ハンバート友幸の庭

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ごみゼロを目指す「ゼロ・ウエイスト」がやばすぎたので紹介する!

こんにちは友幸です。 

 

環境に配慮したエコな活動ってあるよね。

地産地消や、カーボンフットプリント、ロハスなどなど。

わたしを含めてミニマリストやシンプルライフに興味のある人は、エコな活動にも興味がある人が多いと思う。

 

今回はエコ活動の1つである「ゼロ・ウエイスト」が衝撃的だったので紹介するよ。

ゼロ・ウエイストって何?

ゼロ・ウエイストって何?

「ゼロ・ウエイスト」は簡単に言うと、「ゴミを出さないようにして資源の無駄使いを減らそう!」という活動のことだ。

 

ゼロ・ウエイスト宣言をして、政策としてゴミを減らそうとしている自治体もある。

ゼロ・ウエイスト宣言をしている自治体

  • 徳島県上勝町
  • 福岡県大木町
  • 熊本県水俣市
  • 神奈川県鎌倉市
  • 神奈川県三浦郡葉山町
  • 神奈川県逗子

 

個人で行うゼロ・ウエイストは、環境や人体に悪影響のあるプラスチックを徹底的に排除するのが特徴だ。

ゼロ・ウエイストの衝撃

今回ゼロ・ウエイストを紹介するきっかけになったのが、アメリカ在住のベア・ジョンソンさんの本だ。

著者はフランス生まれで、アメリカに渡りアメリカ人の夫と結婚。

現在はアメリカで家族4人と暮らしている。

 

この本は2013年に発売されたもので2016年に日本語で翻訳、発売された。

 

この人の何がやばいって、徹底的にごみを出さない生活をした結果、家族4人で1年で出したごみは1リットルだけということだ。

ゼロ・ウエイスト

なにこれ。

アナーキーすぎでしょ。

 

わたしなら1週間でこれくらいのゴミは出すよ?

びっくりだよ。

 

ゴミの内訳には、家を長持ちさせるためにメンテナンスに使ったコーキング剤なども含まれている。

家を長持ちさせる方が結果として環境には優しくなるということらしい。

ゼロ・ウエイスト

 

 

他にもゼロ・ウエイストを行っている人は、これよりもゴミの量が少ない人もゴロゴロいる。

すごいね。

ゼロ・ウエイストの指針「5つのR」

ゼロ・ウエイストの指針「5つのR」

ゼロ・ウエイストを実践するための指針となるのが、「5つのR」だ。

  1. Refuse(リフューズ):断る
  2. Reduce(リデュース):減らす
  3. Reuse(リユース): 繰り返し使う
  4. Recycle(リサイクル):リサイクルする
  5. Rot(ロット):堆肥化する

上から順番に実践することでごみを減らすことができる。

 

エコというとリサイクルのイメージが強いが、ゴミを減らすのに大事になのは、1~3のリフューズ、リデュース、リユースだ。

 

リサイクルとロットは、家に入ってきたゴミをうまく活用しようという考えだ。

そもそもゴミがなければ、リサイクルもロットも必要ない。

1.リフューズ 断る

家の中に無駄なものを持ち込まないようにすること。

不要なものがなければ捨てる必要がないからね。

 

  • レジ袋は使わずにバックを持参する。
  • 無料でもらえるティッシュやボールペンは受け取らないようにする。
  • 公共料金の支払いは口座引き落としにする。
  • 無駄なDMやチラシをポストに入れられないように「チラシ、DMお断り」と書いておく。
  • 定期的に届くチラシやカタログは解約するか受け取り拒否する。

 

このような形で不要なものを家の中にいれること排除していく。

2.リデュース 減らす

無駄なものを買わないようにして、持ち物を減らしていく。

 

持ちモノを減らして、買い物を少なくすることで、資源の無駄使いや梱包などの無駄を減らすことができる。

モノを減らすと、モノの管理が簡単になるし、家の中の掃除も楽になるからメリットも多い。

 

