ハンバート友幸の庭

節約、ミニマリスト、商品レビューなどをするブログ

ミステリーランチ「アーバンアサルト」を2年以上使ったので辛めにレビュー!

f:id:tomoyukitomoyuki:20190815203504j:plain

こんにちは友幸(@humberttomoyuki)です。

わたしは、2017年にミステリーランチの「アーバンアサルト」を購入してブログの記事でも紹介した。

購入してから2年以上ヘビロテで使ってみたので、改めてミステリーランチのアーバンアサルトの良い点や残念な点を紹介するよ。

ミステリーランチ「アーバンアサルト」のスペック

アーバンアサルトの簡単なスペックは以下の通りだ。

  • 容量 : 21L
  • 重量 : 1.3kg
  • 寸法 : 高さ50.5x幅25x奥行き22cm
  • 素材 : 500Dコーデュラナイロン

ミステリーランチの日本公式サイトではアーバンアサルトのサイズが「58x34x25cm」となっているが明らかに大きすぎておかしい。

もし表記通りのサイズだった場合、49Lの容量があるバックパックということになるが絶対にそこまで入らない。

18Lのモデルもサイズが「48×23×32cm」と訳のわからない数値になっているので、参考にしないほうがいい。

 

アメリカのサイトで確認したところ「20.25"x10"x8.75"」だったので、大体「50.5×25×22cm」程度の大きさになるようだ。

Urban Assault 21 Pack | MYSTERY RANCH BACKPACKS

体感的にはこれよりももう少し奥行きが薄い気がするが、おおよそそれくらいだろう。

ミステリーランチ「アーバンアサルト」を2年半使った状態

2年以上使ったアーバンアサルトはこちら。

f:id:tomoyukitomoyuki:20190815201017j:plain
細かい部分では劣化が見られるが、リュック全体はきれいな形で、形崩れすることもないのはさすがだ。

米軍で使われているだけのことはある。

生地には500D(デニール)の厚手のコーデュラナイロンを使っているので、丈夫で、日常使いするなら十分な強度だ。

止水ファスナーにはダメージがある

f:id:tomoyukitomoyuki:20190815154847j:plain

アーバンアサルトの生地自体にあまりダメージは見られないが、止水ファスナーにはダメージが見られる。

具体的には、よく開閉する縦に走るフロントファスナーのフィルムが剥がれてしまっている。

f:id:tomoyukitomoyuki:20190815154914j:plain

アーバンアサルトの止水ファスナーにはYKKの艶なしの「アクアガード」が使われている。

止水ファスナーは、ファスナーの裏面にポリウレタンフィルムをラミネートして作られていて、防水性を高める効果がある。

また止水ファスナーの場合、通常のファスナーと違い、ファスナーのエレメントが内側に来るようになる。

止水ファスナーでなくても、ファスナーの裏面を表にしてエレメントを隠すのは、アウトドアやスポーツ製品ではよくある仕様だ。

止水ファスナーを使うとファスナーのエレメントが隠れるので、生地で比翼を作りファスナーを隠す必要がなくなるという利点もある。

 

