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リツアンSTCはとにかくマージン率が低い!メリットとデメリットを紹介!

リツアンSTCはとにかくマージン率が低い!メリットとデメリットを紹介!

こんにちは友幸(@humberttomoyuki)です。

 

派遣の場合、派遣先企業から受け取ったお金からマージンを抜いた分が、派遣社員の給料となる。

このマージンは派遣会社の手数料みたいなものなので、マージン率が低い会社を選べば、企業から受け取るお金が同じでも派遣社員の受け取る金額は高くなる。

だから派遣会社を選ぶ時はできるだけマージン率が低い会社を選んだほうがいい。

 

この記事では、他の派遣会社よりもマージン率が10%以上も低いことで評判のIT派遣会社「リツアンSTC」を詳しく紹介するよ。

リツアンSTCとは?

リツアンSTCとは?

リツアンSTC」は2007年に設立した比較的新しいエンジニア派遣に特化した派遣会社だ。

派遣の他にフリーランスの案件も取り扱っている。 

 

設立は比較的新しいが、マージン率や請求単価あたりの給料を公式サイトで公開、派遣先への引き抜きや出戻りを推奨しているなど、大手企業にはできない面白い試みをしている派遣会社だ。

大手企業の案件が多く、マージン率を下げることで派遣社員の給料に還元しているので給料も高めなのも大きな特徴だ。 

会社名 株式会社リツアンSTC
設立

2007年9月

本社所在地 静岡県掛川市連雀1-5
拠点数 全国6拠点
登録スタッフ数 525人
職種 機械、電気電子、ソフトウエアのエンジニア
案件数 非公開

「リツアンSTC」という社名の由来

「リツアンSTC」という社名の由来

派遣会社の場合「〇〇スタッフ」とか大手企業のグループだなとわかるような名前がつけれらることが多いが「リツアンSTC」は、一度社名を聞いただけでは何の会社かさっぱりわからないはずだ。

 

「リツアンSTC」という会社名は、新しいアイデを「立案(リツアン)」するということ意味からつけられている。

2007年創業の新しい会社なので、資本力や知名度は大手企業には及ばない。

だから大手企業にはできない、思いつかないようなアイデアで勝負しようというメッセージが込めれている。

 

そして後に続く「STC」は以下の文字の頭文字をとったものだ。

  • S=Surprise(驚き)
  • T=Teamwork(チームワーク)
  • C=Company(会社)

「理念を達成するために、志を同じくした仲間と人が驚くほどのアイディアで前進していく」という思いが込めれている。

それらをつなげて「リツアンSTC」という会社名がつけられている。

リツアンSTCがわかる動画とマンガ

リツアンSTCでは会社の内容を簡単にまとめた動画がYoutubeにアップされている。

>>リツアンSTCについて公式動画公開中 | リツアンSTC

 

公式サイトにはマンガもアップされている。

気になる人はみてみるといいよ。

リツアンSTCがわかる動画とマンガ

>>漫画で分かる!他社との違い | リツアンSTC

リツアンSTCのメリット

  • 他社に比べてマージン率が低い
  • 正社員の肩書が手に入る
  • 給料が高い
  • 待機中も給料がもらえる
  • 派遣先企業に大企業が多い
  • 福利厚生も充実している

他社に比べてマージン率が低い

他社に比べてマージン率が低い

リツアンSTCは、派遣会社の取り分である「マージン率」が低いのが大きな特徴だ。

派遣会社の取り分である「マージン率」は職種によって異なり、エンジニアの場合平均40%程度といわれている。

しかしリツアンSTCでは1~3年目は平均29.4%、4年目以降は平均19,2%と全体的にかなりマージン率が低めだ。

 

さらに10年以上勤めた場合、派遣会社の利益は0円となり、社会保険料を除いた分がまるごと手取りとなる。

  • 1~3年目:平均29.4%
  • 4年目以降:平均19.2%
  • 10年以上勤務:0円

1~3年目は派遣会社の利益が平均12万程度、4年目以降はプロフェッショナル契約(プロ契)という働き方になり、会社の利益が一律65,000円となる。

また6年以上プロフェッショナル契約を継続すると会社の利益は0円となり、支払うのは社会保険料だけになり、派遣社員に大きく還元される仕組みとなっている。

 

