がある
- TJKの保養所が利用できる
- アパレルやスポーツ用品の割引優待
派遣やフリーランスだと福利厚生が心配だと思う人もいるかもしれないが、ソフトウェアジョブズは正社員と同じ福利厚生なので安心して働くことができる。
しかも有給休暇などに関しては、派遣の方が正社員に比べて圧倒的に取得しやすい。
正社員だと社内の有給休暇を使えない無言の圧力で有給休暇が消えてしまうことも多いが、派遣であれば気兼ねなく使うことができる。
また派遣は時給が高いので、有給休暇の価値が正社員よりも高い場合も多い。
わたしも時給2,500円で働いていたので、有給で1日2万円をもらっていた。
給料の支払いが翌15日と早い
ソフトウェアジョブズの給料は、翌月15日払いと他の派遣会社に比べて早い。
他の派遣会社は翌月の20日か25日に振り込まれることが一般的だ。
同じ職場で長期間働いている場合は、毎月同じ日にちに給料が振り込まれるので、あまり気にしなくてもいい。
しかし働きはじめて最初の1ヶ月目は給料日がいつになるかは結構重要だ。
締め日から給料日までの期間ができるだけ短いほうが余計なお金の心配をしないですむ。
派遣の場合は案件が終了して、次の仕事に移動することも多いため、給料日は早いほうがいいだろう。
ソフトウェアジョブズのデメリット
- テスト案件が専門なので案件が少なめ
- 案件が関東と関西に集中している
- テスターは地味な作業が多い
テスト案件が中心なので案件数が少なめ
ソフトウェアジョブズは品質管理やテスト案件に特化しているため、他のIT派遣会社に比べると案件600件程度とあまり多くはない。
IT派遣最大手の「パーソルテクノロジースタッフ」は3,000件以上の案件があるので、5分の1程度になっている。
もちろんテスト案件だけに限れば他のIT派遣会社よりも多いが、テストエンジニア以外のITエンジニアの仕事を探しているなら、他の派遣会社も同時に利用したほうがいいだろう。
案件が関東と関西に集中している
テストエンジニアに限らず、ITエンジニアの仕事はどうしても都市部に集中している傾向がある。
ソフトウェアジョブズも例にもれず、ほとんどの案件が関東と関西に集中していて、東京近辺の案件が多い。
北海道、東北、九州、沖縄に住んでいる人は登録できないので注意しよう。
テスト検証は地味な作業が多い
株式会社バルテスが品質管理やテスト検証に特化した会社なので、案件は当然、テスト検証作業が多い。
テスト検証は地味な作業をコツコツ積み重ねてバグなどを発見する作業の繰り返しだ。
開発とは違い決して派手は仕事ではなく、同じ作業の繰り返しになるので飽きっぽい人にはあまり向いていないだろう。
逆に小さなことをコツコツとしたことを積み重ねていくのが得意な人には向いている。
また公開前のシステムに触れて関わることができるのもテストエンジニアの楽しいところだろう。
ソフトウェアジョブズをチェックするべき人
現状に不満があるテストエンジニアや開発経験者
テスト検証、テスト設計の経験があるテストエンジニアや、システム開発などの経験があるプログラマの人でも
- サービス残業などが多くて現在の待遇に不満がある
- 今の会社はキャリアアップの道筋が見えずに将来に不安がある
という人は、ソフトウェアジョブズをチェックしておくといいだろう。
特に「正社員」の肩書きで客先常駐して働いている場合、上流工程の仕事をするのが難しいので、将来の展望が見えず不安を抱えていることが多いだろう。
「一生下流工程でプログラマーをやるのは体力的にきつい」と将来に不安を感じている人もいるのではないだろうか。
客先常駐して働いている「常用型派遣」や「SES」は、肩書は一応「正社員」だが、給料が安い、残業代がつかない、仕事先を選べないなどデメリットが非常に多い。
一応「正社員」として雇用されているが、給料は派遣社員より低く、残業時間やサービス残業は正社員並という、正社員と派遣の悪いところを合わせただけになっているのが現状だ。
わたしがIT派遣で働いていた時も、常用型派遣の人が何人か一緒だったが、同じ仕事内容なのに給料は手取り16万ほどとあまり笑えない金額だった。
「家賃が安い場所に引っ越しをしないとやばい」とボヤいていた。
ソフトウェアジョブズでは時給2,000円以上の案件が多数ある。
派遣なので残業代もすべて支給されるのでサービス残業の必要もない。
経験者であれば、今よりも数段良い条件の仕事を見つけるのも難しくないだろう。
テストエンジニアの仕事でキャリアアップをしていけば、品質コンサルタントなど上流工程に関わる仕事ができるようになる。
完全未経験でテストエンジニアを目指す場合
- ポテンシャル枠を目指す
- 他のIT派遣会社でも仕事を探す
ソフトウェアジョブズでは全くないわけでないが、完全未経験で働ける案件はあまり多くはない。