しかしポリウレタンを使用しているので「経年劣化が避けられない」というデメリットもある。

フィルムが剥がれている部分はファスナーを閉じた時に、エレメントの角があたって曲がっている部分だ。

フィルムに力がかかり剥がれやすくなっていたところから劣化してしまったのだろう。

逆に、あまり使っていない上部のポケットの止水ファスナーにはほとんどダメージがなかった。

f:id:tomoyukitomoyuki:20190815154944j:plain

生地裏にも少しダメージがある

バッグパック全体をみると生地表面にはほとんどダメージがみられないが、裏側にも少しダメージが見られる。

f:id:tomoyukitomoyuki:20190815155013j:plain

止水ファスナー付近の生地周りが擦れて白くなっている。

アーバンアサルトは500Dのかなり厚手のコーデュラナイロンが使われているので表側に影響はなかったが、2年も使っているとさすがに裏側に影響があるようだ。

撥水性はなくなった

アーバンアサルトには、撥水性能があるのだが、2年も使っているのでさすがに撥水性も落ちている。

購入した当初は軽い雨なら生地表面で水を弾いていくれたが、今は水に濡れると簡単に染み込んでしまうようになった。

f:id:tomoyukitomoyuki:20190815201152j:plain

アーバンアサルトに限らず、2年も使っているバッグに撥水性を期待するのも酷な話だ。

これはある程度仕方のないことだろう。

防水性を高めたないなら、市販の防水スプレーを使えばいいだろう。

ミステリーランチ「アーバンアサルト」の良い点

重複する部分もあるが、あらためて感じたミステリーランチの良い点を紹介するよ。

価格が安くて買いやすい

ミステリーランチはアメリカのメーカーだが、アーバンアサルトはアジアで製造されているので、メイドインUSAのモデルに比べて価格がかなり安い。

  • アーバンアサルト(21L):17,500円
  • 1デイアサルト(18L):53,000円
  • 3デイアサルト(30L):70,000円
  • スイートピー(33L):36,000円

例えば、メイドインUSAモデルの「1デイアサルト」は容量18Lで53,000円と非常に高価だが、アーバンアサルトはその3分の1の値段で買うことができる。

背面長を調整できる「フューチュラヨークシステム」はついていないが、ミステリーランチの特徴である「3ジップ」や厚手のコーデュラナイロンが搭載されているので、日常使いでは、メイドインUSAと遜色はない。

「ミステリーランチ」というブランドのバッグを手頃な価格で手に入れることができるのは良い点だ。

内部のポケットが豊富で便利

アーバンアサルトは、内部には2つのメッシュポケットと2つの仕切りがついている。

一番奥には15インチのノートPCが収納できる大きさになっている。

f:id:tomoyukitomoyuki:20190815201223j:plain

サイドについている2つのメッシュポケットは、ポケットティッシュなど細かいものを入れるのに便利だ。

f:id:tomoyukitomoyuki:20190815201326j:plain

エルベシャプリエのバッグなど、中に仕切りが全くないタイプのバックに比べるとポーチを用意する必要がなく使いやすい。

 

また現行モデルでは、アップデートされてPCスリーブにクッションが搭載されている。

わたしの使っているモデルはPCスリーブにクッション性がないので、ノートPCを保護するためには別途PCスリーブが必要だったが、それもいらなくなった。

アップデートによって、より日常で使いやすいモデルになったようだ。

21Lと普段使いに最適な容量

アーバンアサルトは容量21Lと普段使いに最適な容量だ。

わたしはバックパックを自作したが、30リットル以上あり日常で使うには大きすぎた。

ウルトラライトのバックパックを自作する方法【MYOG】

 

30Lだと大きすぎるし、15L以下だと小さすぎて少し不安になる。

1泊2日程度の旅行でも使えるし、日常で使うバックパックなら、20L程度の容量が一番使いやすいだろう。

アーバンアサルトは21Lタイプの他に18Lのタイプも追加された。

小柄な人や女性はそちらのタイプを選んでもいい。

ミステリーランチ独特の3ジップが使いやすい

ミステリーランチのバックパックは、3つのファスナーがY字型になっている3ジップが大きな特徴だ。

縦についてるフロントファスナーを下まで開けるとバックパックの中身全体をひと目で確認することができ、取り出したい荷物にすぐにアクセスすることができる。

ガバっと中身を開けてサッと荷物を取り出せるので便利。

バック自体のデザインのアクセントになっているのも良い点だ。

ミステリーランチ「アーバンアサルト」の残念な点

次にアーバンアサルトを実際に使ってみて感じた残念な点を紹介するよ。

少し厳しめに評価している部分もあるが、良い点だけ言っても仕方ないので、

重量が1キロ以上あり重たい

アーバンアサルトは公称重量1.3Kgと、バックパック単体だけで1キロ以上あり、結構重たい。

重量が1キロを超える理由は「500D(デニール)の重い生地を使っている」「止水ファスナーを全面に使っている」「ハーネスのパッドが厚い」「プラスチックのフレームが背面全体に入っている」などが挙げられるだろう。