通常、派遣会社のマージン率は何年働いても一律で同じだが、リツアンSTCでは長く勤めるとマージン率が下がっていく仕組みになっている。

そのため、長期間同じ派遣会社で働くメリットが大きい。

 

マージン率には、派遣社員の福利厚生や社会保険料の会社の折半分も含まれているため必ずしも「マージン率が高い=悪徳な派遣会社」というわけでない。

例えば大手の派遣会社では無料のセミナーを受けられるなどのメリットがある。

ただ大手派遣会社は、多くの雇用を抱えているので人件費や大きなオフィスのための固定費が高くなってしまう。

 

リツアンSTCは小規模経営、内勤社員を減らしてコスト削減を行うなどの取り組みにより、マージン率を下げることに成功している。

これは例えれば、大手キャリアよりも格安スマホのほうが料金が安いのと同じようなものだろう。

サービスを広げずに絞り込むことで、利益が少なくても会社が回る仕組みが作られているのでその分を派遣社員に還元される仕組みとなっている。

正社員の肩書が手に入る

正社員の肩書が手に入る

派遣社員には「登録型派遣」と「常用型派遣」の2種類がある。

リツアンSTCで働く場合「常用型派遣」での採用となる。

派遣先企業で働くのは一般的な派遣の「登録型派遣」と同じだが、「常用型派遣」の場合は派遣会社の正社員となって雇用されることになる。

 

有期雇用でははなく無期雇用での採用なので「毎月安定した給料をもらうことができる」「正社員の肩書が手に入る」などのメリットがある。

また先に述べたとおり、リツアンSTCではマージン率が4年目以降に下がるという仕組みを導入しているため、長期間同じ派遣会社で働く常用型派遣のほうが、会社の仕組みとうまく合致しているといえるだろう。

マージン率が低い分、給料が高い

マージン率が低い分、給料が高い

リツアンSTCはマージン率を抑えてある分、派遣社員に還元される給料が高くなる。

同じ単価でも派遣社員に還元される金額は10年間で1,500万円の差が生まれることになる。

10年間(120ヶ月)で1,500万円の差がつくということは、月あたり12.5万円も給料に差がでるということだ。

 

わたしはエンジニア派遣で働くならリツアンSTCのような「常用型派遣」ではなく「登録型派遣」をおすすめしている。

理由は単純で「常用型派遣は給料が安い」からだ。

派遣で一緒に働いていた同僚から給料を聞いたが、手取り20万を余裕で下回るなどまったう同じ仕事なのに10万円以上も給料に開きがあった。

 

しかしリツアンSTCの場合は「常用型派遣」でありながら、マージン率が低く給料が高いので、おすすめすることができる。

 

実際リツアンSTCの年収は他社よりも高く、年数を重ねるごとにマージン率が下がるため、その分どんどん差が開いていくという仕組みがあるようだ。

マージン率が低い分、給料が高い

リツアンSTCの年収推移

  • 1年目:530万(+62万)
  • 4年目:762万(+258万)
  • 10年目:936万(+374万)

「派遣先企業への請求単価あたりの時給と年収」についても公開しているので、一度目を通してみるといい。

マージン率が低い分、給料が高い

>>給料早見表大公開!業界No.1の給与水準実現へ! | リツアンSTC

 

同じ請求単価であれば、マージン率が低いリツアンSTCで働いたほうが、給料は高くなる。

現在客先常駐でエンジニアとして働いている人は、マージン率が低いリツアンSTCで働いたほうが、給料が高くなる可能性が高いので一度問い合わせてみるといいだろう。

派遣先企業の8割は大企業

派遣先企業の8割は大企業

リツアンSTCの派遣先企業は8割が大企業が中心だ。

取引先をみてみると大企業やソフトウェア開発、設計開発を行っているグループ会社、関連企業を中心に取引を行っているようだ。

 

