こんにちは友幸(@humberttomoyuki)です。
自己啓発などにおいては、一般的に「短所を補うより、長所を伸ばした方がいい」といわれている。
自分の長所は、会社の面接でもよく聞かれる質問だ。
だが自分の長所を聞かれてはっきりと答えられる人は少ないのではないだろうか。
長所を伸ばすためには、まず自分の長所をしっかりと理解する必要がある。
そこで役に立つのが、無料で自分の強みを診断できるツール「VIA-ISテスト」だ。
この記事では、「VIA-ISテスト」を実際に自分でやってみたので、詳しく紹介するよ。
自分の長所を知りたいと考えている人は読んでみてね。
VIA-ISテストとは
VIA-ISテストは、ポジティブ心理学者の第一人者が開発した自分の強みを診断するツールだ。
ポジティブ心理学の第一人者であるクリストファー・ピーターソン博士とマーティン・セリグマン博士が開発した、強み診断ツール「VIA-IS」を無料で受講できるオンラインサイトをご紹介します。
米・VIA研究所が提供するこの診断ツールは、世界190カ国、260万人以上の人々に使用された、最も信頼のおけるものの一つです。
「VIA-IS」における強みは全部で24種類に分類され、そのうちトップ5の強みが「自分を特徴づける強み(Signature Strength)」とされています。
これらの強みを生活や仕事などで活用することで、人生の満足感や仕事の充実感が向上するという研究結果も報告されています。
強み診断ツール『VIA-IS』の紹介|ポジティブ心理学 無料心理テスト
マーティン・セリグマンは「ポジティブ心理学」という心理学のジャンルを創設した第一人者だ。
Webには質問に答えて性格分類するサイトがたくさんあるが、VIA-ISテストはそのような、なんちゃって心理学とは違う。
世界各国で多くの人に利用されている実績のある自己診断ツールだ。
そもそもポジティブ心理学ってなに?
ポジティブ心理学ときくと「ポジティブシンキングで前向きに!」みたいなものかと思うかもしれない。
確かにそういうポジティブ心理学の本もあるが、それだけではない。
ポジティブ心理学は一言でいうと「人生をより充実させるための心理学」だ。
1998年にマーティン・セリグマンがアメリカ心理学会の学長になったときに創設された比較的新しい領域の心理学だ。
それまでの心理学は、うつ病や精神疾患のある患者を治療するために活用されていた。
つまり、短所に注目して補う「マイナスをゼロにするための学問」だった。
しかしセリグマンはうつ病の治療が成功しても、またすぐにうつ病になったり、無気力、無関心な状態のままでいる患者が多いことに気が付いた。
わたしたちは、幸福と不幸を磁石のN軸とS軸のように同じ線上の両端だと捉えがちだ。
しかし実はそうではなく、不幸と幸福は別個にあり、不幸が消えても幸せになるわけでないらしい。
そこで新しく、人間の長所に目を向けて能力を伸ばしたり、幸せや成功、人生を充実させるためにはどうればいいのか考えるための心理学が作られた。
それがポジティブ心理学だ。
ポジティブ心理学では、人生を充実させるためには、自分の強みや長所を理解してそれを活かすことが非常に重要だと考えている。
VIA-ISテストは自分の気が付いていない長所を見つけ出し、それを活かす人生を送る手助けするためのツールだ。
VIA-ISテストで自己診断のやりかた
実際にVIA-ISテストをやってみたよ。
テストの質問は全部で120問。
大体10~15分くらいで終わる。
テストを受けるには、まずサイトにアクセスして無料登録をする必要がある。
Free Character Strengths Study at VIA Character
一度登録しておけば、後で何度でも受けることができるよ。
サイトにアクセスしたら、右側にあるオレンジのボックスに情報を入力して登録しよう。
下から二番目にある「I Would like~」と書かれているところにチェックボックスがあるとメール配信が届くようになる。
いらない場合は、外しておこう。
一番下の「REGISTER」ボタンを押すと、テストに移動するよ。
あとは、テストは質問に対して5つの項目から1つずつ選んでいくだけだ。
- とてもよくあてはまる
- あてはまる
- どちらでもない
- あてはまらない
- 全くあてはまらない
こういう心理テストで大切なのは質問に対して自分に正直に答えることだ。
全ての質問には、多くの人が望ましいと考えるところが示されていますが、実際のあなたご自身やあなたの考えについて述べた文章かどうかという観点からのみ回答して下さい。自分自身に正直に、正確に回答して下さい。
