こんにちは友幸(@humberttomoyuki)です。
春に向けて、ヒヤシンスを水耕栽培で育てることにした。
今回はヒヤシンスを水耕栽培で育てる方法を紹介するよ。
ヒヤシンスの水耕栽培とは?
ヒヤシンスの水耕栽培は、水だけでヒヤシンスを育てる方法だ。
水耕栽培は、土から養分を吸収することができないので多くの場合球根を使う必要がある。
球根は植物の土に埋まっている部分が大きくなったものなので、球根自体に養分がたくさんつまっている。
そのため、土の養分がなくても球根自体の養分を使って、芽を出して、花を咲かせることができる。
水耕栽培は土で育てるのと違い、根の成長を観ることができるので、芽がでるまでも植物の成長を楽しむことができるよ。
ヒヤシンスを育てる時期
ヒヤシンスの水耕栽培は気温が低くなる10月下旬以降から始めるのが適している。
栽培を始めて3カ月くらいで開花をしてそれから1ヵ月ほど花を楽しむことができるよ。
11月に水耕栽培を始めた場合、2月ごろに花が咲くことになるので外に植えて土で育てるよりも早く咲かせることができる。
ヒヤシンスを育てるのに準備するもの
ヒヤシンスを育てるのに必要なものは以下の通りだ。
- ヒヤシンスの球根
- 水耕栽培するための容器
- 針金や割りばしなど
- アルミホイルや黒い布など遮光できるもの
容器について
水耕栽培用の容器はホームセンターなどに売られている。
水耕栽培用の容器は、球根の根だけに水が触れるように口の先が細くなっている。
ただし、水を入れることができる球根よりも少し大きめな容器であれば代用できる。
ジャムの空き瓶や使っていないコップなどを使うといい。
根の様子がわかるように透明なプラスチックやガラスの容器を選ぼう。
空き瓶などを使う場合は、球根を浮かせる必要がある。
針金を通したり、割りばしを折って中に入れたりして、球根を底上げするようにしよう。
わたしは針金を2本十字に通して上に球根を載せた。
もっと安定感がほしい場合は、針金を円形にして球根をその上に載せて、周りに支えるための針金をいくつか通して口に引っかけてやればいい。
ペットボトルを切って作ることもできる。
ペットボトルは上の口が細くなっている部分を切って逆さまにすれば、球根が落ちないようになるよ。
アルミホイルや黒い布はヒヤシンスの根を育てるために遮光するために必要になる。
ヒヤシンスの球根を選ぶ4つのポイント
ヒヤシンスの球根はホームセンターや園芸店に売っている。
わたしはイオンの園芸コーナーで買ったよ。
寒いところに置いておかないと花芽がつかないため、屋外に置いてあることが多い。
たくさんのヒヤシンスの球根が置いてあるのでどれを選べばいいかわからないというひとのためにヒヤシンスを選ぶポイントを4つ紹介するよ。
その1
ヒヤシンスの種類は「ダッチ系ヒヤシンス」を選ぼう。
ヒヤシンスにはオランダで品種改良された「ダッチ系ヒヤシンス」と、フランスで品種改良された「ローマン系ヒヤシンス」がある。
「ローマン系ヒヤシンス」は一つの球根から茎が複数伸びることがあるので、水耕栽培で育てると大きくなると倒れてしまう可能性がある。
「ダッチ系ヒヤシンス」は花数が多く茎が1本で伸びるので、水耕栽培に適している。
産地が良く分からない場合は店員さんに聞くか「水耕栽培用」と書かれた大きめのヒヤシンスが売られているので、それを買うといい。
その2
ヒヤシンスの球根はできるだけ大きくて重みがあるものを選ぼう。
水耕栽培の場合、土に植える場合と違い、球根の栄養だけで育てることになる。
できるだけ大きな球根を選べばうまく花を咲かせることができるよ。
その3
根が出てくる部分に傷がないものを選ぼう。
傷があると根が生えてこない可能性があるからだ。
その4
花芽がでてくるところにカビが生えていたり腐っていたりしないかを確かめよう。
ヒヤシンスを育てる場合、芽が出るまでが難しい。
根が出ても芽が腐っていたら花は咲かないので、芽の部分も忘れずに確認しよう。
【ヒヤシンスの球根を選ぶ3つのポイント】
- ダッチ系ヒヤシンスを選ぶ
- 重くて大きなものを選ぶ
- 根が出てくるところに傷がないか確認する
- 花芽がでてくる部分にカビが生えたり腐っていないか確認する
ヒヤシンスを簡単に育てる方法
水耕栽培でヒヤシンスを育てるときに、一番難しいのが、芽をださせることだ。
ヒヤシンスの球根は一定期間5度以下の気温の中で過ごした状態にすることで、花や芽が出る状態になる。
室内で育てることが多い水耕栽培の場合、室内の温度が5度以下になることが少ないので、芽が出にくくなる。
室内の暖かいところに置いていたり、光を当ててしまっている球根は芽が出ないこともあるのだ。
ヒヤシンスの球根には、最初から芽がでている「芽だし球根」というものがある。
