こんにちは友幸(@humberttomoyuki)です。
1月に六甲山山頂に初めて登ってきた。
今回「六甲山~六甲山山頂~有馬温泉」の人気ルートを登山初心者が登ってきたので紹介するよ。
六甲山を登ろうと思っている人は参考にしてね。
六甲山について
まず六甲山について簡単に説明しておくよ。
六甲山は、神戸市の北側にある関西を代表する山だ。
六甲山は1つの山ではなく、神戸市から宝塚市まで続く山塊のことを指している。
八ヶ岳みたいなものだね。
最大標高は931mと高くはないが、様々な山が連なってできているため複数の登山ルートが存在していて初心者から上級者まで楽しめる山だ。
市街地に近いのでアクセスしやすいのも六甲山が親しまれている理由の1つだろう。
11月には神戸から宝塚まで58kmの距離を時間内にゴールする神戸市主催の「六甲全山縦走大会」が開催されていて、毎年多くの参加者が参加している。
参考リンク:神戸市:KOBE六甲全山縦走大会
また六甲山は単独行(アラインゲンガー)で有名な登山家「加藤文太郎」が脚力を鍛えた山としても有名な山だ。
加藤文太郎は新田次郎の小説「孤高の人」のモデルとなった兵庫出身の登山家だ。
六甲山の初心者ルート
六甲山には複数のルートがあるが、今回わたしが登ったのは阪急「芦屋川駅」から六甲山山頂へ向かい有馬温泉へ下山するルートだ。
具体的には以下のようなルートになる。
- 芦屋川駅~高座の滝
- 高座の滝~風吹岩
- 風吹岩~雨ヶ峠
- 雨ヶ峠~六甲山山頂
- 六甲山山頂~有馬温泉
このルートは初心者向けの王道ルートで人気のあるコースだ。
登山口の最寄り駅である「芦屋川駅」が大阪~神戸間の阪急沿線なのでアクセスしやすく、大阪市近辺に住んでいる人なら電車で簡単に行くことができる。
有馬温泉に行くので下山後に温泉に入ることもできるのもこのルートの良い点だ。
参考リンク:ハイキングコース | 六甲山ビジターセンター
六甲山登山に初心者が行く
芦屋川駅~高座の滝(約30分)
まず登山口の最寄り駅、阪急「芦屋川駅」から登山口のある「高座の滝」に向かう。
芦屋川駅より少し遠くなるが、JRと阪神「芦屋駅」からも行くことができる。
JRと阪神線で登山口に向かう時はまずは阪急「芦屋川駅」を目指して歩くといい。
芦屋川駅をでて左手方向にある「北出口」から高座の滝に向かう。
奥の階段の側に行くと「イノシシ注意」の看板が出ていた。
風吹岩付近でイノシシが出没することがあるらしい。
階段を登って真っ直ぐに進む。
しばらくは住宅街の車道を歩くので、車の邪魔にならないようして歩いて行こう。
しばらく歩くと川沿いの道と合流するのでひたすら真っすぐ歩いていく。
まっすぐ歩いていると途中で高座の滝への看板が出ているので右へ曲がる。
その後さらに進むと2つに別れた道に出るので、看板の指示に従って左へ向かおう。
真っすぐ歩いていると電柱に左へ曲がる指示がでている。
電柱の指示に従って左へ曲がろう。
その後はしばらく看板がなくなるが、道なりにまっすぐに進んでいき「本当にこの道でであっているのか」と不安になってきたところで、高座の滝への看板が現れるので右折する。
まっすぐ坂を登っていくと、右手に高座の滝への看板がでているのでそのまままっすぐ進んでいく。
しばらく坂をのぼっていくと、高座の滝への入口が見えてくる。
高座の滝道という看板がある道を道なりに進んでいく。
このあたりからやっと山道っぽくなってくる。
道なりにまっすぐ歩いていくと「滝の茶屋」に到着する。
ここから先は山頂までトイレがないので、滝の茶屋でトイレに行っておいたほうがいい。
滝の茶屋にもイノシシ注意の看板がでていた。