バックパックは、背負った時に「軽く感じる」「疲れにくい」というのが大事なので、ただ軽ければいいというわけでもない。

そもそもミステリーランチは「長距離移動に耐えうる特性を持ったバックパックを作る」という設計思想があるので、バックパック自体の重さはあまり重視していない。

 

ただ日常で使うモデルであればそこまで強度も必要ないので、210Dなどもう少し軽量の生地をつかっても良かったのではないかと思う。

コーデュラナイロンなのでそもそも強度は足りているはずだ。

アーバンアサルトの場合、ウエストベルトもついていないし、背面長を調整できるミステリーランチ独特の「フューチュラヨークシステム」があるわけではないので、背負い心地を重視の作りというわけでもない。

 

アークテリクスのアロー22が、22Lで重さが公称1.03Kgなので、こちらも1キロ程度の重さはある。

そう考えると、質実剛健なバックパックに重さをとやかくいうのはナンセンスなのかもしれないね。

バック単体では自立しない

ミステリーランチは床においた時に、単体では自立しない。

 

もともと縦長の作りになっていてマチが薄めなうえ、背面全体にプラスチックのフレームがはいっていて、底にはフレームは一切入っていない。

そのため床に置くと、フレームの重みに引っ張られて背面側に倒れてしまう。

 

ミステリーランチは荷物を詰めた状態で、長距離移動に耐える設計をしているので、単体で自立するとかどうでもいいのだろう。

大きく気になる点ではないけど、カフェなどで置き場所がない時に自立したら便利なのにと思うことがある。

自立しないので、テーブルに引っ掛けるクリッパを使っている人も多いみたいだ。

サイドポケットがない

アーバンアサルトにはサイドポケットがついていない。

そのため、ペットボトルや水筒、折りたたみ傘などすぐに取り出したい物をいれることができない。

上部のポケットに入れるという手もあるが、サッとアクセスして簡単に取り出すことはできない。

ミステリーランチのバックパックは「3デイアサルト」や「スイートピー」などの容量が大きめなモデルにはサイドポケットがあるが、サイドポケットがないモデルも多い。

18Lの「1デイアサルト」にもサイドポケットがついていないので、容量が少ないモデルにはサイドポケットは必要ないという考えなのだろう。

 

サイドポケットがあっても全く使わない人は、特に気にする必要はないよ。

一度床に置かないと荷物が取り出しにくい

アーバンアサルトはファスナーが前面にある構造上、一度床やベンチなどに降ろさないと荷物が取り出しにくい。

一般的なリュックは、上部にファスナーがついているので、床に降ろさなくても正面にリュックを背負えば中の荷物を取り出すことができる。

アーバンアサルトはこれが難しい。

ファスナーが前側についているので背負いながらだと上蓋が邪魔で中が見えなくなる。

そのため背負いながら荷物を探す時は、手探りの状態になってしまう。

また縦長の形状をしているので、フロントファスナーを開けないと底にある荷物を取り出しにくい。

頻繁に取り出すものは、一番上のポケットに入れておいたほうがいいだろう。

ミステリーランチ「アーバンアサルト」を2年以上使った感想

アーバンアサルトを2年使ってみた状態や良い点、残念な点を詳しく紹介したよ。

少し辛めにレビューしたが、アーバンアサルトは飽きずに使える日常使いに便利なリュックだ。

購入して2年以上経ったので細かい部分では劣化しているが、まだまだ十分現役で使っていけるだろう。

 

ミステリーランチはミリタリースペックのウェビングテープを多様したデザインのモデルが多いが、アーバンアサルトはデザインがシンプルだ。

他のモデルと比べても日常で使いやすい万人向けのモデルに仕上がっている。

 

カラーも他のモデルに比べて豊富で、自分の好みに合わせて好きな色を選ぶことができる。 

他のモデルにはない派手な色も揃っているのも面白い点だ。

 

現行モデルはアップデートして、クッション性のあるPCスリープが追加されてよりデイリーユース仕様になっている。

価格も手頃なので、1万円台で日常で使う丈夫なバッグを探している人は選択肢の一つとして検討してみるといいよ。

ミステリーランチ以外のバックパックはこちらの記事でも紹介しているので良かったら参考にしてね。