こんにちは友幸(@humberttomoyuki)です。
洗剤は毎日使うものだから、環境に優しいものがいい。
そんな意識を持った人が増えてきているのか様々なエコ洗剤が売られている。
エコ洗剤はボトルがおしゃれなものが多いのも特徴だ。
今回は環境に配慮したメーカーの洗濯用洗剤を比較してみて、おすすめのエコ洗剤を紹介するよ。
- エコ洗剤を選ぶ3つの基準
- おすすめのエコ洗剤10選
- 価格が安いエコ洗剤ならエコベールがおすすめ
- 肌に優しい洗剤ならピッパースタンダード
- 環境に優しい洗剤ならソネットかソーダサン
- おすすめのエコ洗剤のまとめ
エコ洗剤を選ぶ3つの基準
エコ洗剤を選ぶうえでの3つの基準を紹介するよ。
植物由来の成分でできていること
エコ洗剤は、石油由来の成分が使われておらず植物由来の成分だけでできていることが大前提だ。
原料が植物由来であれば石油と違い再生が可能なので、自然の資源を枯渇させることがないためだ。
よくエコ洗剤で植物由来だから安心といっているが、原料が植物由来だろうが、石油由来だろうが、作られた成分が同じであれば効果は同じだ。
例えば、エコ洗剤で多く使われている界面活性剤のAE(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)はおしゃれ着洗剤のエマールと同じものだ。
しかし原料が植物由来でできているのであれば、再生可能なので環境には優しくなる。
その点が大きく違う。
生分解性が高いかどうか
生分解性は、物質が微生物によって分解される性質を持っているということだ。
生分解性が高い洗剤は早く分解されて無機物になるので、環境への負担が少なくなる。
環境に負荷を与えないという点で、生分解性が高いことは大事になる。
あわせて、魚などへの毒性が低いことも大事だ。
値段が安いかどうか
エコ洗剤は、普通の洗剤に比べると値段が全体的に少し高めだ。
環境に配慮する素材を使うため、ある程度価格が高くなるのは仕方がない。
しかし、いくら環境に優しい洗剤だからと言って、値段が高すぎるのはよくない。
洗剤は毎日使うものなので、値段が高いと家計の負担が大きくなってしまい、継続して購入することが難しくなってしまう。
日常で使うものだからこそ、高すぎない値段であることは大事だ。
紹介する商品価格は定価ではなくAmazonで売られている値段を記載しているよ。
おすすめのエコ洗剤10選
エコベール ランドリーリキッド
エコベール(ECOVER)は、1979年にベルギー北部マーレ―で生まれたエコ洗剤メーカーだ。
人間と自然との共生を目標に創業した、人と環境に優しい洗剤メーカーだ。
1993年には国連に「地球に貢献した500の団体」に選ばれている。
エコベールの洗剤は、すべて植物とミネラルをベースに作られている。
ボトルにもこだわりがあり、エコベールのボトルは、さとうきびを原料に作られた「プランタスティック」と、再生プラステックから作られている。
製品テストの際に動物実験をしない、工場はリサイクル可能な天然素材で作るなどの取り組みも行っている。
洗剤の中身以外にも環境に配慮した取り組みを行っているメーカーだ。
エコベールの実際使ってみた感想は「エコベールの洗濯用洗剤「ランドリーリキッド」をレビュー。実際に使ってみたメリット、デメリット」で紹介しているので良かったら参考にしてね。
【製品情報】
- 価格:936円
- 容量:1.5L
- 成分:界面活性剤(13% ポリオキシエチレンアルキルエーテル、アルキル硫酸エステルナトリウム、純石けん分(脂肪酸カリウム)、脂肪酸メチルエステルエトキシレート)、pH調整剤、増粘剤、香料
サラサ ヤシノミ洗たく用洗剤
1971年に日本で生まれた洗剤。
ヤシノミマークがおなじみのエコ洗剤だ。
元々、官庁や学校、事業所などの法人で使われていたが、給食センターでの反響から家庭用の製品も製造されるようになった。
ヤシノミ洗剤は、主にヤシノミ由来の成分で作られているエコ洗剤だ。
石油由来の成分、合成香料、着色料、抗菌剤は使用せず無添加。
蛍光増白剤や漂白剤なども使用していない。
原料にはRSPO認証された、社会や環境に配慮した持続可能なパーム油を使用している。
更にヤシノミ洗剤の売上の1%は、マレーシアのボルネア環境保全活動へ寄付される仕組みになっている。
ヤシノミに関連した環境活動に力を入れているのが特徴といえるだろう。
【製品情報】
- 価格:598円
- 容量:780ml(本体420ml+詰め替え用360ml)
- 成分:界面活性剤(32%、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルアミン、純石けん分(脂肪酸カリウム))、安定化剤
