ハンバート友幸の庭

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物欲がないのは危険? モノを欲しいと思わない人のは悪いことなの?

物欲がないのは危険? モノを欲しいと思わない人のは悪いことなの?

こんにちは友幸(@humberttomoyuki)です。

 

「もう欲しいものは別にないような気がする」

『365日のシンプルライフ』の監督ペトリ・ルーッカイネンの言葉だ。

 

わたしも以前に比べて物欲がないと感じている。

「絶対にこれが欲しい」と思うものは特にない。

日本だけで起こっている特殊な現象ではないだろう。

フィンランドの監督が同じことを考えているのだから、この気持ちは国境を超えているはずだ。

 

物欲がないことは実は危険だという話もある。

物欲がないことは悪いことなのだろうか?

物欲がないのは危険?

「物欲がないと危険かも」というまとめ記事があった。

 

簡単にいうと「物欲がない人は、自分が無価値だと思っていたり罪悪感を持っている可能性がある」という内容だ。

リンクは貼らないので気になる人は検索してね。

 

物欲がないことのデメリットは以下の通り。

  • 物欲がないことで能動的に活動しない
  • どうせ手に入らないと最初からあきらめてしまう
  • 自分には価値がないと思っている

物欲がないので能動的に行動しない

欲しいモノがないので、積極的に行動しなくなり消極的になる。

例えば「欲しい車を買うために一生懸命働いてお金を貯める」といった行動を起こさなくなる。

モノを買うという目標がないので、なにもしない。

どうせ手にはいらないとあきらめてしまう

欲しいモノがあっても、最初から無理だとあきらめてしまい、何も行動を起こさなくなってしまう。

自分には価値がないと思っている

自己評価が低い人に多い。

「自分にはブランドの洋服を着る価値がない」といった風に自分を卑下してしまい、モノを買う欲求がなくなる。

物欲がないこと自体は別にかまわない

わたしがここで疑問に思ったのはなぜ欲望が「物欲」だけにフォーカスされているのかという点だ。

 

人間の欲望には物欲以外にも色々ある。

生存に関わる食欲、性欲、睡眠欲などから、人に認めれらたいという承認欲求まで様々だ。

そこで、なぜあえて物欲だけを取り上げ他の欲望を切り離したのだろうか。

 

また物欲がない人のデメリットは「欲望」と「物欲」が混同されて書かれている点も気になった。

 

 「物欲」は「欲望」の中の一つに過ぎない。

物欲と欲望

 

 

物欲がなくても、旅行に行くためにお金を貯める人もいるし、承認欲求を満たすためにSNSを頑張る人もいる。

そういった人は物欲がなくても別にいいんじゃないだろうか。

物欲は料理でいうラーメンみたいなもの

例えば欲望を「食べ物」、物欲を「ラーメン」に置き換えてみる。

 

物欲がない人は精神的にやばいかもという話は、ラーメンを食べない人に向かって「お前がラーメンを食べないのはやばいから病院に行った方がいい」と言っているようなものだ。

別にラーメンを食べないからと言って、別の料理が食べられないわけではない。

 

やばいのはお前のほうだ。

 

たしかにモノが欲しくなるのは自然な欲求だ。

他人との差別化をはかるためにモノを買う「ステータス消費」は、生理的欲求の満たされている現代の日本においては、ごく自然にうまれてくる欲求だろう。

 

だからといって物欲がないこと自体に何か問題があるわけではない。

日本では多くの場合、必要なモノは既に揃っている。

そのため、モノ以外にお金を使う人も多くなっている。

ミニマリストは物欲がないわけではない

ミニマリストは自分の持ち物を最小限にして生活する人たちのこと。

ミニマリストの人は持ち物が少ないので「物欲がない」と思われがちだが、全然そんなことはない。

 

ミニマリストの人はインテリアや洋服に興味がある人が多い。

ミニマリストを名乗っている人のブログ記事は多くの場合、自信の部屋や洋服のことが書かれている。

 

部屋の中のインテリアや雑貨も数が少ない分、お気に入りのモノで固めている。

洋服も自分のお気に入りのブランドを厳選して購入するか、無印良品などのファストファッション系の低価格帯の服を毎シーズン買い替える人が多い。

 

ミニマリストは物欲がないわけじゃない。

ただ「モノが少ないほうが自分にとって利益がある」と考えているだけだ。

モノが少ない以外は普通の人と物欲自体は変わりないといえる。

モノよりも経験にお金を使おう

洋服や家電などのモノにお金を使うよりも、旅行、ライブ、コンサートなどの経験にお金を使った方が幸福度は高くなるという研究結果がある。

 

モノを購入した時の満足度は高いが、その満足度はすぐに下がってしまう。

人は購入したものにすぐに慣れてしまうためだ。

買ったものに対するドキドキ感はすぐになくなってしまう。

 

反対に、旅行などの経験は行った後も後悔が少なく、満足度も高くなる。

 

旅行に行っているときは大して楽しくなかった時でも、後で振り返ると「行っておいてよかった」と思うことの方が多い。

思い出を美化しているだけかもしれないが、かたちに残らないことにお金を使った方が幸福度は高くなる。

 

物欲がなくても全く問題ない。

むしろモノ以外の他のことにお金を使った方が充実した生活を送ることができるよ。

まとめ

物欲がなくても全然問題はない。

 

「モノを買わなくなった」という現象は、消費者が安易に広告の商品に飛びつかなくなり、以前に比べて賢くなったためだろう。

個人的には経済的な事情で財布の紐がきつくなっているだけで、景気が良くなったら、消費が増えると思うけどね。

 

ただし物欲だけでなく、欲望すべてが無くなって無気力状態という人は危険かもしれない。

そんな状態の人はうつ病の可能性があるので、病院にいこう。