ゼロ・ウエイストを実行するにはシンプルな暮らしが必要だ。

モノを減らすという行動は、シンプルライフやミニマリストに興味があるなら既に実践しているだろう。

そのためゼロ・ウエイストは、シンプルライフやミニマリストと相性がいい。

3.リユース 繰り返し使う

リユースは、繰り返し同じ製品を使うことでゴミを減らす行動のことだ。

 

リユースとリサイクルが混同されることが多いが違いは以下の通りだ。

  • リユース:製品が作られた状態で何度も利用する
  • リサイクル:再加工して形を変えて再利用する 

同じ商品を何度も使うことで、ゴミの量を減らすことができる。

  • 使い捨て用品を繰り返し使えるものに置き換える
  • 修理して使う
  • シェアやレンタルを活用する
  • 長持ちするものを買う

洋服でいえば、応用がきいて着回ししやすいシンプルな服を買うことで、飽きて捨てることを防ぐことができる。

4.リサイクル

減らせないものはできるだけリサイクルできるモノを使うようにする。

ただしリサイクルは再加工するので、コストもかかるし、資源も消費する。

1~3でできるだけゴミを減らし、家の中にゴミを持ち込まないことが大事だ。

 

プラスチックはリサイクルとして回収されるが、リサイクルされてできた商品は、再度リサイクルできないダウンサイクルなので、できるだけ避ける。

洋服などはリサイクル回収を行っているところに持っていくか、古着としてゴミに出そう。

5.ロット 堆肥化する

ロットは「腐らせる」という意味だ。

生ごみは燃えるゴミに出すのではなく、コンポストを使い、堆肥化して肥料にする。

 

燃えるごみの多くは生ごみなので、堆肥化することでゴミの量をかなり減らすことができる。

堆肥で野菜を育てて食べることもできるので、庭やベランダがある人はぜひやってみよう。

日本でゼロ・ウエイストを実践するために

ゼロ・ウエイストの指針「5つのR」

今あるものを活用する

今すでにもっているものは徹底的に活用しよう。

 

例えば環境にやさしいと宣伝されているオーガニックコットンタオルを新しく買うよりも、家にあるタオルをまずは使い切ったほうがよっぽど環境にやさしい。

どれだけ環境にやさしくても、新しい商品は空輸のための燃料コストや、梱包のコストなど様々なコストがかかっているからだ。

 

リサイクルショップを利用して古着などを買うのもおすすめだ。

既に市場ででてしまった商品なので、新しく資源を無駄にすることがない。

古着に抵抗がある場合は、できるだけ着回しのできる服を買って長く着るようにしよう。

 

ただし「もったいない」からといって、なんでも溜めこむ必要はない。

不要なものは徹底的に排除しよう。

不要なものは管理するコストや掃除するコストがかさむだけだ。

メイソンジャーを利用する

メイソンジャーは密閉式のガラス瓶のことだ。

ベア・ジョンソンさんは、プラスチックは人体に危険があるということで徹底的に避けている。

 

そのためプラスチック容器のかわりに、メイソンジャーなどのガラス容器を保存容器として利用する。

 

メイソンジャーは、作り置きした食べ物やドレッシング、ジャムなどの液体を保存する容器として使う。

飲み物やサラダを持ち運んだりするのにも利用できるよ。

何年か前に流行ったよね。

ドレッシングと野菜を一緒に入れて、 混ぜるやつ。

 

メイソンジャーは、アメリカのBallの製品が有名でおしゃれだ。

小さい容器ならジャムの空き瓶でも代用できるよ。

食器洗いにはびわこふきんを利用する

びわこふきんは、「がら紡糸」で作られたふきんのこと。

 

ざっくりとして風合いで綿のハンカチの2.5倍の吸水性がある。

洗剤がなくても食器の汚れを落とすことができる優れものだ。

綿100%なので、コンポストで還元もできる。

 