サラヤ ハッピーエレファント洗たく用洗剤
ハッピーエレファントは、ヤシノミ洗剤でおなじみのサラヤが新しく作ったエコ洗剤だ。
ヤシ農園が大量に作られたせいで、生態系が崩れてしまったマレーシア・ボルネオ島。
そこに住むゾウが幸せになるようにとハッピーエレファントという名前がつけられている。
ヤシノミ洗剤と同じく、100%天然由来成分でできているエコ洗剤だ。
またヤシノミ洗剤と同じく、売上の1%をボルネア環境保全活動に寄付、RSPO認証されたパーム油を使用している。
「ソホロ」という天然界面活性剤を使っていることを推しているが、成分を見てみると、最も多い界面活性剤は、AES(アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム)なのであまり気にしなくてもよさそうだ。
【製品情報】
- 値段:509円
- 容量:800ml
- 成分:界面活性剤(9.2%、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、アルキルポリグリコシド、ソホロースリピッド)、エタノール(防腐剤)、クエン酸塩(安定剤)、キサンタンガム(増粘剤)、ラベンダー油(香料)、ティーツリー油(香料)、pH調整剤
フロッシュ 衣料用洗剤レギュラータイプ
フロッシュは1980年代半ばにドイツで生まれたメーカーだ。
「フロッシュ」はドイツ語でカエルの意味。
カエルは環境の変化に敏感なため、環境指標の一つとなっていることから名づけられた。
フロッシュは、カエルマークのキッチン洗剤が有名だが、洗濯用洗剤も販売している。
フロッシュの洗剤成分は、1週間でほぼ100%分解されるという結果もあり、高い生分解性があるようだ。
エコベールと同じように、ボトルにもリサイクル品を使用しており、食器用洗剤とトイレ―クリーナー洗剤の65%に再生ペットボトルが使われている。
2016年にはリサイクル資源の比率の高さからドイツパッケージング賞のサステナビリティ部門で金賞を受賞しているなど実績も多数ある。
【製品情報】
- 価格:1049円
- 容量:1.5L
- 成分:界面活性剤27% 純石けん分(脂肪酸ナトリウム)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、アルキルエーテル(硫酸エステルナトリウム)、可溶化剤、安定化剤、香料、酵素
緑の魔女 ランドリー(洗濯用洗剤)
緑の魔女はドイツで生まれた洗剤だ。
ドイツのBBT社と提携し、日本で製造されている洗剤のようだ。
グロースファクターと呼ばれる成分が汚れを食べる微生物のエサになり、パイプの中の汚れを落とす効果がある。
そのため、パイプクリーナーの働きもあるということだ。
ただし緑の魔女は、すべての原料が植物由来かは不明だ。
「配合成分は環境を汚さないものを使用」「界面活性剤は植物由来」などと書かれているが、すべての成分が植物由来とは書かれていない。
値段は手ごろだが、情報が少ないので何とも言い難いところがある。
【製品情報】
- 価格:588円
- 容量:820ml
- 成分:界面活性剤(35%ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、アルキルエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸エタノールアミン)、水軟化剤、安定化剤、生分解促進剤
マーチソンヒューム ランドリーソーク
マーチソンヒュームは、オーストラリアのシドニーで生まれのハウスクリーニングブランドだ。
ココナッツオイル、サトウキビを主原料とした植物由来の成分で作られている。
高級アロマエッセンス、化粧品、食品に使われている保湿成分が使われているので、肌にも優しい。
マーチソンヒュームのボトルは、元ファッションエディターがデザインして作られており、とてもおしゃれで置いてあるだけでさまになる。
洗剤のボトルは生活感が出やすいので悪目立ちすることがあるが、マーチソンヒュームのボトルはおしゃれなデザインなので、出しっぱなしでも問題なし。
マーチソンヒュームは一般の洗剤が売られておらず、ランドリーソークはおしゃれ着洗剤になる。
そのためか他の洗剤に比べて値段が高い。
ちなみにランドリーソークと、同社のディッシュウォッシングリキッドは成分が全く同じだ。
もしかしたら、配合割合は違うかもしれないけどね。
値段が高めなので、ボトル狙いで買うのもありかもしれないね。
【製品情報】
価格:2376円
容量:480ml
