ハンバート友幸の庭

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売れ残った洋服はどうなるのか? 実は日本は衣服廃棄率の高い国だった!?

売れ残った洋服はどうなるのか? 実は日本は衣服廃棄率の高い国

こんにちは友幸(@humberttomoyuki)です。

 

わたしたちの周りには大量の洋服がある。

毎シーズンたくさんの服が作られているし、どこのショッピングモールをみても洋服だらけだ。

わたしはファストファッションのユニクロをよく利用しているがあれだけの大量の服が全部売れるわけがない。

売れ残った洋服がどうなるか気になったことはないだろうか?

 

今回は売れ残った服がどうなるか洋服の流れに沿って紹介するよ。

定価で売られる

まず洋服は定価で売られる。

洋服の原価は定価の3割といわれている。

定価で洋服が売れた場合、原価3割、ブランドに3割、販売店に3~4割のお金が入ることになる。

自社で製造販売しているSPAの場合、販売店を通さずに自分で店舗も運営しているので、定価で売れれば6~7割の利益を得ることができる。

 

ただ、どうせ定価では売れないからとセールを前提に定価が高めに設定されている場合もある。

セールで売られる

洋服は定価で売れないとセールにかけられる。

セールだと定価の20~30%OFFで商品を買うことができる。

 

ファストファッションは定期的にセールを実施していることが多い。

ユニクロやジーユーは毎週特定の商品のセールを行っているし、GAPは頻繁にセールを開催している。

 

多くの場合、シーズン最後のセールは春夏の服は7月末、秋冬の服は12月末に開催される。

翌月になると次のシーズンの服が店頭に並ぶので、その前に残った商品を売ろうとする。

そのためこの時期のセールが一番割引率が高くなる。

ファミリーセールで売られる

店頭で売れ残った服はファミリーセールにかけられる。

ファミリーセールはだれでもいけるわけではなく、招待状が必要な場合がほとんどだ。

そのブランドの服をたくさん買っていたり、社員の家族などブランドと関りがある人が行くことができる。

 

ファミリーセールでは70%OFFなどで売られていることが多い。

洋服の原価は通常定価の3割と言われているので、ほぼ原価での販売となる。

 

売れ残るくらいなら原価であっても少しでも売れればいいので、かなり安くなる。

わたしは友人が働いていたドメスティックブランドのファミリーセールにいったことがあるが、10万以上するコートが1万くらいで売られていた。

 

ここで転売屋が大量に洋服を仕入れたりもする。

社員にセールで売る

それでも売れ残った場合、社員などの身内に向けてセールを行う。

ここではファミリーセールよりもさらに割引され、90%オフなどの価格で売られる。

ほぼ投げ売り状態だ。

 

まぁ少しでも売れたほうがいいからね。

それでも残った服は焼却処分される

売れ残った洋服はどうなるのか? 実は日本は衣服廃棄率の高い国

それでも余った服はどうなるのか。

 

多くの場合は廃棄処分される。

具体的に言うと焼却処分される。

燃えるゴミになる。

 

小さいブランドであれば在庫を抱えてWebで販売したりすることがあるが、多くのブランドの場合、次のシーズンの服で倉庫が一杯だ。

売れ残った洋服を在庫として抱えるスペースがない。

 

売れない服を在庫として倉庫に残すと維持管理のコストがかかる。

そのため多くの場合、廃棄処分されることになる。

日本の衣類のリサイクル率は低い

売れ残った洋服はどうなるのか? 実は日本は衣服廃棄率の高い国

日本のリサイクル率は実は低い。

 

中小企業基盤整備機構の「繊維製品3R関連調査事業」によると

  • リサイクル率は11.3%
  • リユース率は13.4%
  • リペア率は1.6%

となっている。

繊維製品3R関連調査事業

 

リサイクルは元のかたちが変わって再利用されるもの、リユースは元のかたちのまま再利用されるものだ。

例えば、古着を発展途上国に送る場合はリユースとなる。

 

