読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ハンバート友幸の庭

貯金1000万円でセミリタイア中のミニマリストワナビー。月5万4000円で節約生活中。

「役不足」って意味わかる?日本語の間違い誤用に気を付けよう!

ライフハック

こんにちは友幸です。

 

2016年を迎えて、一週間を迎えた今日この頃。

みなさんいかがお過ごしでしょうか。

 

ところで、みんなは初詣に行っただろうか?

初詣は、その年に最初に神社に行った日のことなので、別に正月の三箇日に行く必要はない。

しかし悲しいかな慣習の奴隷であるわたしは、1月1日に初詣に行ってきた。

その時に引いたおみくじの、仕事、交渉、取引の欄にこんなことが書いてあった。

「まずまずといったところですが、焦らずに。ちょっと役者不足といった感もあるのでそこは努力せよ」

これってどういう意味だと思う?

役不足の意味

あなたが人に

「お前じゃ役不足だ」

と言われたらどう思うだろうか?

 

よくある問題なので、雑学的に知っている人も多いかと思う。

役不足とは「役が不足している」という意味なので、その人に役が十分に見合っていない。

人よりも役が下の場合に使う。

ようは褒め言葉である。

 

つまり、有能な人が、コンビニなどでマックジョブをしている場合「お前じゃ役不足だ」という言葉を使われることになる。

お前「じゃ」だとぞんざいな感じになるので褒め言葉としては「お前は役不足だ」の方が正しいかもしれないね。

 

よくある間違いは、「お前の力量じゃ役に見合っていない」という意味での誤用。

「お前じゃ力不足だ」というような意味で使われることが多い。

「力不足」は「役不足」の反対語だが、誤用の方が本当の意味のように使われることが多いため、本来の意味が逆転してしまっている。

 

デファクトスタンダードは「力不足」の意味で使われる「役不足」のほうなのだ。

役不足と役者不足

事実上の標準の意味が転倒した意味で使われているため、著名な作品でも、誤った使われ方をしているケースが多い。

編集者のチェックも逃れているということはよほど、自然な言葉になっているということだろう。

 果然、下男とおぼしき若いやっこが飛び出してきて武者ぶりつこうとしたのを、相手になるような名人ではない。
    「おまえなんざ役不足だ。用のすむまで、ゆっくり涼んでいろい」
    ダッと、あっさり草香の当て身をかまして寝かしておくと、声をたよりに奥座敷を目ざしました。

(佐々木味津三『右門捕物帖 子持ちすずり』)

漫画でも間違って使われているケースが多い。

特にジャンプ作品。

まずスラムダンク。

流川「てめーだけじゃ役不足だ」

(井上雄彦 『スラムダンク 13巻』)

SLAM DUNK(スラムダンク)  完全版 コミック 全24巻完結セット (ジャンプ・コミックスデラックス)
 

次に幽遊白書の仙水戦の時の幽助のセリフ。

てめーじゃ役不足だっつってんだよバカヤロー.

(冨樫 義博『幽遊白書』)

幽★遊★白書 完全版 コミック 全15巻完結セット (ジャンプ・コミックス)

幽★遊★白書 完全版 コミック 全15巻完結セット (ジャンプ・コミックス)

 

 最後にジョジョの奇妙な冒険。

ロバート・E・O・スピードワゴンの台詞

やはりおれじゃあ役不足だったようだぜ!ここは明日またあらためて出なおすとすっか!

(荒木飛呂彦 『コミック版 ジョジョの奇妙な冒険』)

アニメ版はセリフが修正されており「役者不足」となっている。

どうやらおれじゃあ役者不足だったようだぜ!出なおすとすっか!

(荒木飛呂彦 『アニメ版 ジョジョの奇妙な冒険』)

ジョジョの奇妙な冒険 全63巻完結セット (ジャンプ・コミックス)

ジョジョの奇妙な冒険 全63巻完結セット (ジャンプ・コミックス)

 

この「役者不足」という言葉は、辞書にはのっていない造語。

誤用で使っていた「役不足」を訂正する時に力不足の意味で「役者不足」と使われているようだ。

確かに「役不足」「役者不足」で見ると「不足」がかかる対象ははっきりするため分かりやすい。

  • 「役不足」⇒役に不足がかかる。役が足りていない。
  • 「役者不足」⇒役者にかかる。役者が力不足。

まとめ

つまり「まずまずといったところですが、焦らずに。ちょっと役者不足といった感もあるのでそこは努力せよ」とは要するに、

「お前じゃ今の仕事は力不足だから、もうちょっと頑張れよ?」

という意味である。

 

非正規なので力不足上等である。

別に困らない。

 

努力しろと言っているのに、「まずまずなので焦らずに」というあたりにおみくじの曖昧さを感じるね。

優しさなのかなこれは?

 

現状「役不足」は二つの反対の意味が混在して使われている。

完全に間違った意味での「役不足」だけ使用されていればいいのだが、中途半端に雑学好きなどに本来の意味も知られているため、非常に使いにくい言葉になっている。

間違った使いかたをしている人の前で、本来の意味で使うと「使い方を間違っている。ぷぷ」と思われてしまう可能性がある。

 

今はまだ役不足にとっては混沌とした時代である。

とりあえず本来の意味を理解して、間違った使い方をしている人を見つけたら、生暖かい笑顔で対応するのが賢いと言える。

 

もしかすると知らないうちに「役不足」は「力不足」と同義になる可能性もなくもない。

皆さんも足元救われないように気を付けよう。

 

関連記事