芽だし球根は最初から芽が出ているので、芽が出ないとという失敗をすることがない。
芽だし球根はホームセンターや園芸店に売っている。
初心者の人は芽だし球根を買うことで、簡単にヒヤシンスを育てることができるよ。
ヒヤシンスの育て方 準備編
ヒヤシンスの球根は寒いところに置いておかないと、芽が出ない可能性がある。
そのため、球根をまだ暖かい時期に買った場合、紙袋や新聞紙に包んで冷蔵庫に入れておこう。
寒いところに置いておくことにより、ヒヤシンスの芽が出やすい状態になる。
冷蔵庫には8週間ほど入れておくといい。
ホームセンターや園芸店に置いてあるヒヤシンスの球根は、屋外に置いてある。
11月末や12月ごろにヒヤシンスを買う場合、球根は屋外の十分寒いところに一定期間置いてある。
遅い時期に球根を買った場合は、すぐに育て始めることができるよ。
ヒヤシンスの水耕栽培の方法 開始~1か月
いよいよ水耕栽培を開始だ。
ヒヤシンスを容器にセットして容器に水をいれよう。
水は球根の下側、根が出てくる部分にぎりぎり触れるくらいの量を入れる。
水は腐ったり、藻が生えたりしないように、1週間に一回くらいの割合で入れ替えよう。
ヒヤシンスを育てるのに適した温度は15度~20度だ。
暖房の効いた部屋にずっと置いていると花が咲かなかったり、成長しすぎて茎が伸びすぎたりする。
芽が出てくるまでは寒いところにおいて育てよう。
ベランダの日が当たらないところにだしておいたり、冷蔵庫の野菜室に置いておくといい。
植物は普通は暗い土の中に根を伸ばしていくので、光があたると植物の根が成長しなくなってしまう。
そのため水耕栽培をする場合、根が伸びるまでは、球根に光が当たらないように黒い布やアルミホイルで覆っておこう。
段ボールなどの箱の中にいれてフタをしておいてもいいよ。
水耕栽培を始めて1週間くらいすると、根が伸びてくるよ。
更に2週間くらいすると根が伸びて1㎝くらいの長さになる。
それくらいの長さになったら、根腐れしないように水の量を少し減らして、根が空気に触れる部分を作ってやろう。
ヒヤシンスの水耕栽培の方法 1ヵ月~2か月
水耕栽培を開始して1ヵ月くらい経つと、かなり根が伸びて、球根の頭の方から芽が出てくる。
芽が出てきたら、ヒヤシンスを暗いところから明るいところに出してやろう。
冷蔵庫に入れていたのであれば冷蔵庫から出してやる。
また、根が容器の底まで伸びたら、水の量を減らして3分の1くらいは空気の層を作って、根が空気に触れるようにしてやろう。
ヒヤシンスの水耕栽培の方法 2か月~3カ月
ヒヤシンスを明るいところに置いておくと、葉が少しずつ成長して大きくなっていく。
半月~1ヵ月くらいたつと、葉のあいだに花のつぼみが見え始めてくる。
つぼみが見え始めたら、日の当たる窓際などに移動させてやろう。
芽が出た時点で窓際に置いていたなら特に移動させなくても大丈夫だよ。
ヒヤシンスは日が当たると茎がどんどん伸びていき、つぼみも大きくなっていく。
暖かくて明るい環境だと、花は早く咲くよ。
常に暖房の効いている部屋の場合は、茎が育ちすぎる恐れがおる。
日当たりのいいベランダや玄関先とかに出しておいた方がいい。
花が咲く
水耕栽培を始めて、2か月半くらいたつと花が咲くようになる。
ヒヤシンスは1本の茎にたくさんの花が咲くので、迫力があるよ。
ヒヤシンスは開花後一か月程度楽しむことができる。
早く咲いた花から次第にしおれていくので、しおれた花はこまめに取り除いてやろう。
しおれた花を残しておくと、栄養が無駄に使わてしまって、花の持ちが悪くなったり他のつぼみが開かないまましおれたりしてしまう恐れがある。
また咲き終わった花の茎を切り取ると、もう一回そこからつぼみが出てきて花が咲くことがあるので、花がしおれたら試してみるといい。
球根が傾いてたら直してやる
ヒヤシンスの花や茎が成長して、ヒヤシンス自身の重みで倒れて来る可能性がある。
その場合は、針金やセロハンテープなどを容器の口に通して、球根が傾かないように固定してやろう。
開花後の球根について
水耕栽培は、土で育てるのと違い球根の養分だけを使って花を咲かせるので、球根は養分を使い切っていることが多い。
そのため、同じ球根を使っても花が咲かない可能性が高い。
可能性は低いが、土に植えて肥料をやれば、花芽がでて、再び花が咲く可能性がある。
水耕栽培をしたヒヤシンスを土に移して育ててやれば、来年開花する可能性はあるよ。
まとめ
- 球根はしばらく寒くて暗いところに置いておく
- 根が伸びるまではアルミホイルなどで包み、暗いところに置いておく
- 根が出たら明るいところに置いて育てる
ヒヤシンスは丈夫な植物なので、育てるのも簡単。
水耕栽培を始めるのにうってつけの植物だ。
水耕栽培で育てると、根の成長を見ることができるので、土に植えるとのまた違った楽しみ方ができるのもいいよ。