例えばわたしは「友人にささやかな親切をしてあげるのが本当に嬉しい」という質問に「あてはまらない」と答えている。
誰も観ていないんだから、思った通り正直に答えていこう。
120の質問にすべて答えると、オプションで入力するアンケートなどが表示される。
入力は必須ではないので、必要ない人は気にしないで、下にある「Complete Survey」をクリックしよう。
これでテストの診断結果が表示されるよ。
テスト結果は、PDFでダウンロードすることもできる。
ダウンロードしたい人は、診断結果の右上にある「Donload Free~」と書かれている青いリンクをクリックしよう。
これでテストは終了だ。
VIA-ISテストの診断結果
VIAテストの結果は、24の特徴が順位付けされて順番に並べられている。
そして上位5つがその人の「自分を特徴づける強み」となっている。
わたしの結果は以下の通りだ。
- 知的柔軟性
- スピリチュアリティ
- 希望
- 好奇心
- 誠実さ
5つの項目のうち4つはなんとなく理解できる。
どちらかというと「何かを知ること」に興味がある人間だと思う。
意外だったのは、2番目のスピリチュアリティだ。
スピリチュアリティが上位にあること自体驚きだし、2番目っていうのも驚いた。
何かの宗派に肩入れしているわけではないからね。
しいて言うなら科学崇拝の宗教だろうか。
内容を見てみると以下のように書いてある。
スピリチュリティ
より高次の目的や、森羅万象の意味について、一貫した信念を持つ。より大きな枠組みの中で自分が どこに適するのかを理解している。有意義な人生について信念を持っており、信念に基づき行動し、やす らぎを感じる。スピリチュアリティを強みとするあなたは、より高次の目的や、森羅万象の意味について、強 く一貫した信念を持っています。あなたは自分がより大きな枠組みの中でどこに位置するのかを理解して います。あなたは信念に基づき行動することで、やすらぎを感じます。
どうやら宗教性というよりは「信念を持っているかどうか」ということに重きが置かれているようだ。
このテストは世界各国で行われているので「信念=宗教」と考えているが、日本のように無宗教の国では宗教と信念が結びつきにくいのだろう。
あと何かしらのサムシンググレートのような存在はあると思ってはいるかな。
ちなみに下位4つの特徴は以下の通りだ。
- リーダーシップ
- 勇敢さ
- チームワーク
- 親切心
うん、当たってる。
リーダシップ
自分が属するグループが物事を達成できるように力づけると同時に、グループ内で良い人間関係が保た れるように尽力する
勇敢さ
脅威や、試練や、困難や、苦痛などに決してひるまない。反対にあっても正しいことをきちんと言う。支持 が得られなくても信念に基づいて行動する。
チームワーク
グループやチームの一員としてうまく立ち振る舞う。グループに忠実で、その中で自分のやるべきことを行う 。
親切心
人に親切し、人のために良いことをする。他人を助け、面倒を見てあげる。親切心を強みとするあなたは 、他の人に対して親切で寛大で、忙し過ぎるからといって人に親切にできないということはない人です。
こんなの無理無理。
テストで気をつけたいのは、順位の低い特徴は「欠点、短所」ではないということだ。
ただし順位の低い特徴を伸ばすためには、上位の特徴よりもより多くの努力が必要となる。
そのため上位の特徴を伸ばした方が、自分の力を発揮しやすい。
VIA-ISテストのまとめ
VIA-ISテストは無料で受けられるしっかりとしたテストだ。
メンタリストDaigoさんも自身の本でこのテストを紹介している。
わたしは別の本で知ったのでやってみた。
自身の強みを知ってそれを活かした仕事の方が成功しやすく、より人生を充実させることができることが研究でわかっている。
時間がある人は無料なので試してみるといい。
TEDでVIA-ISテストの開発者マーティン・セリグマン博士のプレゼンを聞くことができる。
時間があれば聞いてみるといい。
動画の下に文章が載っているので読むこともできるよ。
マーティン・セリグマンのポジティブ心理学 | TED Talk Subtitles and Transcript | TED
強み診断ツールはグッドポイント診断もおすすめ
無料の強み診断ツールを探しているなら、リクナビネクストのグッドポイント診断もおすすめだ。
質問に答えることで、全18種類の強みの中から5種類の自分の強みを知ることができる。
リクナビネクストは転職サイトだが、転職に興味がない人でも自己分析をしたい人におすすめだ。
Viaテストと一緒に試してみて、結果を比較してみるのも面白いよ。