こんにちは友幸(@humberttomoyuki)です。
先日購入した西友のスーツ。
購入した時はパンツの裾上げがしていない状態だった。
400円で裾上げもやってくれるようだが、後日また西友にパンツを取りに行かないといけない。
近所だったらいいが、わたしが行った西友は自宅から結構な距離があったので、もう一度訪れるのは遠慮願いたい。
しかたないので自分で裾上げをすることにしたよ。
というわけでスーツの裾上げ方法を紹介する。
今回の裾上げは色気を出してダブルにしてみたよ。
スーツの裾幅を細くする
スーツの裾上げをする前に、まずスーツの裾を細くする。
西友のスーツはズボンのシルエットが、ストレートシルエットになっているようで、膝と裾の幅が同じになっている。
野暮ったくなりそうだったので、まず裾幅を縮めることにした。
このあたりは以前にスラックスを購入したときに裾幅を縮めた方法と同じである。
スーツの裾幅を設定する
まずは現在の裾幅を測定する。
平置きで測ってみたところ21cmだった。
今回はスーツの裾幅を平置きで18cmにすることにした。
3cm細くしないといけないので、内股と脇でそれぞれ1.5cmずつ削ることにするよ。
スーツの裾丈を決める
まず出来上がりの裾丈を決める。
わたしは今回パンツの裾にクッションのないノークッションで仕上げることにした。
鏡を見ながら、自分で裾丈を決めて、チャコなどで裾上げ部分に出来上がりの印をいれる。
表にチャコペンで印をつけたら、裾からの距離を測る。
渡しが測ったところ、裾上げ線は裾から18cmだった。
出来上がり線が決まったら、パンツを裏返してパンツの出来上がり線を引く。
先ほど測った裾上げ線の長さのところに線を引く。
スーツのダブルの幅の線を引く
裾上げ線が決まったら、次はダブルの線を引く。
わたしは今回ダブル幅を2.5cmにすることにした。
そのため、出来上がり線の下に
- 2.5cm
- 2.5cm
- 2cm
の線を引く。
2.5cmはダブルの幅。
折り返すので2.5cmずつ、合計で5cm必要になる。
最後の2cmはパンツの裏側に入る裾上げ分。
2.5cmから0.5cm引いて2cmとした。
裾丈の線をすべて引き終えたら、裾幅を短くするための線を引く。
脇線と、内股の縫い目から1.5cmずつ出来上がりより内側に印をつける。
そしてつながりがいいように脇線、内股線に向かって線を引きつなげていく。
膝辺りでうまく繋がるようにすれば問題ないよ。
脇の線が引けたら、裾を一番下に引いた線で裁断する。
スーツの裾幅を狭くする
裾幅を細くするための線が引けたら、内股、脇に新しく引いた線に沿ってミシンで縫っていく。
縫い終えたら、元々縫ってあった、縫い目を解く。
スラックスは基本的に縫い目が表裏ともにチェーン状になっている。
一ヶ所解いてうまいこと引っ張るとするすると解けていくよ。
ミシンで縫い終えたら次は縫い代1cmを残して裁断する。
裁断した後は、縫い代がほつれてこないように処理をする。
ロックミシンやジグザグミシンなどのほつれ処理ができるミシンがあればそれを使用しよう。
ロックミシンなどがない場合は、縫い代に捨てミシンをかけてほどけてこないようにする。
私もミシンがないので、0.5cmの幅で縫い代にミシンをかけたよ。
見にくいが本縫いの外側に捨てミシンをかけてある。
今回は、縫い代を片倒しではなく、綺麗に割りたかったので、捨てミシンをかけるときに、前と後ろの縫い代を同時に縫わずに、それぞれ別々に縫った。
ほつれ止めの処理が終わったら、アイロンをかけて、縫い代を両倒しにする。
捨てミシンを前と後ろ一緒に縫っている場合は、どちらか片方に倒そう。
ウールはアイロンをかけると、テカテカしてしまうので、必ず当て布を使用する。
あて布があれば力をいれても大丈夫なのでしっかりとアイロンをかけよう。
これで裾幅は細くすることができた。
裾の幅を縮めることができたので次はダブルで仕上げていく。
スーツの裾をダブルにする
裾にほつれ止めをかける
最初は脇の縫い代と同じように、裾がほつれてこないように捨てミシンをかける。
わたしは裾も0.5cmでミシンをかけたが、出来上がり後に結構ほつれてきたので、0.3cmあたりでもう一つ捨てミシンをかけることをおすすめするよ。
裾の一番下の部分が裏に来るようにして、出来上がり線の2.5cm下の線で折り、アイロンをかける。
写真の一番下の部分が、最終的にダブル幅の一番上の部分になる。
スーツの裾を縫う
通常スラックスは千鳥がけで縫うが、専用のミシンなどあるわけがないので、普通に直線縫いで縫う。
ダブルの場合折り返すのでどのみちこの縫い目は見えなくなるよ。
ほつれ止めをかけた裾部分から1cm下を縫っていく。
写真の下部分からだと上に3.5cm(ダブル幅2.5cm+裾上げ分2cm-1cm)になる。
ぐるりと一周縫っていく。
ミシンで裾を縫い終えたら、表向きにして、2.5cmの幅でしっかりとアイロンをかける。
これでもかというくらい蒸気を当てて、綺麗に整えよう。
写真は幅があまり整っていない。
まぁ相手のダブルの幅なんて凝視しないだろうが、綺麗に整えたほうがいいよ。
スーツのダブルを縫い止める
アイロンで幅を整えたら、脇線と内股の縫い目の部分の内側を手縫いで縫いつける。
縫い目に沿って縦にミシンをかけてもいいが、手縫いでやったほうが表に見えないので綺麗に見えるよ。
スーツのダブル完成
手縫いが終わったら、完成。
ダブルは縫いというよりもアイロンワークが重要なので、綺麗にアイロンをかけよう。
スラックスの完成図。
裾幅がそこそこ細くなった。
まとめ
ちゃんとしたミシンがあれば10分くらいでできるが、家でやると結構時間がかかったが、自宅でもダブル幅の裾上げはできる。
シングルに飽きた人はダブル幅の裾上げもぜひ挑戦してほしい。
今回はかかと部分に補強用に生地をつけなかったが、つけたい人は裾を切って余った布を利用して取り付けよう。
パンツの裾をいじれると印象がだ大分変わるので結構楽しいよ。