滝の茶屋では、スナック菓子やカップラーメン、飲み物などを購入することができる。値段が少し高いが必要なものがあればここで購入しておくといい。
奥に進むと「金玉大明神」が祀られている。
名前はあれだけど、なんでも金運の神様らしい。
奥に進むと高座の滝に到着だ。
高座の滝は修行の場所として使われていたらしい。
確かに滝行にはちょうどよさそうな高さの滝だ。
高座の滝を越えたら次は風吹岩を目指して歩いていく。
高座の滝~風吹岩(約60分)
鳥居の入り口に看板があるので指示に従って、高座の滝から風吹岩を目指して歩いていく。
風吹岩に行くまでは「ロックガーデン」という岩場を通る。
途中で「一般コース」と「中級コース」の2手に分かれているので、初心者の人は「一般コース」を選ぼう。
進んでいくと岩場が積み重ねられた場所に出る。
岩が階段状に置かれている道を登っていく。
どんどん進んでいくと岩場に出る。
多くの人が歩いた場所はへこんでいるので、そのルートをたどって歩いていくといい。
途中看板があるので、風吹岩方面へ向かう。
しばらく岩場が続くので、ゆっくりと登っていこう。
両手を使わないと登れない場所もあるけど、アスレチック感覚で登っていけばいい。
どんどん歩いていく。
木の根がむき出しになっている部分も多い。
途中に鎖場もある。
ただ今まで通り登っていけば鎖がなくても登れるので、無理に使う必要はない。
「ロックガーデンは、1924年にロッククライミングクラブの人々によって登山練習が始められた近代登山発祥の地」であると書かれた看板がある。
街と近い場所にある岩場なので、ロッククライミングの練習には最適だったんだろうね。
どんどん岩場を進んでいく。
岩場に矢印で印がつけられている部分もある。
指示に従って進んでいこう。
ロックガーデンを越えて岩場が少なくなってくると鉄塔が建っているところがいくつかある。
最初の鉄塔の下にはベンチがあるので、疲れたら休憩するといい。
風吹岩への指示に従ってひたすら歩いていく。
景色が開けてきたので周囲を見てみると、花崗岩がむき出しになったところがところどころにあるのが見える。
道なりに歩いていくと看板がでてくる。
しばらく登れば平坦な道が続くので風吹岩に向かってひたすら歩いていく。
途中で文字がかすれて読めない看板を見つけた。
看板の側に開けた風景と岩場があったのでこれが風吹岩かと思ったが、全然違っていた。
標高はあまり高くはないが、兵庫県の町並みを観ることができる。
さらに進んだところで本当の風吹岩に到着する。
風吹岩の標高は447mなので六甲山山頂の半分以下の標高しかない。
風吹岩にはイノシシが出ると注意書きがあったが、いたのは大量の猫だった。
普段から、登山者からエサをもらっているのだろう。
エサをねだって鳴いていたが「餌をあげないように」という看板があったのでそのまま先に進むことにした。
看板の反対側には本物の風吹岩がある。
非常に大きな岩場で上に登ることができる。
風吹岩~雨ヶ峠(約60分)
風吹岩に到着したら次は雨ヶ峠へと向かう。
雨ヶ峠への道は、風吹岩の看板があった場所から少し引き返した風吹岩の手前にある。
わたしは看板に気づかずに、中級コースの方から芦屋へ戻るルートに向かってしまい、方向がおかしいことに気がついて引き返してきた。
間違えないように注意しよう。
雨ヶ峠までの道のりはしばらくは平坦で、岩場もないので普通の登山道といったところだ。
看板がでているので、指示にしたがってひたすら歩いていこう。
雨が降っていたためか、水が溜まって流れているところもある。
道沿いにひたすら歩いていく。
雨でぬかるんでいる部分もあった。
