こんにちは友幸(@humberttomoyuki)です。
ブログを以前から読んでくれている人はご存知のとおり、わたしはセミリタイアを目指すために節約生活をしている。
そしてその手段のひとつとしてモノを最低限しか持たないミニマリストも目指している。
そんな節約派のわたしは、先日久しぶりに昔からの知り合いに会った。
そしてその人に「履いている靴のブランドは何?」と聞かれた。
わたしがGUだよと答えるとその人は「落ちたな」とポツリといった。
節約や断捨離の障害
断っておくとその人とわたしの付き合いは長いので、お互いにある程度スバっと意見をいうことができる。
そのため上記のような身も蓋もない会話になっている。
昔、わたしがブランドものの服をたくさん買っていたことを知っている人なので、GUのような低価格の店で買っていることが信じられないのだろう。
見た目で価値を判断できず、ブランド名を聞いてくる時点で「ダメな感じ」がするがそこは置いておこう。
ブランドという記号は多くの人にとってわかりやすい経済力を判断する指標となる。
着ているブランドで生活レベルを判断するのは一番簡単で手堅い選択といえる。
その人からすれば、節約せずにバンバンとブランドものの服や靴を買うことのほうが正しいあり方で、節約のため安いブランドを買うことは落伍者なのである。
わたしはその人のブランドに重きをおく考え方に意見を言うつもりはない。
昔のわたしはその人と同じように感じていた。
そしてきっと周りの一般的な意見もその人に近いものになるだろう。
しかし、わたしの視点で考えてみると、安い服を買うという選択は、いらないものばかりを買っていた過去を反省した結果だ。
意味のない高い服を買うことをやめた。
そして無駄な支出を減らしたことにより、貯金をして目標であるセミリタイアに進んでいる。
一般的な意見
人と仲良くなると、率直な意見を耳にすることが多くなる。
昔からの知り合いならなおさらだ。
「やっぱり高いモノは質がいい」
「100均の財布なんか使ってるなんておかしい」
「そんなに節約してどうするの?」
意見は至極ごもっともである。
その人のように率直ではないけれど、別の人達からも似たようなことを言われたことはある。
そしてこのような意見が集まればそれがわたしにとっての「世間の声」になる。
この影響力はとても強い。
しかし「わたし」には関係ない
ただこれは一般的な意見であって極端な話「わたし」とは何の関係もない。
高いモノは質がいい。
その通りだろう。
しかし、だからといって「わたし」がそれを買う理由は見当たらない。
「わたし」からすれば、財布の機能をはたしていれば別に100均の財布でもかまわない。
「わたし」はセミリタイアをしようと考えている。
セミリタイアのプライオリティは何よりも高いので「わたし」にとって節約をすることは経済力を人に誇示するよりも大事なことになっている。
それだけの話である。
根本の意識の違い
おそらく根本的なモノに対する意識の相違がこういった価値観の食い違いを生んでいる。
一般的にはモノを買うことは豊かさの証であって、モノを買えば買うほど幸せになれると考えられている。
しかしわたしはそうではない。
わたしと同じように断捨離している人やミニマリストの人たちもモノが多くなっても幸せにはなれないと考えているか疑問をもっていることだろう。
根本的なところで全く正反対の思想がここにあるのだ。
モノを手に入れる時間とコストの関係
わたしはなにか買うときに「その商品の価値」と、「その商品を買うために費やす自分の労働」を必ず天秤にかける。
働くことが好きではないわたしは、モノを手に入れるために費やす労働のことを考えるとモノを買う気が失せてしまうのだ。
別の言い方をすれば他の人よりも時間の使い方に厳しい。
自分の自由にできる時間をなりよりも優先する傾向がわたしにはある。
わたしは今も無限の資金力があるならば、ブランド物を買ったりするだろう。
でも、そんなことはありえない。
資金は有限である。
わたしは大富豪の跡取りではない。
派遣で時給でお金をもらっている身なので、時間当たりの賃金も簡単に把握できる。
ブランドは今のわたしにとって、労力に見合わないモノなのだ。
所詮マイナー
最近ではミニマリストがテレビで放映されたり、若い年代のセミリタイアの本が出版されている。
しかし実際に盛り上がっているのはごくごく一部の人たちの間だけだ。
仕事が美徳とされている風習が色濃く残る日本では若くしてセミリタイアすることは受け入れられないだろう。
結局、このブログで書いていることはすべてマイノリティよりのことなんだよね。
わたしのような生活が、メジャーになることは絶対にないだろう。
それは常々感じることである。
しかし節約をして月5万円代で暮らしているわたしや、他の節約派の人たちを見ることで「こういうライフスタイルもあるんだ」「少し貯金してみようかな」「試しにミニマムコストで生活してみようか」というふうに何か行動のきっかけになれば幸いである。
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