ハンバート友幸の庭

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アルトラ「ローンピーク3.5」レビュー【ゼロドロップの幅広トレランシューズ】

登山用シューズとしてアルトラのローンピーク3.5を新しく購入してみた。

今回はローンピーク3.5の特徴やを使ってみて気になった点をレビューするよ。

アルトラ「ローンピーク3.5」の基本情報

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  • 名称:ローンピーク3.5
  • スタックハイト:25mm
  • ラスト:SD6-M
  • インソール:5mmコンツアー・フッドベッド
  • ミッドソール:EVA/A-BOUND トップレイヤー
  • アウトソール:マックストラック・スティッキーラバー・トレイルクロウ
  • 重量:
  • サイズ:小さめ 

「アルトラ(Altra)」は2011年にアメリカのユタ州で設立したシューズメーカーだ。

「ローンピーク(Lone Peak)」はアルトラの設立当初から存在するモデルで、アルトラのトレイルランニングシューズを代表する定番モデルになる。

 

元々100マイルマラソンを走るために作られたシューズだが、トレイルランニングシューズとしてだけでなく、ハイキングシューズやロングディスタンスシューズとして登山や長距離を歩くハイカーにも愛用されている。

ローンピーク3.5のサイズについて

ローンピークは、毎年アップデートが加えられていて現在は4.5まで発売されている。

ローンピークは、バージョンによって同じサイズでもサイズ感が大きくかわるので、試着するのが必須といえるだろう。

 

3.5はサイズが小さめに感じることが多いので、いつものサイズよりもハーフサイズ上げたほうがいい。

わたしはスニーカーは普段26.5cmを履くことが多いが、ローンピーク3.5は26.5cmでは窮屈だったので27cmを選んだ。

ローンピークの特徴

1.ドロップ差がない「ゼロドロップ」

アルトラのシューズ全般にいえる大きな特徴が、つまさきとかかとのドロップ差がない「ゼロドロップ」だ。

 一般的なシューズはつま先よりもかかとが高くなっていることが多いが、アルトラのシューズはサンダルのようにソールの高さがフラットになっている。

 

これには理由があり、かかとが高いと体が前に傾くため、体はバランスを取るために、後ろに体をそる不自然な体勢になってしまう。

すると関節や腱などに負担がかかりやすくなるため故障の原因となってしまう。

 

アルトラは裸足の状態が体の自然な体勢でもっとも高いパフォーマンスを発揮できると

考えているので、素足と同じで自然な状態を維持できるゼロドロップを採用している。

 

ゼロドロップのシューズは最初は少し違和感があるかもしれないが、履いているうちにすぐ慣れるはずだ。

2.つま先が幅広の「フットシェイプトゥボックス」

アルトラのシューズは、一般的なシューズに比べて、つまさき部分が四角く広がった「フットシェイプトゥボックス」という形をしている。

ビルケンシュトックのオブリーク・トゥと似たような形状だと考えてもらえばいい。

 

アルトラの「ローンピーク3.5(27cm)」とサロモンの「X ELEVATE(26.5cm)」のインソールを比べてみるとローンピークの方が足先の横幅が広いことがわかる。

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2つのインソールを重ねてみてもローンピークの方が外側にはみでていることがわかる。

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なぜこのような形になっているのかというと、つま先が幅広になると指先が自由になり、素足の時と同じリラックスした状態を作ることができるためだ。

 

ゼロドロップもフットシェイプトゥボックスも不自然な形状から人間の自然な状態に戻すというコンセプトのもとに設計されたデザインになっている。

 

また、指が広がり地面に触れる足裏の表面積が増えることで着時の安定性が増す、足を支える横アーチの機能を最大限に活かすことができるといったメリットもある。

 

つま先が幅広なので、足が幅広の人や小指が靴に当たって痛くなるという人におすすめだ。 

関連記事:サロモン「XA ELEVATE」の特徴や気になる点を徹底レビュー!【トレラン、ハイキングシューズ】

3.オリジナルのアウトソール

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 ローンピークのアウトソールは「トレイルクロウ」というアルトラのオリジナルアウトソールが使われている。

足の形のような面白いデザインをしているのが特徴的だ。

 

足を着地する中央部分はハニカム構造、ソールの周辺はそれぞれの方向に向いているラグパターンになっている。

めちゃくちゃグリップ力があるというわけではないが適度なグリップ力があり、ソールも固めなので耐久性がありそうだ。

ローンピークの気になる点

1.幅広だが甲は低め

ローンピークは幅広だが甲が高いわけではない。

わたしのような幅広甲高の人間が履くと、靴紐を結んだときに靴紐の長さがギリギリになる。

 

またローンピークはフィット感を高めるためと、指先がシューズに当たらないようにするために履き口部分で靴紐が多く交差している。

そのため甲高の人は多少窮屈に感じるかもしれない。

 

ただし靴紐をしっかりと締めて歩いても、甲高の人にありがちなシュータンが食い込んで足の甲が痛くなるといったことはなかった。

2.指先が短くなっている

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ローンピークは指先が広がっているが、足先のゆとりが若干少なめに作られている。

 

サロモンのインソールと比較してみると横幅は広いが、中指部分の長さが短めになっていることがわかるはずだ。

 

多くの靴は人差し指を頂点とした弧を描いているが、ローンピークはつま先が四角い形状で親指を頂点に短くなっている。

そのため中指が長い足型の人だと、登山の下りのときに、指先が靴に当たって痛くなる可能性がある。

 

わたしは下りでも指先が当たるようなことはなかったが、足幅が狭い人や中指が長めな人は指先が当たって痛くなる可能性がある。

3.靴の中で足が動きやすい

ローンピークは、足先が幅広のためか靴の中で足が動きやすい。

 

どんな靴でも下りのときに前後に動くことはあるが、ローンピークは左右にも足が動きやすく、傾斜が強い場所では足裏がアッパーの方にずれていくのが感じられた 。

 

ローンピークは幅広な分、履き心地が快適だが、その分足が靴の中で動きやすくなっているので急な下りの場面では少し気を使う必要がありそうだ。

ローンピークがおすすめな人

  • 足が幅広の人
  • ゼロドロップが好き、試してみたい人
  • 履き心地のいいシューズが欲しい人

ローンピークまとめ

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  • ゼロドロップで自然な体勢をキープ
  • 幅広のフットシェイプ
  • 適度なグリップ力があるアウトソール

ローンピークは、足幅が広く指先がリラックスして履くことができるシューズだ。

トレイルランニングシューズとしてはもちろん、ロングディスタンスシューズとしておすすめだ。

 

日本人は甲高幅広の人が多いといわれているが、実は欧米人と比較しても甲高の人はあまり多くないらしい。

幅広で甲が高くないローンピークは多くの日本人にとってフィットするので快適なはき心地を提供してくれるシューズだろう。

 

アルトラはローンピーク以外のシューズも幅広で非常に履きやすい。

普段履き用として気軽に履けるローンピーク以外のシューズも欲しいと感じた。

 

ただし足幅が狭い人や中指が長い人は、シューズの中で靴が動いてしまったり、つま先がシューズに当たってしまう可能性がある。

ローンピークに限らず、万人におすすめなシューズは存在しないので、試着をしてフィット感をしっかりと確認しよう。

 

ローンピークは店頭ではあまり見かけないので、近くに取り扱い店舗がない人は、サイズ交換ができるネットショップをうまく活用しよう。

わたしもネットショップで購入したよ。