こんにちは友幸です。
この記事では、ズボンの裾幅詰めをして、ストレートシルエットのズボンをテーパードシルエットにする方法を解説しているよ。
実際に裾幅詰めをしたズボンは、以前にリサイクルショップで315円で購入したスラックスだ。
リサイクルショップでパンツを格安で購入したよ - ハンバート友幸の庭
このズボンはもともとストレートシルエットで、裾までストーンと真っすぐに落ちるシルエットになっている。
わたり(太ももの幅)も広いので、ややワイドパンツのようなシルエットだ。
流行り廃りもあるが、基本的には裾が絞られていたズボンのほうが何にでも合わせやすい。
裾幅詰めの手順を具体的に紹介しているので、ズボンの裾幅を細くしたい人は参考にしてね。
ズボンの裾幅詰めの前に
裾幅の出来上がり寸法を決める
まず最初に裾幅を最終的にどれくらいの長さにするのか決める。
最初に出来上がり寸法を決めないと、縫うことができないからね。
裾幅は持っているズボンを参考にして決めてもいいし、実際に履いていみてピンで留めてみてもいい。
ネットショップで自分が作りたいシルエットに近いパンツを探してみて、裾幅を調べてみるのも良い方法だ。
ネットショップであれば各寸法がのっているので、裾幅も簡単に調べることができるよ。
今回はわたしは裾を細めにしたいので、ネットショップのパンツなどを参考にして、出来上がり寸法は平置きで16cmにすることにした。
裾幅を決める方法
- 手持ちの裾が細いパンツを参考にする
- 実際に履いてみてどれくらい裾を詰めるか決める
- ネットショップなどで裾幅を参考にする
現在の裾幅を測ってどれくらい削るか調べる
次にどれくらい裾幅詰めをすればいいのか確認するために、ズボンの裾幅をメジャーで測ってみる。
わたしのズボンは元の状態で裾幅が平置きで「23cm」だった。
今回は裾幅の出来上がり寸法を平置きで16cmにしたい。
ということは「23cm-16cm=7cm」なので、平置きで7cm裾幅を細くする必要があるよ。
ズボンの裾幅詰めの方法
裾幅詰めのため裾のステッチをほどく
長さが決まったら、裾のステッチをほどいていく。
面倒くさい人は裾をほどかずに縫ってしまってもいいが、縫い代がゴロゴロしてじゃまになる。
見た目的にも裾は一度ほどいてから縫ったほうがいい。
ただしスラックスの裾は通常千鳥がけで、
×××××
とステッチがクロスになっている事が多い。
千鳥かけは家庭用ミシンでは難しいので、この場合は裾をほどかずにそのまま縫ってしまってもいい。
スラックスの場合生地の厚みもあまりないので、そこまで縫い代がごわつくこともないはずだ。
裾をほどく場合は、スラックスでも普通のパンツと同じように三つ折りステッチにしたほうがいいだろう。
今回裾幅詰めをしたズボンはスラックスだが、裾が普通のパンツと同じ三つ折りステッチだった。
下の写真をみると、裾に二つ折り目が見えるが、一番上の折り目がパンツの出来上がり線になる。
ほどいたら、脇と内股の縫い代にアイロンをかけて平らにする。
スラックスはフォーマルなパンツのため、表に厚みがでないように縫い代はきれいに割ってある。
縫いにくいので平らになるようにアイロンをかけよう。
アイロンをかける時は必ず何か当て布を当てよう。
ウールやポリエステルなどの素材は直接アイロンを当てると、テカってしまい風合いが死んでしまう。
裾幅詰めの出来上がり線をサイドに引く
アイロンがかけ終わったら、裾幅を詰めるための出来上がり線をチャコで引く。
チャコがない時はチョークでも2Bの鉛筆でもなんでもOKだ。
今回は平置きで7cm細くするので両サイドから3.5cmずつ削っていくことにする。
細くする裾幅が1cmくらいなら片側だけ削ればいいが、今回は詰める幅が大きすぎるので、両方で削ることにする。
そうしないと横から見たときに、脇線が裾に行くにしたがって、前や後ろにずれてしまい、おかしなことになる。
