こんにちは友幸(@humberttomoyuki)です。
このまえ、大阪の美術館に行ってきた。
行ったのは、大阪国立国際美術館(NMAO)
NMAOはThe National Museum of Art, Osakaの略である。
先週は大阪文化の日という大阪の施設の入場料が無料で入ることができる日だったので、無料で入場することができたよ。
無料で観ることができるのは常設展のみだったので、企画展のほうは観ていない。
そんな美術館をレポするよ。
大阪国立国際美術館のアクセス
大阪国立国際美術館は中之島線 渡辺橋駅から徒歩5分程度で到着する。
梅田駅から歩いても、徒歩20分ほどで行けるくらいの距離だ。
近くには大阪市立科学館があるので、一緒に観るのもいいかもしれない。
写真を観てもらえばわかる通り、外観がかなり独創的な作りの建物。
わたしには昆虫が羽根を広げて飛び立とうとしているように見える。
アメリカの建築家シーザー・ペリが建築の設計をしたとのこと。
シーザー・ペリは2014年にできた阿倍野区のあべのハルカスの建築も手掛けているよ。
かなり著名な建築家のようだ。
大阪国立国際美術館に入る
入口に入るとエスカレーターがあり、地下一階に移動する。
地下1階ではチケットの販売などを行っている。
今回は無料の常設展しか見るつもりはなかったので、チケットは購入する必要はない。
ちなみに行われていた企画展は「クレオパトラとエジプトの王妃展」
拝観料は一般1500円だったよ。
また、スタッフの人に写真を撮っていいか確認したところ、受付で撮影許可証を手に入れれば可能とのこと。
インフォメーションセンターに行き、撮影許可証をもらう。
撮影許可証がないまま、作品を撮影しようとすると、スタッフに止められるので注意が必要。
写真にとるなら必ず申し込もう。
また、特定の作品は撮影の許可がおりていないので、撮影できない。
許可証をもらうときに説明があるので、よく聞いておこう。
アートを楽しむ方法
アートは「配色が綺麗」といった作品自体の特徴ではなく、外側にあるアート界の文脈(コンテキスト)と紐づけて理解するのが正しい。
そのため作品自体は同じでも、トレンドなどで、文脈がかわり、作品の評価も変わっていく。
しかし、わたしはアートの文脈に詳しくないのでその辺はよくわからない。
多くの人はそうだろう。
そんな場合は単純に「家に飾りたいか」を基準にしたりすると作品を楽しめるよ。
それでは作品を観ていこう。
大阪国立国際美術館の常設展
エスカレーターを降りてすぐに目に入る抽象画。
ゲルハルト・リヒター作。
ゲルハルト・リヒター(Gerhard Richter, 1932年2月9日 生まれ)はドイツの画家。
現在、世界で最も注目を集める重要な芸術家のひとりであり、若者にも人気があり、「ドイツ最高峰の画家」と呼ばれている。
画像が荒いのでわかりにくいが、様々な色の線が織り込まれた、抽象画。
ポールスミスの柄みたいなポップな作品。
家に飾るには主張し過ぎかな。
飾るとしたら客間だろうか。
次はシンプルな抽象画。
アグネス・マーティン作。
彼女はカナダ出身の抽象画、ミニマリズムの作家。
白いキャンバスにマスキングテープを貼って上から重ね塗りをしたような作品。
先ほどのゲルハルト・リヒターと違って落ち着いた配色の抽象画。
形態や配色など無駄をそぎ落としたミニマルな作品。
部屋に飾るかと言われれば飾ってもいいが、シンプル過ぎて友人に何故買ったのか糾弾されそうな作品である。
次はまとめて3作品を紹介。
3作品ともベルナール・フリズ作。
先の2作品と違い、筆の跡を意図的に残した手作業感のあるアブストラクトアート。
線を引いて、絵の具が乾かないうちに別の色を重ねることで、色が混ざり合って面白い。
飾るなら、ミニマルアートよりもこういう作品の方が絵画っぽくていいかもね。
次は黒い作品。
ミニマムな雰囲気がムンムンするが、キャンバスが重なっていて形が特徴的な作品。
色よりも形で勝負。
色も無彩色なので、シンプルな黒白の部屋に合うかもね。
武骨なかっこいい部屋に合いそうな作品。
続いて連作。
内藤 礼作。
内藤 礼(ないとう れい、1961年 - )は彫刻家。ひそやかで繊細な造形作品と、それを配置し鑑賞する緊張感のある空間からなるインスタレーション作品などを作成。
なんだかうすぼんやりした黄色と桃色のグラデーションになっ抽象作品の連作。
意味はわからないが、連作になると、それだけでなんとなく意味が生まれてきそうな感じのする作品。
連作は飾ると雰囲気がでていいかもしれない。
色も優しい。
あとの作品は、作者を特定するのに疲れたので、コメントだけしていくよ。
大阪国立国際美術館の常設展2
次は比較的具象的な風景画。
部屋の中を書いた作品みたい。
作者は不本意だろうが、今まで、ミニマルアートと抽象画ばかりだったので、油絵ってこんな感じだよねって感じがする作品。
飾っても納得のいく油絵。
テクスチャの感じや配色のうまさは素敵な作品。
次は抽象画。
かなりでかいサイズのキャンバスに書かれた抽象的な絵。
グラデーションになっている綺麗な作品。
部屋に飾ってあったら圧巻である。
全体を塗りつぶさずに余白があるところが素敵。
何かのエネルギーっぽい。
続いても抽象画。
絵の具の盛り上がりが特徴的な抽象画。
何なのかは全く分からないが、白に再度の高い色を散りばめていていて配色がかなり好みな作品。
わたしが、部屋に飾るならこの作品を選ぶかな。
大きさも手ごろだしね。
続いても作品2点。
この2点についてはあまり印象に残っていなかった。
左は何かの風景画のようだが、違うかな。
なんとなく、現代っぽくない昔の抽象画っぽい作品だと感じた。
漫画チックなコミカルな絵も展示してあった。
絵を見るかぎり、昔の大学紛争など政治的な闘争がテーマになってそうだけどよくわからない。
漫画とアートの違いは何かといわれると、1点ものと複製されたものとの違いともいえる。
しかし、マルセル・デュシャンが買ってきた既製品の便器にサインをして「泉」という作品で展示したところから、アートの意味もガラッと変わってしまった。
アートのルールを変えた「泉」はその意味で大変価値のモノになっている。
しかしそのルール変更のおかげで、アートと複製技術や既製品との境目は曖昧になっている。
こういう漫画っぽい作品は、「漫画っぽくて複製できそうだけど、実は1点もののアート」という文脈で有効だったりするのだろうか。
お洒落な雰囲気のイラストっぽい絵もある。
こちらも上にいうポップカルチャー文脈とおなじだろうと推測する。
全然見当はずれだったら知らない。
あとは、Touch of evil(悪魔)というタイトルが意味深。
まとめ
いかがだったろうか。
美術は難解だからわからない。
そういって足を運ばない人も多いのではないだろうか。
そりゃ文脈がわかったほうがいいに決まっている。
しかし、文脈がわからなくても、こういうものがアートなんだと知ることで話のネタにもなるかもしれないし、こういう世界もあるんだと知ることができる。
たまには近くの美術館に言って作品を観てみるのもいいのではないだろうか。