特に迷うこともないので、ひたすら道沿いに進んでいく。
途中で小川が流れているところもある。
ただし水質が汚染されている看板があるので、飲まないように注意しよう。
看板に沿ってひたすら進んでいく。
途中でゴルフ場の間を通っていく。
歩道を突っ切って、山道を進んでいこう。
標高を上げながらしばらく歩いていると、雨ヶ峠に到着する。
「雨ヶ峠」には主要目的地までの距離がわかる地図もある。
山頂までは2.4Km、有馬温泉までの距離は3.8Kmとなっている。
雨ヶ峠にはベンチがあるので、六甲山山頂に向けて休憩するといい。
雨ヶ峠~六甲山山頂(約60分)
雨ヶ峠を超えると次はいよいよ六甲山山頂へと向かう。
雨ヶ峠からまっすぐ伸びる道があるので、道なりに進んでいこう。
六甲山山頂に向かう途中で「本庄橋跡」という場所を通る。
歩いていると、遠くにダムが見えてくる。
ひたすら道なりにまっすぐ進んでいく。
途中川が流れている場所を渡る必要がある。
大きな岩があるのでその上を歩いて進んでいこう。
看板を確認しながら六甲山山頂をひたすら目指して歩いていく。
小川が流れている場所も通っていく。
途中で橋があるので突っ切っていく。
橋を渡ってしばらくあるくと「本庄橋跡」に到着する。
看板のすぐ側にはダムがある。
本庄橋跡には平たい岩があり座るのに丁度いい。
疲れていたら少し休憩するといいだろう。
本庄橋跡をすぎると、石段があるので登っていく。
本庄橋跡を過ぎると看板があり、六甲山山頂まで「2.0Km」と書かれている。
雨ヶ峠の看板には「雨ヶ峠から本庄橋跡まで1Km」、「雨ヶ峠から六甲山山頂までは2.4Km」と書かれていたので、残りは約1.4Kmのはずだ。
この看板と距離が全く違う。
ただこちらの看板のほうが新しく作られているので正しいのかもしれない。
考えても仕方ないので、ひたすら進んでいく。
更に進んでいくと2つに別れた道に山頂まで残り1.9Kmの看板がある。
この道は少しわかりにくいが、山頂までは川を渡って進む必要がある。
小さい岩だとグラつくことがあるので、大きな岩の上を進んでいこう。
看板を確認しつつ、ひたすら六甲山山頂に向かって歩いていく。
しばらくは標高を上げるために登りが続いている。
途中でまた橋があるので渡っていこう。
橋を渡って真っすぐ進んでいくともう少しで六甲山山頂だ。
山道を抜けると六甲山山頂にある「一軒茶屋」につく。
一軒茶屋付近は雪が残っていた。
平日は14時15分までの営業のようだ。
わたしが到着したのがちょうど14時16分くらいだったので、店は既に閉まっていた。
六甲山山頂へは一軒茶屋の先にある車道を渡っていくたどり着ける。
ここにトイレもある。
ただし冬季は水が凍るため通常のトイレは使えないようで、簡易トイレが設置してあった。
六甲山山頂まではコンクリートの道を登っていく。
コンクリートの道を上まで登ると巨大なアンテナの付いた電波塔がある。
六甲山山頂は戦後に米軍のパラボラアンテナが作られたため、1992年までは民間人の立ち入りが禁止されていたらしい。
電波塔の先に向かうと、六甲山山頂の柱が建っている。
車道が通っているので車や自転車でも来ることができる
わたしが六甲山山頂に着た時も、自転車で来ている人が2人いた。
山頂の平たい岩がある場所で、買ってきたカップラーメンを食べる。
気温が低いのでなかなかお湯が沸かず時間がかかった。
やっぱり寒い時期はフタが必要だと思った。
あと山頂付近はソフトバンク回線が圏外だったので注意しよう。
六甲山山頂~有馬温泉駅(約90分)
カップラーメンを食べて食べ物を補給した後は有馬温泉へ下山する。