成分:界面活性剤(14% アルキルグリコシド)、セージエキス、グレープフルーツ果皮油、アロマエッセンス
ソネット ナチュラルウォッシュリキッド
ソネットは1977年にドイツで作られたオーガニック洗剤のメーカーだ。
名前はフランス語のsavonnette(小さな石けん)が由来となっている。
ソネットの商品には、石油化学製品、合成香料、合成着色料などは一切使用しておらず、オーガニックで作られた原料を多く使用している環境にやさしいメーカーだ。
界面活性台の主成分である石鹸もオーガニックの原料を使用している。
ヨーロッパの高い水準のエコ認証も取得しており、ビーガン(完全菜食主義者)も使用できる洗剤となっている。
オーガニックだが、値段もそこまで高くなく、全体的に高い水準のエコ洗剤といえる。
【製品情報】
- 価格:2256円
- 容量:2L
- 成分:界面活性剤[33.24%、純石けん分(脂肪酸カリウム*)、アルキルグルコシド、アルキル硫酸エステルナトリウム]粘度調整剤(エタノール)、キレート剤(クエン酸カリウム)、香料(ラベンダー*、ジプテロカルプスツルビナツス木油)*印は有機栽培原材料(主にヨーロッパ認定機関にて)
エコストア ランドリーリキッド
1993年にニュージーランドのオークランドで設立したメーカー。
2014年からアジアでも展開を開始している。
日本でも見かけるようになったよね。
設立者のマルコムさんは、ニュージーランドに初めてエコビレッジを創設したガチのエコ推進者だ。
エコストアの製品は、ニュージーランドの環境研究組織「クラウン研究所」から最高レベルの5を認定され「エンパイロマークダイヤモンド」を取得している。
すべて植物由来の成分を使用しているのはもちろんのこと、容器もエコベールと同じように、サトウキビを原料としたプラスチックと再生プラスチックを利用している。
ボトルのパッケージがシンプルなモノトーンでおしゃれなのもポイントが高い。
【製品情報】
- 価格:1296円
- 容量:1L
- 成分:界面活性剤(23%,アルキルグリコシド、アルキル硫酸エステルナトリウム)、金属封鎖剤(クエン酸塩)、アルカリ剤(炭酸塩)、安定化剤(エチルアルコール)、水軟化剤、pH調整剤、泡調整剤、香料
ソーダサン ランドリーリキッド
ソーダサンは、1982年にドイツ北西部ウブレゲンで科学者2名が設立した洗剤メーカーだ。
「環境に優しい洗剤とソープを提供しよう」を理念に以下の3つにこだわっている。
- 化学肥料や殺虫剤を使わない、管理されたオーガニック栽培であること
- フェアトレード製品であること
- 森林を破壊する焼畑方式ではなく、熱帯雨林を責任を持って使用していること
材料は、可能な限りオーガニック栽培された原材料を使い、ヨーロッパでの栽培が難しい材料はは、オーガニック、フェアトレードである、焼畑農法を使用していない材料を確認して使用している。
界面活性剤の主成分にオーガニックの石けんが使われており、ソネットと成分が近いため比較されることが多い。
値段も近いので、香りの好みで決めるといい。
【製品情報】
- 価格:1728円(定期おトク便あり)
- 容量:1.5L
- 成分:界面活性剤(17.5%、純石けん分(脂肪酸カリウム*)、アルキルポリグルコシド)、pH調整剤(クエン酸K)、アルカリ剤(炭酸Na)、粘度調整剤(エタノール)、保護剤(グリセリン)、香料(エッセンシャルオイル) *は有機栽培原材料
ピッパースタンダード ランドリーケア洗剤
創業者のピーターさんは自分のアレルギー症状が化学製品のせいではないかと考え、調べた結果、柔軟剤の化学物質が原因であることがわかった。
その経験がきっかけとなり、石油化学成分を含まない洗剤を開発することにした。
会社名のピッパーは、ピーターさんの幼少のころの呼び名だ。
ピッパースタンダードの製品はすべて植物由来の成分で構成され、成分にはFDA(アメリカ食品医薬品局)が指定するアレルゲンは含まれておらず、低刺激、低アレルギー性認証を取得している。
また、1カ月以内に90%以上の物質が生分解される。
ボトルのパッケージも独特で、2017年には洗濯洗剤がグッドデザイン賞を受賞している。
肌が弱い人、アレルギーが気になる人におすすめだ。
【製品情報】
- 価格:1274円
- 容量:900ml
- 成分:界面活性剤(2%、アルキルポリグリコシド) 希釈剤(発酵果実液、脱イオン水) 洗浄補助剤(クエン酸ナトリウム) 防食剤(ポリアスパラギン酸ナトリウム) 保湿剤(グリセリン) pH調整剤(水酸化カリウム) 増粘剤(キサンタンガム) 乳化剤(硬化ヒマシ油) 香料(エッセンシャルオイル) 保存料(ソルビン酸カリウム)
