ハンバート友幸の庭

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【おすすめ】日本製の国産スニーカーブランド4選

 こんにちは友幸です。

 

アパレルにおける国産の比率は90年台に50%以上あったが、現在では3%まで落ち込んでいることをご存知だろうか?

衣料品の国産率わずか3% 工程分散、産地の疲弊進む|Men's Fashion|NIKKEI STYLE

 

日本で製造するよりも、海外の工場で製造したほうがコストを抑えることができるためだ。

ファストファッションが台頭し、価格の安い洋服や靴が手軽に手に入るようになったがその引き換えとして、日本の製造業は衰退の危機にある。

 

そんな中にあって、日本製のスニーカーを製造している日本のシューズメーカーがある。

今回はおすすめの日本製・国産スニーカーブランドを紹介するよ。

国産の日本製スニーカー

ムーンスター

ムーンスターは、1873年に創業した福岡県久留米市に本社、工場を置く日本のシューズメーカーだ。

久留米市は地下足袋の生産を機に、ゴム産業で栄えた街。

そのため、ゴムの加工業者が多く「ムーンスター」「アサヒシューズ」「ブリヂストン」がゴム3社といわれている。

 

ムーンスターは、日本で初めてミシンを使って足袋を製造、1922年にはゴム底の地下足袋を製造開始するなど、久留米市の発展に大きく貢献した会社になる。

現在でも久留米市の工場では、1日2万足の靴を製造している。

 

ムーンスターの国産のスニーカーの多くは「ヴァルカナイズ製法」で作られている。

スニーカーを大きな釜にいれて、原料ゴムに硫黄を加えて圧力をかける製法だ。

ゴムの分子同時がくっつくので、底とアッパーの結合が丈夫になり、弾力のある仕上がりになる。

また接着が強力になるので、接着剤でくっつけるだけに比べて形が安定するという特徴がある。

しかし、手がかかりすぎるため生産性が低く、国内でヴァルカナイズ製法ができる工場は少なくなっている。

 

ムーンスターの製品は、ウォーキングシューズなど海外の工場で作られている物も多いので、差別化するために国産のスニーカーは「MADE IN KURUME」と銘打っている。

国産のスニーカは、アッパーの材料やシューレースすべて国産の物を使用している。

MOONSTAR - MADE IN KURUME

FINE VULCANIZED(ファインヴァルカナイズ)

ムーンスターの国産のスニーカーには、いくつかシリーズあるが、一番種類が多いのが、「FINE VULCANIZED(ファインヴァルカナイズ)」シリーズだ。

名前の通り、このシリーズのシューズは、すべてヴァルカナイズ製法で作られている。

 

そのなかでも有名なシューズが「ALWEATHER(オールウェザー)」だろう。

日本製の国産スニーカーブランド「ムーンスター」

 

「ALWEATHER」は、2014年に「STUSSY Livin' GENERAL STORE」と共同開発した「GS RAINE SHOES」が元になっている。

好評だったのが、その後ムーンスターの定番商品にラインナップされている。

日本製の国産スニーカーブランド「ムーンスター」

「ALWEATHER」は名前の通り、キャンバス生地のシューズ全体にラバーを貼り合わせてあり、雨の日も使える全天候型モデルになっている。

L..L.BEANのブーツを連想させるようなシューズだ。

 

通常の「ALWEATHER」と、キャンバス地に「PARAVUL COAT(パラバルコート)」というコーティングを施した「ALWEATHER-C」がある。

「ALWEATHER-C」のほうがより丈夫な作りになっているが、2000円高くなっている。

「MADE IN KURUME」のスニーカーは、ムーンスターの公式オンラインショップでも購入できる。

初回登録で500円分のポイントがもらえるので、うまく利用するといい。

ムーンスター公式オンラインショップ

SHOES LIKE POTTERY(シューズライクポタリー)

日本製の国産スニーカーブランド「ムーンスター」

「SHOES LIKE POTTERY(シューズライクポタリー)」は、「陶器のようなシューズ」という意味の言葉だ。

ヴァルカナイズ製法で作られたスニーカーで、ローカットとハイカットの2種類が展開されている。

「FINE VULCANIZED(ファインヴァルカナイズ)」に先駆けて国産のスニーカーとして「MADE IN KURUME」として発売されたシリーズになる。

 

「SHOES LIKE POTTERY」は、ソールの継ぎ目に「シーリングワックス」に見立てたムーンスターのロゴマークがついているのが大きな特徴だ。

日本製の国産スニーカーブランド「ムーンスター」

アウトソールも、ロゴマークと同じ水色になっている。

 

取扱店舗が少なく、アマゾンや楽天でも購入するのが難しい。

ムーンスターのオンラインショップでも売られていないので、もしかすると、もうすぐ廃盤になるのかもしれない。

SHOES LIKE POTTERY

ミズノ

ミズノは、1906年に水野利八さんが大阪にスポーツ用具店を開いたことから始まったメーカーだ。

現在はカタカナで「ミズノ」と表記されているが、登記上では「美津濃株式会社」となっているようだ。

ミズノは運動靴でおなじみのメーカーだ。

学生時代にサッカーなどをやっていた人はミズノにお世話になった人も多いだろう。

M-LINE

ミズノの「M-LINE」は2016年にミズノ創業110年を記念して作られたシリーズだ。

1972年より販売された「Mライン」を復刻させたものになる。

MIZUNO 1906│ミズノ

日本製の国産スニーカーブランド「ミズノ」

「M-LINE」は、現在のミズノのロゴマークである「ランバード」より以前に使われていた旧ロゴ「Mロゴ」が使われているのが大きな特徴だ。

日本製の国産スニーカーブランド「ミズノ」

ミズノの別ラインである「RB-LINE」はベトナム製だが「M-LINE」のシューズはすべて日本製となっている。

 