ドイツの場合、リユース率は約70%となっていることから、日本のリサイクル、リユース率はとても低いことがわかる。

 

洋服ができるまでには様々なコストがかかっている。

生地を作るには大量の綿花と農薬が必要だ。

デザイナーが考えたデザインをパタンナーが形にし、発展途上国の縫製工場で縫製するコストもかかっている。

出来上がった製品は日本に運ばれてくるまでに輸送コストがかかっている。

 

にもかかわらず、毎年洋服が大量に焼却処分されてしまうのは非常にもったいないことだ。

 

そう考えると洋服はリサイクルやリユースをしたほうがいいに決まっているのだが、それがなかなか難しい。

 

リサイクルするためには、運搬するためのコスト(配送費)、洋服を管理するコスト(倉庫代)、洋服を仕分けするコスト(人件費)がかかる。

 

リサイクルすると廃棄するよりもコストがかかってしまうのだ。

そのためコストを嫌がる企業は多くの場合、燃えるゴミとして処分してしまう。

もったいない。

廃棄率を減らすために自分たちにできること

洋服を捨てずにリサイクルする

洋服を処分するときに燃えるごみとして出すのではなく、できるだけ再利用できるようにしたい。

いらなくなった洋服や着れなくなった洋服は、できるだけリサイクルショップに持っていってリユースしよう。

 

洋服をリサイクルショップに持っていくのが面倒な人は宅配買取サービスを利用するといい。

宅配買取サービスの ブランディアなら洋服を送るだけで、不要な洋服を売ることができるよ。

現在、当サイトから初めて申し込むと現金1000円がもらえるキャンペーンをやっているのでとてもお得だ。

お金にもなるし、ぜひ利用するといい。

古着を利用する

多くの場合、洋服は「どれくらい売れたか」を元に次のシーズンの売り上げの予測をたてて、生産量を決める。

ということは、もしわたしが新品の服を買った場合、翌年の生産量はわたしが新品を買った分だけ増えることになる。

 

例えばわたしがファストファッションブランドでコートを買うとする。

すると来年同じ形のコートがまた売られる場合、経営者は昨年の売り上げを参考にして生産量を決めるため、わたしが買った分だけコートの生産量が多くなることになる。

 

ここでファストファッションではなく、ブランド古着で同じくらいの価格のコートを買ったとしよう。

その場合、ブランド古着のコートは既に市場に出ている商品なので、新品の洋服に比べると製造、輸送などに伴うコストはかかっていない。

更にファストファッションでコートを買わなかったことにより、翌年のファストファッションの生産量を減らすことができるので、結果的に市場にでてくる無駄なゴミを減らすことができる。

 

もちろんロットの関係があるので、そんな細かいミクロな数字ではなく、もっと大きな数字になるだろう。

わたしがコートを1枚買っても買わなくても翌年の生産量は変わらない可能性は高い。

 

しかしもしみんながそのブランドの洋服を買わなくなったらどうだろう。

そうなれば無駄な洋服の生産量は減り、廃棄される量も減ることになる。

エシカル(倫理的な)消費ってやつだね。

 

自分が何を消費するかということは社会に影響を与える最も身近な行為となる。

フリマアプリで服を買ったり、ブランド古着を利用することは、安く買えるうえに、環境に優しいというメリットがあるよ。

まとめ

  • 日本はリサイクル率が低い
  • 売れ残った洋服は焼却処分される
  • 洋服はリサイクルをしたほうがいい
  • ブランド古着を買ってみるのもおすすめ

わたしたちが普段見ている洋服の7割は焼却処分されている。

まぁ単純にもったいないよね。

 

ユニクロは回収ボックスを設置して、回収した洋服を発展途上国の人に送っているし、無印良品も洋服の回収をしてリサイクルを行っている。

まぁ両方ファストファッションなんだけど、こういった取り組みに力を入れている企業の商品を積極的に買って応援するっていうのもいいんじゃないかな。

 

今回はエコな記事でした。