主な取引先企業

  • ソフトバンク株式会社
  • KDDI株式会社
  • オムロン株式会社
  • トヨタ自動車東日本株式会社
  • ヤマハ株式会社

大手企業では派遣社員として業務を行っている人が多いので、企業側も派遣社員の扱いになれていて働きやすいことが多い。

多くの人に業務を覚えてもらうため、大抵マニュアルなども用意してあるし、他の派遣社員がすでに常駐していることがほとんどなので仕事をしやすいはずだ。

待機中も給料がもらえる

リツアンSTCでは派遣先での仕事が終了し、次の派遣先企業が決まるまでの待機中も基本給の60%の給料をもらうことができる。

 

これは他の「常用型派遣」で取り入れられている仕組みと同じだ。

ただし派遣会社によっては待機中は派遣会社に行き内勤をしなければならない場合もある。

リツアンSTCの場合、コスト削減のためオフィスもあまり広くないこともあるためか、待機中も内勤の必要がない。

そのため待機中は自宅待機となる。

 

何もしなくても給料がもらえるのでお得だが、リツアンSTCでは待機中になることはほとんどない。

待機中の状態が長く続くのはあまりよいことではないので、おまけ程度に考えておくといいだろう。

福利厚生が充実

福利厚生が充実

リツアンSTCでは様々な福利厚生を受けることができる。

リツアンSTCの福利厚生

  • 各種社会保険
  • 通勤手当
  • 時間外手当
  • 単身寮、家族寮あり
  • 紹介管理手当
  • 資格取得手当
  • もぐもぐ手当
  • 有給休暇
  • 特別休暇
  • 育児休暇
  • 介護休暇 

「登録型派遣」にはない、引っ越し手当てや寮などもある。

また派遣先の同僚や上司と飲みに行くと、1人につき5,000円まで支給される「もぐもぐ手当て」という少し変わった手当てもある。

 

ベンダー資格は試験代が高いので、資格取得手当もエンジニアにはうれしい手当てだ。

正社員雇用となるため、基本的には「登録型派遣」よりも福利厚生は充実しているといえるだろう。

リツアンSTCのデメリット

職場を自分で選べない

これはリツアンSTCに限らず全ての「常用型派遣」のデメリットでもあるのだが、登録型派遣とは違い、基本的には派遣先企業や職場を選ぶことができない。

リツアンSTCは入社前に、給与のシミレーションや勤務先の労働条件などを事前に確認することができるので、入社後にどこに行くのかわからない他の常用型派遣よりは条件はいい。

 

問題は2社目だ。

次の仕事が見つからず、待機中になった場合給料の60%が支給されるというメリットがあるが、何もしていない社員に長期間給料を支払い続けるのは難しい。

リツアンSTCは、待機中に派遣会社で内勤をすることもない。

「待機期間もほぼない」ということなので、どこかで新しい次の派遣先が見つかれば、家から勤務地までが遠いなどの条件が悪い職場でも行かざるを得ないだろう。

そうでなければ断り続ける派遣社員は給料をもらい続けることが出来るので、ゴネ得になる。

 

派遣のメリットの1つに「職場や仕事の種類を選べる」があるが、「常用型派遣」の場合、派遣会社の正社員となるのでそのメリットが消えてしまうということは覚えておこう。

 

ただしリツアンSTCでは入社前に、給与のシミレーションや勤務先の労働条件などを事前に確認することができる、出戻りを推奨しているなど、常用型派遣でありながら仕組みが登録型派遣に近い部分がある

他の派遣会社で働いた後に、またリツアンSTCで働くといった登録型派遣と同じような働き方も可能なので、給料や仕事内容が条件に合うならあまり躊躇する必要はないだろう。

ボーナス、退職金がない

リツアンSTCではボーナスや退職金が一切ない。

 

ただし悪いことばかりではなく、ボーナスがない分を給料に還元しているのでその分月給が高めに設定されている。

また残業代なども月給をもとに計算されるため、ボーナスがないほうが残業代を多くもらうことができるというメリットがある。

 

ボーナスは景気の動向や企業の業績に応じて減らすことができるので、会社の経費を調整するための調整弁の役割が強い。

ボーナスがあるかないかよりも、年収ベースでどれくらいの金額になるのか考えてみたほうがいいだろう。

給料自体が高いので、トータルで受け取る給料は悪くないはずだ。

 