「M-LINE」には、「MR1」「MR2」「MR3」などのモデルがあり、それぞれベースになったシューズが異なっている。

その中で一番有名で、定番商品なのが「MR1」だ。

日本製の国産スニーカーブランド「ミズノ」

1970年台のランニングシューズをベースに作られたモデルで、ナイロンとレザーのコンビ、オールレザーのモデルがある。

 

「MR1」は2017年秋冬にマーガレット・ハウエルとのコラボ商品が、ランウェイに登場している。

日本製の国産スニーカーブランド「ミズノ」

その後2018年秋冬には、カーキのモデルが追加された。

日本製の国産スニーカーブランド「ミズノ」

M-LINEのスニーカーは、ニューバランスなどの街でよく見かけるスニーカーに食傷ぎみな人におすすめだ。

アサヒシューズ

アサヒシューズは、1892年に石橋徳次郎が創業したメーカーだ。

ムーンスターと同じく福岡県久留米市に本社がある。

タイヤで有名なブリジストンはもともとアサヒシューズのタイヤ部門を分社化して誕生した会社だ。

石橋さんが作ったから社名が「ブリッジストーン」というのは有名な話だよね。

 

 

アサヒシューズは学生の上履きでおなじみの会社で、 すでにライセンス契約は切れているが、わたしが持っているアメリカのシューズメーカー「BROOKS(ブルックス)」 のシューズの製造なども手がけていた。

ASAHI

そんな老舗のアサヒシューズだが、2017年より「ASAHI」という新しいシリーズを展開している。

日本製の国産スニーカーブランド「ASAHI」

ASAHI

「ASAHI」は国産のスニーカーをラインナップしているシリーズだ。

 

アサヒシューズは、1977年にNIKEのシューズを手がけ、そこからジョギングシューズの製造を開始したという歴史がある。

「ASAHI TRAINER」は、ランニングブーム当時に大ヒットしたモデルと同じ木型が使われている。

日本製の国産スニーカーブランド「ASAHI」

上のカラーは、グレーのスウェードとブルーのメッシュという上品な配色。

側面にロゴもないシンプルな作りなので、何にでも合わせやすそう。

 

「ASAHI BELTED」は70年台のバスケットボーシューズの木型を使用して作られているレザーシューズだ。

日本製の国産スニーカーブランド「ASAHI」

ヴァルカナイズ製法は、ゴムとの接着を良くするため、アッパーにコットンキャンバスが使用される事が多い。

アッパーがレザーだと、ゴムとの接着が悪く耐久性に問題があるためだ。

「ASAHI BELTED」その問題を解決するためにコットンのヘリンボーンテープをベルト状にして挟んで接着して作られている。

 

アッパーをベルト状にレザーが巻いてあるのがデザインのアクセントになっている。

SPINGLE MOVE(スピングルムーブ)

「SPINGLE MOVE(スピングルムーブ)」は、広島県府中市で作られている国産のスニーカーブランドだ。

スピングルムーブというブランド自体は2002年に誕生した比較的新しいブランドだが、

製造している工場はもともとゴムメーカーとして80年以上の歴史がある老舗だ。

 

スピングルムーブのロゴマークには「bingo,japan」と書かれており、「履き心地に『当たり!』と感じてもらえるように」という願いが込められている。

 

スピングルムーヴのスニーカーは、すべて国内の工場でヴァルカナイズ製法で作られている。

また、つま先を反り上げて歩きやすくしたり、かかとの芯材に革靴に使われるものを使うなどの工夫が施されており、履き心地が追求されている。

カンガルレザーのスニーカーが人気

スピングルムーヴのスニーカーは、カンガルレザーを使ったシリーズが有名だ。

カンガルレザーは、柔らかく丈夫で、野球やサッカーのスパイクなどに使用される素材だ。

カンガルレザーを使ったレザスニーカーを定番商品としてラインナップしているブランドは珍しい。

 

カンガルレザーを使用したスニーカーの中で最も定番となるのが「SPM-110」だ。

日本製の国産スニーカーブランド「スピングルムーヴ」n

 

シューレースのスニーカーでなんにでも合わせやすい。

日本製の国産スニーカーブランド「スピングルムーヴ」

 

スピングルムーヴは、カラーによっては、見た目がごちゃごちゃするもの場合がある。

アウトソールが独特なので、シンプルな白いスニーカーを選ぶのがおすすめだ。

日本製・国産スニーカーまとめ

スニーカーは、コンバースやナイキ、アディダス、ニューバランスなど海外のスニーカーが人気だが、人と少し違ったスニーカーが欲しい人は、国産のスニーカーブランドに注目してみるといいかもしれない。

 

「お金は投票権」だといわれるが、国産のスニーカーを買うことで、日本の製造業を応援することにもつながる。

気になるスニーカーブランドがあったらチェックしてみてね。