こんにちは友幸(@humberttomoyuki)です。
わたしはユニクロで買い物をすることが多いが、セレクトショップに行くことも結構ある。
今回は、セレクトショップについてユニクロやブランドと一体何が違うのか書いていくよ。
具体的にセレクトショップってなんなの?
- セレクトショップとは?
- ブランドとセレクトショップについて
- ユニクロとセレクトショップとの違い
- セレクトショップはオリジナルブランドを展開しているのでややこしい
- セレクトショップに行けばその時に流行っているものが大体わかる
- まとめ
セレクトショップとは?
セレクトショップとは何か?
セレクトショップとは名前の通り、ショップが独自に選んだ商品を販売しているお店のことだ。
主にアパレルのお店のことを指す。
お店で販売する商品は「バイヤー」と呼ばれる人が選ぶ。
セレクトショップに並ぶ商品は、バイヤーのセンスや好みによって大きく変わってくることになるので、非常に重要な立場だ。
人気の職種でもある。
例えば、バイヤーのチョイスで、そのお店でしか買えない新進気鋭のブランドの洋服が置いてあれば、その洋服がほしい人はそのお店に足を運ぶはずだ。
でもセレクトショップが「選んだ商品を並べているお店」だと「普通の店と一緒じゃないか」と思うかもしれないよね。
そのとおり。
ちょっとカッコよくいってみただけだ。
うそ。
本当はアパレルにはセレクトショップの他にショップがあるからだ。
ブランドとセレクトショップについて
本題に入るその前にブランドというものについて解説しておくよ。
ブランドとは?
ブランドとは「他の同カテゴリーのものと区別するための概念」だ。
例えばユニクロのシャツとルイヴィトンはシャツは、同じシャツというカテゴリーだが明確に区別される。
それはユニクロとルイヴィトンという2つのブランドによって区別されているからだ。
これがブランドだね。
ブランドは品質やイメージを決める要素にもなる。
セレクトショップとなぜ呼ばれるのか
そして本題。
なぜわざわざセレクトショップという呼び方をするのかというと、アパレルには「ブランドショップ」と呼ばれるものあるからだ。
ルイヴィトンやシャネルなどの高級ブランドから、ユニクロや無印良品などのファストファッション系のブランドは、自社で店舗を展開している。
これらのブランドが自社で展開しているお店は「ブランドショップ」「ヘッドショップ」などと呼ばれる。
ブランドショップが取り扱っている商品は基本的に一つのブランド(場合によっては自社の複数のブランド)のみになる。
アパレルでは、ブランドショップと区別するため、色々なブランドを取り扱っているお店のことをセレクトショップと呼んで区別しているわけだ。
ユニクロとセレクトショップとの違い
自社ブランドを自分の店舗で展開し販売しているお店がブランドショップだ。
その中でも、ユニクロや無印良品は「SPA」と呼ばれている。
「SPA」とは商品企画から製造、販売までを自社で行う業態のこと。
昔は「ブランドが商品企画を行い、工場に製造を依頼、その後百貨店で販売する」というように、企画、製造、小売りをすべて別の会社が行っていた。
そのすべての工程を1つの会社で行うことで、効率よく商品を提供することができるようになった。
もともとアメリカのGAPが始めた方式だ。
SPAは他社の工場に製造を依頼しないで済むので、製造コストを下げることができる。
また、セレクトショップなどの他社の店舗に商品を置かず、自分の店舗で商品を販売をすることができるので、販売店に払うはずだったコストを抑えることができるので利益率も高い。
自社で製造と販売をしているので、商品の売れ行きを確認しながら製造することができ、無駄な在庫をかかえるリスクを避けることができる。
POSレジが発達したおかげで、バーコードを通すと自動的に在庫の増減を確認することができるようになった。
このおかげで「売れ筋商品は何か?」「どれくらい製造すればいいのか?」「どこに在庫が足りていないのか?」などの情報を簡単に知ることができる。
その情報を元に、売れ筋商品と似たような商品を製造してお店に並べたり、売れていない商品を早めにセールにしたりと色々な調整がしやすくなっている。
少年ジャンプみたいだね。
H&MやZARA、無印良品やユニクロなどの「ファストファッション」と呼ばれるブランドはだいたいSPAだ。
SPAの場合、企画、製造から小売りまで一括して行っているので、セレクトショップに並ぶことはない。