ゼロ・ウエイストホームの翻訳者である服部さんも使っているよ。

ゼロ・ウェイスト・ホームへの道|第6回 台所のゼロ・ウェイスト②~「モノを減らす」編~

量り売りのスーパーを利用する

ゼロ・ウエイストを実践するのに大事なのが、生活からプラスチックを排除することだ。

プラスチックは日本ではリサイクルごみとして回収されるが、ダウンサイクルなのであまりよろしくない。

ベア・ジョンソンさんは袋を持参して、ファーマーズマーケットや量り売りのスーパーで商品を購入している。

 

ただし日本のスーパーでは、量り売りのスーパーは少なく、ほとんどの商品はプラスチックで梱包されている。

 

数は少ないが、日本にも神奈川県川崎市のバルクなど、量り売りのスーパーがいくつかある。

バルクフーズ|量り売り|ゼロウェイスト|ナッツ|ドライフルーツ|ナッツバター

近くに量り売りのスーパーがあるならできるだけそこから買うようにしよう。

段ボールでコンポストを作る

ベランダや庭がある人はコンポストを用意して生ごみを堆肥にしてみるといいだろう。

燃えるごみの大半は生ごみなので、コンポストがあれば一気に燃えるごみを減らすことができる。 

 

そういえば実家にもコンポストが置いてあった気がするな。

わたしが今住んでいる部屋は庭もベランダもないし、堆肥を与えるものもないので難しいが、引っ越ししてベランダができたら試してみたいと思う。

 

段ボールで作るコンポストは、ホームセンターや園芸店で材料を買ってくれば1000円程度で簡単に作ることができる。

 

作り方は簡単で、段ボールを補強して「もみ殻くん灰」と「ピートモス」を入れて混ぜるだけだ。

 

作り方は以下のリンクにのっている。

S夫人に聞く、ダンボールコンポストレシピ [シンプルライフ] All About

 

他にも「段ボールコンポスト」で検索すればいくらでも見つけることができるよ。

簡単なことからごみゼロを目指してみよう!

簡単なことからごみゼロを目指してみよう!

「こんなにごみを減らすのは絶対無理」

「ここまでしないといけないの?」

本を読んだ人でそう思った人も多いだろう。

わたしも実際そう思った。

あとがきでも翻訳者の服部さんが同じようなことを書いている。

 

日本は量り売りをしている店はまだまだ少ないし、ファーマーズマーケットもない。

ほとんどの商品がプラスチックで梱包されて売られているから、プラスチックの排除は特に難しいだろう。

 

でもだからといって、それを言い訳に何もしないのは、よくない事だ。

簡単なことでいいので、できることから少しずつゴミを減らすように行動を起こしてみるのが大事だろう。

 

一番簡単ですぐにはじめられることは、ゴミの分別をしっかりとすることだ。

当たり前のことなんだけど、ゴミに興味がないと意外にゴミの分別ができていなかったりする。

 

わたしの場合、今まで、いらなくなった紙や、紙でできたおかしの包装紙などを燃えるごみで捨てていた。

プラスチック容器も。納豆の容器など汚れがついているものは面倒なので燃えるごみで捨ててしまっている。

 

紙はきちんと分別すれば「雑紙」として資源ごみで出すことができる。

プラスチック容器は洗ってきれいにすれば、プラスチックごみとしてリサイクルすることが可能だ。

 

都会で一人暮らしをしていると、匿名性が高いのでごみ出しも雑になりやすい。

ごみの分別なんで当たり前のことだけど、意外にできていないので一度見直してみよう。

まとめ

ゼロ・ウエイストの活動が衝撃的だったので紹介したよ。

 

ゼロ・ウエイストでは、モノを減らすことが重要だ。

シンプルライフやミニマリストに興味のある人は、エコにも興味がある人が多いはずなので相性もいいはず。

 

部屋のモノが少なくなった人は「自分の家の中だけきれいになればあとはどうでもいい」と考えるんじゃなくて、少しだけ環境に配慮して、使い捨ての商品を減らして、繰り返し使える商品を使ってみるといいんじゃないかな。

 

翻訳者の服部さんのサイトでは、日本でゼロ・ウエイストを実践している様子がみてとれる。

参考になる部分も多いのでぜひ見てみてね。

 

ゼロ・ウェイスト・ホームへの道|もくじ