新しい裾幅が決まったら、そこから上に向かってサイドの出来上がり線を引いていく。
元の縫い目とつながりがよくなるようにきれいにつないであげよう。
サイドポケットがある位置は縫うと面倒なので、サイドポケットの下辺りから新しい裾幅に向かって新しい線を引いていくといい。
裾の出来上がり線より下は縫い代になるので、上の写真のように少し幅が広くなるように線を引いてあげよう。
裾幅を絞るとテーパードシルエットになるので直線のままだと、最後に裾上げしてグルッと一周縫うときに縫い代の長さが足りなくなる可能性がある。
出来上がり線に合わせてサイドを縫う
出来上がり線が引けたら、線に沿ってサイドをミシンで縫っていこう。
出来上がり線が縫い終わったら、出来上がり線から0.5cm外側を同じように直線で縫っていこう。
これは縫い代がほつれるのを防ぐためだ。
ロックミシンを持っていたり、ジグザグ縫いができるミシンならそれでもOKだ。
要はほつれなければなんでもいい。
出来上がり線の上にある元のシルエットとつながる部分にロックミシンがかかっている場合、ロックミシンがほつれないように適当に返し縫いをしておくといい。
新しく作ったシルエットでサイドを裁断するとロックミシンがほつれてくるので、ほつれ止めのためだ。
縫い代がほつれる処理が終わったら、出来上がり線から1cm外側に線を引く。
これがハサミで切る裁断線になる。
ハサミで余分な部分を裁断をする
次に先ほど引いた1cm外側の裁断線を目安にハサミでサイドをチョキチョキ切っていく。
裁断が終わったら、最後にほどいた裾を縫い直せば完成だ。
裾部分はアイロンをかけてないので、裾の線が残っている。
それを再利用して縫い直すだけだ。
裾幅詰めと同時に裾上げをする場合はこちらの記事で裾上げの方法を紹介しているよ。
パンツの裾上げは自分で簡単にできる! 縫い方とコツを細かく紹介!
最後にアイロンをかけてきれいに整える。
元のズボンはサイドの縫い代は、前身ごろと後ろ見ごろに割ってあったが、今回ほつれ防止のために縫い代をまとめて縫ってしまっている。
そのため縫い代を割ることができないので、縫い代は片側に倒すことにした。
今回は両方の縫い代を後ろに片倒してアイロンをかけたよ。
裾幅詰め後のズボン
裾幅詰めしたあとのズボンの完成写真は以下のようになった。
裾幅詰め後のズボン
裾幅詰めの前のズボン
裾幅詰め前に比べると、かなり細くなっているのがわかる。
正面から観た時も裾幅がかなり細くなっているのがわかる。
裾幅詰め後のズボン
裾幅詰めの前のズボン
裾は細くなったが、アイロンを太もも部分にかけて皺をとったほうがよさそうだね。
ズボンの裾幅詰めをする方法まとめ
ズボンの裾幅詰めの方法を紹介したよ。
今回元々パンツが太めだったので、テーパードというかゆるいサルエルパンツみたいなシルエットになった。
まぁ名前の違いだけで似たようなもんか。
ズボンは裾幅を変えるだけで大きく印象が変わる。
昔買ったけど履かなくなってしまったズボンがあれば裾幅詰めをしてみるといい。
裾幅を狭くすることでシルエットが新鮮になるので、また履けるようになるはずだ。
時間がない人は裾幅詰めをお直しに出す手もあるが、お直しに裾幅詰めをお願いすると、結構いい値段になる。
(わたしはお直しで働いていた経験がある)
安いパンツを買いなおした方が、安くつく場合も多い。
例えば、オンラインショップのSHOPLIST.comでは、2000円くらいでパンツが買える。
ファストファッション系のお店でも安く買えるので、安いパンツを買うという手もあるよ。
安い服を攻略しろ!ファストファッションブランド8つを比較してランキングしてみた【メンズ編】
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