(ブランドショップを構えているブランドの商品が、セレクトショップに置いてある場合はある。ナイキやアディダスなどがわかりやすい)
セレクトショップはオリジナルブランドを展開しているのでややこしい
セレクトショップは小売りを行い、販売する商品はバイヤーが選んだものになる。
この定義から言うと、セレクトショップは企画や製造には関わらない。
しかし、セレクトショップにはオリジナルブランドなるものがある。
ビームス、ユナイテッドアローズ、アダムエロペ、ジャーナルスタンダードなどなど。
大手セレクトショップはだいたいオリジナルブランドを展開している。
これはセレクトショップが自ら企画をした自社製品を店舗に置いているケースになる。
オリジナルブランドの場合、企画のほかに製造も一括して行っている場合が多い。
「別注モデル」と呼ばれるものを販売しているケースもセレクトショップが企画に関わっている。
スニーカーなどでよくあるやつだ。
カラーリングやちょっとしたデザインだけを既存のモデルから変更したセミオーダーみたいな商品をショップオリジナルで販売している。
別注の場合製造はブランドが行うので、企画、小売りの2つをセレクトショップがおこなっていることになる。
このようにセレクトショップも小売りだけでなく、企画の部分に多く関わっている。
しかもセレクトしたブランドよりも、オリジナル商品のほうが置いてある割合が多い店舗も多いので余計わかりにくい。
人によっては、ビームスやユナイテッドアローズは自社ブランドばかり置いているブランドショップという認識があるかもしれない。
大きく間違ってはいない。
自分たちで作ったオリジナルブランドの方が利益率は高い。
そのせいで自社製品を作っている大手セレクトショップは、オリジナル商品の割合が軒並み高くなっている。
その結果、多くのセレクトショップは「自社ブランドの店舗に他のブランドもいれときました」みたいな感じになっているので、ブランドショップとの区別が曖昧になっている。
ただ別にそれが悪いわけではない。
利益がでるのは人気があるからだろう。
そこの商品欲しいと思わせるイメージ戦略やブランド力がセレクトショップに備わっているからこそできることだ。
わたしもグリーンレーベルのレザーシューズを買ったしね。
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セレクトショップの洋服は、ユニクロやジーユーなどのファストファッションの低価格帯と、ブランドショップの高価格帯を避けて、「中価格帯」をうまく設定しているのも成功した理由の一つだろう。
セレクトショップに行けばその時に流行っているものが大体わかる
セレクトショップの一番いいところ。
それはセレクトショップに行くと、その時に流行っているものが大体わかることだ。
大手のセレクトショップをいくつか見て回ると、共通のアイテム、ブランド、モデルなどを見つけることができる。
複数のセレクトショップが同時に取り扱いを開始したブランドであったり、別注をかけているモデルなどを見ると、その時に流行っているものが簡単にわかる。
わたしはスニーカーが好きなのでよく見に行くが、見ているとどのショップでも同じようなモデルが置いてあることに気づく。
セレクトショップはバイヤーの個性が出やすいといったが、大手のセレクトショップでは売れ筋の商品を扱う必要があるので、同じものになりやすい。
流行っていなくても、大手セレクトショップが推すから流行るという側面もあるだろうが、それも影響力があるからこそだろう。
流行りがわかるというのはセレクトショップの重要な役割じゃないだろうか。
まとめ
- セレクトショップは色々なブランドを取り扱う
- ブランドは他と区別するためのもの
- ブランドショップは自社製品のみ取り扱う
- 大手セレクトショップはオリジナルの割合が多い
- セレクトショップは流行を知るのに使える
セレクトショップオリジナルの商品は値段もそこまで高くなく、程よく流行を抑えているので、買っておけば無難にまとめることができるのが魅力だ。
今回大手セレクトショップと一括りにしてしまったが、同じセレクトショップでも差別化が行われている。
オリジナルブランドばかり置いてある店舗もあれば、高級なインポートブランドを多く取り扱っている店舗もあるので、間口が広いのもセレクトショップの魅力の一つ。
ユニクロなどのファストファッション系とはまた違った面白さがあるのでのぞいてみるといいよ。
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