ソフトウェアジョブズの非公開求人を確認して未経験の仕事がなければ、先に話した「TE-Pass」を目指すといい。
他業種からテストエンジニアを目指そうと思っているなら、ソフトウェアジョブズの他に、最大手のIT派遣会社「パーソルテクノロジースタッフ」に登録しておこう。
案件数が3,000件以上とあるので、そこから未経験でも働ける「検証、テスト」の仕事が見つかる可能性がある。
一度実務経験を積んでしまえば、次の仕事を見つけるのが格段に楽になる。
その点IT派遣であれば、仕事を見つけやすく働きやすいのでキャリアアップをするのにおすすめだ。
ソフトウェアジョブズの無料登録から働くまでの流れ
ソフトウェアジョブズに無料登録して働くまでの流れは以下の通りだ。
- サイトから無料会員登録をする(30秒程度)
- 担当者からメールか電話で連絡がくるので、面談日の調整をする
- 面談にて希望条件を伝える
- 担当者から希望条件にあった仕事を紹介される
- 勤務先企業と顔合わせ後、勤務開始
登録から勤務までの流れは他の派遣会社やエージェントと同じだ。
まずはソフトウェアジョブズのサイトから無料会員登録をする。
入力項目が少ないので、すぐに終わる。
無料会員登録をしたあとに、担当者から電話がかかってくる。
電話が取れない場合はメールで返信するといい。
面談前に事前に希望条件を伝えておくと、面談時にスムーズに話が進む。
その後、希望条件にあった案件をいくつか紹介されるので、自分の希望にマッチした案件が見つかったら、企業との顔合わせに行こう。
派遣なので、企業との顔合わせが終われば落ちることはほとんどないだろう。
多くの勤務先では、バルテスの社員がすでに常駐しているため、仕事の流れも経験者からサポートしてもらえる。
登録して面談が終わればあとは担当者が条件にあった仕事を見つけてくれるので非常に楽だ。
ソフトウェアジョブズのまとめ
- テスト評価案件に特化している
- 残業少なめ案件が多い
- 品質管理の分野で信頼の高い会社が運営している
- 月50万円以上の案件が多数ある
- 未経験でも働けるポテンシャル枠があり
ソフトウェアジョブズは運営している会社がテスト評価で高い実績があるため、直受けの単価が高い案件が豊富にある。
テストエンジニアは地味で給料もあまり高くないイメージがあるが、ソフトウェアジョブズは月50万~70万の案件が4割以上を占めているため、十分な報酬を受け取ることが可能だ。
「システム開発をしているが、サービス残業が多くて悩んでいる」「下流エンジニアのままで手取りが安く今後のキャリアに不安がある」という人は一度無料登録してみるといい。
テストや品質に関する考え方を知ることで、全体の流れを把握することができ上流工程に関わる道筋も見えてくる。
コンサルタントやPMOなどになり上流工程に関われば高額な報酬を得ることも可能だ。
テストエンジニアをやるなら登録しておくべきIT派遣、フリーランスのエージェントだ。
テストエンジニア以外のITエンジニア派遣の仕事を探しているならこちらの記事を参考にしてね。
ほんの少しの行動で人生は変わる
わたしがもともとエンジニア派遣で働こうと考えたのは、長年勤めたコールセンターのアルバイトを辞めたのがきっかけだ。
20代前半は日本と海外を往復していてろくに働いてなかったし、その後日本に戻っても、仕事が見つからず何年もフルタイムのフリーターとして働いていたので、職歴はゼロのまま。
20代後半になりこのままではまずいだろうと真剣に考えた結果、派遣エンジニアで働くことに決めた。
派遣であれば間口が広く採用されやすいので、職歴ゼロで全くの未経験である自分でも働ける可能性が高い。
それに派遣エンジニアは元々時給が高く、平均時給が2,000円を超えていると事実も、今まで安い時給で働いていた自分にとっては魅力的だった。
数年働けばフリーランスとしての道も拓ける。
実際、派遣会社に登録してみると、思いのほか簡単に仕事を紹介してもらえて、派遣エンジニアとして働き始めることができた。
あまり働くのは好きな方ではないが、それでも2年目には年収500万を稼げるようになった。
おかげで20台前半は貯金ゼロだったが、30歳までには貯金を1,000万貯めることもできた。
コールセンターを辞めた後に、何も行動せずにズルズルとフリーターを続けていたら、半分以下の収入しか稼ぐことができなかったはずだ。
もっと早めに行動すればよかった後悔もしたし、派遣エンジニアで働いてよかったと本気で思った。
人は1日の大半を仕事をして過ごしているので、仕事が変われば人生や生き方も変わることになる。
もし派遣エンジニアに興味があるなら、派遣登録だけでもしておくことをおすすめするよ。
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