価格が安いエコ洗剤ならエコベールがおすすめ
値段が安いことは継続して使う洗剤には必要不可欠だ。
紹介したエコ洗剤を100mlあたりの値段で比べてみたよ。
値段は、定価ではなくAmazonの価格を参考にしている。
エコ洗剤の値段比較
メーカー | 容量(ml) | 価格 | 100mlあたりの価格 |
---|---|---|---|
エコベール | 1500 | ¥936 | ¥62 |
ハッピーエレファント | 800 | ¥509 | ¥64 |
フロッシュ | 1500 | ¥1049 | ¥70 |
緑の魔女 | 820 | ¥588 | ¥72 |
ヤシノミ洗剤 | 780 | ¥598 | ¥77 |
ソネット | 2000 | ¥2256 | ¥113 |
ソーダサン | 1500 | ¥1728 | ¥115 |
エコストア | 1000 | ¥1296 | ¥130 |
ピッパースタンダード | 900 | ¥1274 | ¥142 |
マーチソンヒューム | 480 | ¥2376 | ¥495 |
100ml当たりの値段は、エコベールが一番安く、マーチソンヒュームが一番高かった。
ハッピーエレファントもエコベールとほとんど値段は変わらない。
今回は普通のボトルに入った洗剤を比較しているが、容量の多いタイプや、詰め替え用を購入すればもっと安くなるはずだ。
反対にずば抜けて値段が高かったのは、マーチソンヒュームだ。
おしゃれ着洗剤ということもあるが、コスパは非常に悪かった。
ボトルはおしゃれだが日常使いは厳しいので、ギフト用と割り切った方がいいかもしれない。
エコベールは、ボトルも環境にやさしい再生プラスチックを使用しているし、価格も安い。
スーパーなどで手に入りやすいので、エコ洗剤を始めるのにうってつけの洗剤だろう。
肌に優しい洗剤ならピッパースタンダード
界面活性剤の種類は、大きく分けて4つある。
- アニオン界面活性剤
- カチオン界面活性剤
- 両面界面活性剤
- 非イオン(ノニオン)界面活性剤
この中で洗剤に使われるのは、アニオン界面活性剤と非イオン界面活性剤だ。
アニオン界面活性剤は、どのような汚れにも洗浄力が強く、泡立ちがいい。
そのため、価格の安いアニオン界面活性剤であるLAS(直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩)が多くの洗剤に使用されている。
しかしLASは洗浄力が強い分、肌への刺激が強いので肌トラブルの元になることがある。
反対に非イオン界面活性剤は、油の洗浄力が高いが、それ自体は肌の刺激がほとんどないのが特徴だ。
成分の1番最初に書かれている界面活性剤を種類別に分類してみた。
メーカー | 成分 | 界面活性剤の種類 |
---|---|---|
エコベール | ポリオキシエチレンアルキルエーテル | 非イオン |
ヤシノミ洗剤 | ポリオキシエチレンアルキルエーテル | 非イオン |
ハッピーエレファント | アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム | アニオン |
フロッシュ | 純石けん分(脂肪酸ナトリウム) | アニオン |
緑の魔女 | ポリオキシアルキレンアルキルエーテル | 非イオン? |
マーチソンヒューム | アルキルグリコシド | 非イオン |
ソネット | 純石けん分(脂肪酸カリウム) | アニオン |
エコストア | アルキルグリコシド | 非イオン |
ソーダサン | 純石けん分(脂肪酸カリウム) | アニオン |
ピッパースタンダード | アルキルポリグリコシド | 非イオン |
比較してみた結果、エコ洗剤は多くが、非イオン界面活性剤で構成されていることがわかる。
ポリオキシエチレンアルキルエーテル(通称AE)はエマールなどのおしゃれ着洗剤にも使われている成分だ。
価格が安いエコ洗剤のメインの界面活性剤として使われていることがわかる。
もうひとつのアルキルグリコシド(通称AG)は糖を原料にした非イオン系の界面活性剤だ、
皮膚刺激が少なく、起泡性と洗浄性が高い。
生分解性が高いのも特徴だ。
ペッパースタンダードは界面活性剤の量が少なく、低アレルギー、低刺激の少ない認証を取得していることから、肌の弱い人に一番おすすめだ。
環境に優しい洗剤ならソネットかソーダサン
エコ洗剤を取り扱う各メーカーは様々な環境配慮の取り組みを行っている。
どれも甲乙つけがたいが、その中でも環境に優しいメーカーを決めてみるよ。
結論を先に言うと、ソネットかソーダサンがおすすめだ。
生分解性の高い界面活性剤は?