またリツアンSTCには退職金がないが、10年以上(正確にはプロフェッショナル契約で6年以上))働くと会社の利益率が65,000円から0円となり、残りは派遣社員に丸々お金が入るようになる。

この制度は、退職金のかわりとしてできた側面が強い。

10年目以降は毎月78万円ずつ退職金を積み立てているのと同じ効果がある。

例えばリツアンSTCで20年勤めた場合780万円、30年勤めた場合1560万円が退職金のかわりとなる。

中小企業だとここまで多くの退職金をもらえないのではないだろうか。

リツアンSTCで働く流れ

リツアンSTCで働く流れ

 

リツアンSTCに応募してから働くまでの流れは以下のようになる。

  • Webページから応募する
  • 履歴書と職務経歴書を提出する
  • 仕事内容や給料を確認
  • リツアンSTCの担当者と面接
  • 派遣先との面接
  • 勤務開始

 

登録から働くまでの流れは他の派遣会社とほぼ同じだ。

まず、Webページから問い合わせをする。

次に届く返信メールに、履歴書や職務経歴書のテンプレートが添付されているので記入して返信する。

すでに履歴書などをワードなどで作成している場合は、そちらを添付してもOKだ。

 

その後、担当者から連絡が来て、入社後の給料や仕事内容知ることができる。

仕事内容や条件に納得したら、面接の日時や場所を決める。

遠方に住んでいたり、時間が合わない場合は、スカイプで面接を行うこともできるので担当者と相談しよう。

 

その後は派遣先との顔合わせになる。

派遣先の顔合わせが終われば日程を決めて勤務開始となる。

 

派遣先との顔合わせなどもあるので、応募から勤務開始まで1ヶ月程度時間がかかると考えておこう。

リツアンSTCのページにも公開されている求人が掲載されているが、派遣会社は基本敵に非公開求人のほうが圧倒的に多い。

一度「どんな求人があるのか」「入社後の給料はどれくらいになるのか」Webページから問い合わせてしてみるといいだろう。

リツアンSTCは未経験でも働ける?

リツアンSTCは未経験者でも働けるのだろうか?

 

確認してみたところ、リツアンSTCでは基本的には経験者を対象としているため、未経験者の案件は少なく、全くの未経験者は難しいようだ。

未経験の人が働くというよりは、待遇の悪い会社で客先常駐で働いている人が待遇改善のためにリツアンSTCに転職するというケースが多いようだ。

リツアンSTCで働くなら最低でも1~2年の経験は必要だと考えておこう。

 

 

ただし未経験であっても、以下のようなスキルが有れば、仕事を紹介してもらえるようだ。

  • エクセル中級以上のスキル(関数/マクロ/VBA等)がある
  • 英語能力中級以上(TOEIC650点以上等)がある
  • 工業高校または理系の学校を卒業している
  • 大会などの入賞者でポートフォリオ(作品集)を持っている

これらに当てはまらない人でも一度問い合わせてみれば仕事を紹介してもらえる可能性もある。

問い合わせてみても別に損はしないので、試しに確認してみるといい。

 

派遣でもリツアンSR|Cの正社員としての雇用となるため、登録型派遣よりも経験者を優先する傾向があるようだ。

 

もし未経験でIT業界で働きたいのであれば案件の多い大手派遣会社を利用するといい。

わたしもフリーターから全くの未経験でエンジニア派遣で働くことができた。

おすすめの派遣会社については以下の記事を参考にしてね。

エンジニア派遣におすすめのIT派遣会社5選! - ハンバート友幸の庭

リツアンSTCまとめ

  • マージン率が他社より低い
  • 勤務年数が増えるとマージン率が下がる
  • だから給料が高い

リツアンSTCは、会社の運営費を抑えることでマージン率を低くして、残りを派遣社員に還元している会社だ。

どれくらいの給料がもらえるか事前にわかるので、一度公式サイトから問い合せをしてみるといい。

特に現在客先常駐で働いてるエンジニアの人は、マージン率が低い分給料が上る可能性が高い。

給料がどれくらいになるのか一度問い合わせしてみることをおすすめするよ。

 

「リツアンSTC」以外のおすすめのITエンジニアの派遣会社はこちらの記事を参考にしてね。

>>エンジニア派遣におすすめのIT派遣会社5選!