六甲山山頂から有馬温泉までは下りで距離が短いこともあり約90分で下山できる。
六甲山山頂からコンクリートの道を一軒茶屋まで引き返していくと有馬温泉への道がある。
この道を進んでいけば、有馬温泉までたどり着ける。
石畳がなくなったあたりでは雪が残っていたところがあった。
歩いていくと迂回路の看板がある。
前の台風の影響で道が崩れて通れなくなってしまっている箇所があるためだ。
横に簡易の階段が設置されているので、迂回して有馬温泉を目指していく。
迂回路は少し道が細いので注意しよう。
迂回路を超えると有馬温泉駅までの看板がある。
一本道なのでまっすぐ進んでいく。
途中、六甲山のトンネル跡がある。
トンネルがあったみたいだけど、今は崩れてしまっているのでただ看板があるだけだ。
さらに進んでいくと東屋があり、今歩いている魚屋道と茶屋についての説明が書いてある。
この道は江戸時代位、神戸でとれた魚を有馬温泉に運ぶための道だったようだ。
昔の人は住吉から六甲山を登って有馬温泉真まで行っていたんだね。
どんどん進んでいくと、途中に石碑があった。
ただ字が判読できないので、なんなのかわからなかった。
そのままずっと歩いて進んでいくと道が2つに分かれていて、「有馬いなり近道」という看板が置いてある場所にたどり着く。
ただ看板が倒れていて道が荒れていたため、近道は通らず正規のルートを歩くことにした。
もしかしたらこちらの道のほうが有馬温泉に早くたどり着いたかもしれない。
そのままずっと歩いていると、大阪毎日新聞社の石柱がある。
石柱を抜けると舗装された道に出るので後少しだ。
しばらく道なりに進んでいくと車道にでる。
そばには有馬温泉が日本書紀に記されていたという石碑が建っているよ。
車道に出たら、右手側に真っすぐ進んでいけば有馬温泉にたどり着くことができる。
途中、有馬稲荷神社があった。
近道を通ったらここから降りてくることになるのだろう。
まっすぐ歩いていると曲がりくねった下り坂があるので、そこから下っていく。
下り坂を降りた先には「炭酸源泉公園」があり、温泉が湧き出ている。
後は有馬温泉の観光地を進んでいけばいい。
金の湯のそばには無料の足湯もあり、足を暖めることができる。
わたしも入りたかったが、足湯には女性しかいなかったので気が引けてあきらめた。
今回わたしは時間がなかったので温泉には入らなかったが「金の湯」と「銀の湯」が日帰りで利用できるので、登山後は温泉に入るのがいいだろう。
有馬温泉からは電車か、梅田行きのバスに乗って帰るといい。
初心者が六甲山登山をした感想
今回六甲山山頂へ行くルートに初めて登ってみた。
標高は1,000m以下なので高くはないが、駅から六甲山山頂まで3時間程度かかるため歩く距離が長い。
山頂から有馬温泉までは1時間30分程度で下山できるが、それでも休憩を含めると5時間以上かかる。
初心者向けのルートで危険な場所もないが歩く時間が長い。
人並みの体力さえあれば誰でも登り切ることができるが、初めて山に登る初心者が一番最初に行く登山ルートとしては、少しハードルが高い気がする。
一番最初に行くならもうちょっと距離が短いルートを歩いた方が楽しいんじゃないだろか。
ただ少し距離があるが、下山後には有馬温泉に浸かることができるし、温泉街で観光客気分を味わえるので、非日常感があり魅力的だと感じた。
六甲山登山まとめ
六甲山に登山初心者が登ってみた。
多くの山は登山口が辺ぴな場所にあることが多いが、六甲山は阪急沿線の駅から歩いていけるので市街地からアクセスしやすい。
岩場もあるし下山後は温泉も楽しめる。
関西に住んでいる人は一度登ってみたらどうだろうか。