まずは、洗剤に使われている界面活性剤の生分解性に注目してみる。
生分解性が低い界面活性は環境によくないからだ。
生分解性の高さを調べた結果は以下の通りだ。
石けん≒AS≒AOS >AES≒AE >LAS
こちらもほぼ同じ結果だ。
こんな結果もある。
【東京都環境科学研究所】
AS>AES=AOS>LAS>ABS
https://www.tokyokankyo.jp/kankyoken_contents/report-news/news/news1/news12.pdf
海水だと、石けんは石鹸かす(金属石けん)の影響で生分解性が下がるようだ。
【海水における生分解性】
AG>AES=AS=AE≥EAA>LAS=石鹸
飼料を見たところ、アルキルグリコシド(AG)が一番生分解性が高く、続いて石けん、AS(アルキル硫酸エステルナトリウム)、AES(アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム)が生分解性が高いようだ。
界面活性剤を比べてみる
ここでもう一度メインの界面活性剤を比べてみよう。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(通称AE)は、生分解性がASやAESに比べると低くなるので除外してみる。
メーカー | 成分 | 界面活性剤の種類 |
---|---|---|
エコベール | ポリオキシエチレンアルキルエーテル | 非イオン |
ヤシノミ洗剤 | ポリオキシエチレンアルキルエーテル | 非イオン |
ハッピーエレファント | アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム | アニオン |
フロッシュ | 純石けん分(脂肪酸ナトリウム) | アニオン |
緑の魔女 | ポリオキシアルキレンアルキルエーテル | 非イオン? |
マーチソンヒューム | アルキルグリコシド | 非イオン |
ソネット | 純石けん分(脂肪酸カリウム) | アニオン |
エコストア | アルキルグリコシド | 非イオン |
ソーダサン | 純石けん分(脂肪酸カリウム) | アニオン |
ピッパースタンダード | アルキルポリグリコシド | 非イオン |
それらを除外すると、 残ったのは7つだ。
フロッシュは、2つめの界面活性剤にポリオキシアルキレンアルキルエーテルが使われているので除外して残りの中から選ぼう。
この中で一番価格が安く生分解性の高いエコ洗剤は、ハッピーエレファントだ。
ただしハッピーエレファントのメインの界面活性剤はアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム(AES)だ。
ラウレス硫酸Naと呼ばれるもので皮膚刺激が他の洗剤に比べると強い。
硫酸系洗剤を避けたい人には向いていない。
ソネットやソーダサンは、石鹸がメインだがその次はアルキルグリコシド(AG)が使われている。
微妙な判断だが、有機栽培の石鹸を主原料に使っていることを考慮すると、総合的にソネットとソーダサンが環境に優しいといえるだろう。
ソネットにはアルキル硫酸エステルナトリウム(通称AS)が入っているので、硫酸系を避けるならソーダサンがおすすめ。
おすすめのエコ洗剤のまとめ
- 安いエコ洗剤ならエコベール
- 刺激が少ない洗剤はピッパースタンダード
- 環境に優しい洗剤ならソーダサン
成分を比べてみると、100mlあたりの価格が100円をこえるかどうかで中身が変わってくるようだ。
都会などで下水道の設備が整っていれば、合成洗剤の成分は浄化槽によってほとんど除去することができる。
除去できない数%を「少ないとみるか多いとみるか」によって、エコ洗剤を使うかどうか決めるといいだろう。
エコ洗剤は製造の際に再生可能な資源を使っているというのも重要なポイントだよ。
環境に関心がある意識の高い人で、エコ洗剤を使っている人、使おうと考えている人は参考にしてね。